最凶最悪の魔女と、故郷の森に帰る。
「うへぇ・・・やっぱり我が家は良いわねぇ・・・」
その我が家ごと移動してる奴が何言ってるんだ?・・・まあ、オーラムと出会ったあの森に戻ってきたわけだけども。
「え?とりあえずそう発言して、微妙な空気を作り出すものじゃないの?じゃあなんで出かけたんだーとか言われたりして。」
そんな不要な知識ばかり抜き取るのやめなさい。で、どのくらい休めばいいの?
「ん?今日一日休めば全快するけど?」
早!!えっと大したことなかったの?
「あー、この森って魔力に溢れてるのよ。」
ん?じゃあ、ここって魔女や魔法使いの間で取り合いになるんじゃ?
「でもね、それを吸収する方法を思いついたのは私だけ。そして、その方法で吸収される膨大な魔力に耐えられるのも私だけ。結局のところ、私以外には、ここは鬱蒼とした深い森以外の何物でもないわね。」
ああ、そういえば10年や20年補給しなくて大丈夫とか言ってたな。純粋にキャパシティーが大きいのかな?
「その気になれは、最大威力の魔法を一週間はぶっ続けで連発できるわよ?やったこと無いけど。」
・・・魔王め!!この世界をどうするつもりだ!?
「フハハハハ!!私はケンと二人で、面白おかしく生活し続けてやるのだ!!」
志が限界値下回ってる魔王で良かったよ。で、魔力回復したらどうする?
「まあ、急いでどこかに行く用事もないから、しばらくゆっくりしてから考えたらいいんじゃないかしら?」
それもそうか。
・・・・・・・・
「ケン、敵襲よ。」
黙って警戒するだけで終わると踏んでたのだが、見積りが甘かったか。規模はどのくらい?
「多分、一人ね。巨大なゴーレムに乗って侵攻してきてるわ。」
・・・なあ、その戦法しそうな奴を一人知ってるんだけど?
「あら偶然。私もよ?」
・・・・・・・・
「おーほっほっほ!!私は豪炎のイグニス!!最凶最悪の魔女を語る雑魚め!!あの魔女はリンテの街で傭兵やってるのよ!!どっから湧いてきた小物か知った事じゃないけど、私がすべて焼き払ってあげる・・・」
あ、こっちに気付いたみたいだ。
「ひにゅあああああ・・・・・・・・なんで・・・なんでここに・・・」
「おーほっほっほ!!いいザマね、豪炎のイグニス!!いかにも!!私は 最凶最悪の魔女、オーラム!!」
もうすでにかわいそうだから、登場時に『いかく』を振りまくのは、やめて差し上げなさい。
「ここは、我が拠点!!ここに踏み入った以上、我と敵対する意志ありと見なすが構わぬな?」
「ひいいいいいい、ごめんなさい!ごめんなさい!本物だって知らなかったんです!お給金がいいから受けただけなんです!!せめて命だけでもお救いください!!」
全力の飛込土下座で、謝罪を繰り返すイグニス。本当にかわいそうだから、もうやめてあげようよオーラム・・・




