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最凶最悪の魔女と、新生活を始める

「今回の依頼料です・・・あの・・・えらそうなこと言ってすいませんでした!!殺さないでください!!」


  当然だが、監視されていたようだ。依頼を終えて帰って来てみれば、担当者からこの態度である。少しやりすぎたか・・・次から気を付けよう・・・


「うぷ・・・おーほっほっほ!分かればいいのよ分かれば!!次はないわよ・・・げふ」


 オーラム、気分が悪いなら高笑いしてないで、大人しくしてればいいのに。


「うぷ・・・ここで一発かまさないと、後々めんどくさいから・・・うげぇ」


 ああ、『面倒事を押し付けてもいい、優しくて強い人』と思われないようにって事か。分かるけど、あれ見た後でそれを考える奴いるかな?


「それはそうと・・・馬鹿正直に巨人の頭に乗る必要なかったわね・・・私も少しかっこいいかなぁって思ってたけど、あれはダメね・・・うぷ」


 傍で浮遊とか出来ればそういうのでいいけど・・・


「・・・次からそうする・・・」


 まあ、お給金も手に入ったし、何か食材買って帰ろう。せっかくのシステムキッチンなんだから、なんかおいしいものを作ろう。


「え?本当?お買い物行きましょう!」


 ・・・オーラムの食い物につられる程度のチョロさが少し心配だよ・・・


                ・・・・・・・・


「えーーーーー、肉とか焼いただけなのぉーーーーーー」


 ・・・ちょっと触ってみたけど、火加減とかの癖があるみたいだったから、今回はバーベキューにした。しかしオーラム、仕事前の貴重な労働でゲットした焼肉のたれの威力を、お前はまだ知らないだろう・・・今日は茹で米で我慢するしかないけど、ちゃんと炊いた日本米、食べたいなぁ・・・

 気を取り直して、オーラム、肉とか野菜をこれにつけて食べるんだ。あと、一緒にご飯も食べるんだよ。


「んーーーーーこういう単純なのは、なんとなく予想の範疇って感じで・・・んんん!!!!!」


 どうだ!!そんなに良い肉じゃなくてもおいしくなってしまう焼き肉のたれの威力は!!まさに職人と企業努力の勝利!!!まあ、僕が作ったわけじゃないのに、偉そうにしてるのはおかしいけども!


「あ・・・ああああああ・・・ただ焼くだけでこんなにおいしい料理が・・・おおおおお・・・」


 なんかこっちの想定以上に焼き肉のたれに引っかかってるなぁ・・・


「肉を・・・肉を焼かなくては・・・もっといっぱい肉を・・・」


 オーラム、野菜もちゃんと食べなさい!!


 んー、野菜はだいたい想定通りの味だな。まあ、こっちでもサラダの文化があることは昼間の街中で確認できたし、しっかり洗浄すれば大丈夫だろう。今度はサラダも作ろう。

 ああ、なんだ、そもそもこの肉美味いじゃないか!そこそこランクが高い牛肉って感じだ。これなら他の味でもいけるな。この塩だれとか・・・


「えーーーー塩?それはさすがに・・・・・・!!!!!!!!!!!!」


 ふふふふ、そうだろうそうだろう、塩だれはうまいだろう。しかしな、オーラム、他にもポン酢とか味噌とか・・・そもそも醬油ベースでもメーカーごとに差異があってだな・・・


「お・・・おおお・・・そんなことが・・・今すぐケンを搾り取っていろんな味をそろえなければ・・・」


 ・・・・・・・僕、失敗した?




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