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最凶最悪の魔女と、新生活を始める

「今回の依頼料です。ご苦労様でした。」


 ああ、仕事が荒事ばかりなのがアレだけど、ちゃんと毎日仕事して給料もらう生活はいいなあ。

 しばらくの間、此処で仕事していたので、むやみやたらと破壊活動するタイプではないと理解してもらえたようだ。まあ、後ろ体重でいつでも逃げれるようにしつつ対応されるのは少々悲しいけど。


 さて、今日は何作ろう?

 僕は断じて料理上手なわけではないが、元の世界の料理の素を引っ張ってこれるなら話は別だ。ちょっとした・・・それなりの・・・結構な犠牲が伴うが、手軽に美味い物が食えるというのはこの上なくありがたい。

 オーラムが焼肉にド嵌まりして、そういう料理が続いてたから、そろそろ目先を変えてフライ物とかどうだろうか?


「ケン、フライって何?」


 ああ、いくら頭の中が見えても、訳が分からないものってあるよね。えーとねぇ・・・


「・・・油を湯水のように使ってもいいほど、安くて大量にあるのね・・・」


 成程この世界、食用油用の農産物の生産性がまだまだなのか。獣脂の塊がやたらと置いてあるのはそういうことだったのか。


「ないわけじゃないけど、高価で、薬品としての使用が主で、料理に使っていいもんじゃないわね。」


 ・・・この際、ある程度サラダ油を多めに出しといてもらおう・・・ということは菜種やオリーブや紅花の大量入手は難しいだろうから、ナッツ類と小麦か何かの穀物の大量入手が妥当か・・・歩どまり悪いだろうなぁ・・・


 それはそれとして、何をフライにしようか・・・海老・・・はこの辺に無いし、肉と野菜か・・・あ、パン粉から自作しないといけないのか・・・そもそもバッター液から作るのめんどくさいな・・・もういいや、明日以降の僕に期待して、揚げるだけになってる冷凍食品を出してもらおう・・・頑張れ明日の僕!!


「あああ、ケンが私に依存してる・・・積極的に私を求めて・・・なんか・・・なんかいい・・・」


 結果としてはそうなっているけど、人聞きが悪いな、これ。


「んふふーーーこれはもう、今すぐ帰ってじっとりねっとりサービスしてもらわないとぉ♡♡♡」


 オーラムが野獣の目をしている・・・絶対にこれまでの分の余剰分があると思うんだけど、今言わない方が被害が減るんだろうな・・・


「ああよかった!まだ近くに居た!!急な仕事ですが、オーラムさんたちにしか頼めなくて・・・」


 あ、いつもの受付の人だ。珍しいな、わざわざ外まで探しに来るなんて。よっぽどの緊急事態なんだろう。ちゃんと話を聞いて、出来るだけ話を受ける方向で・・・・・・ああ、オーラムが見るからに不機嫌になってる・・・

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