最凶最悪の魔女とデートする
「さあケン!湖に来たわよ!」
移動は転移魔法とやらで一瞬だったので、味気ない事この上ないが、野獣の類との遭遇戦をやることを考えたら仕方ないだろう。
「はい、じゃあお着換えターイム!それ☆」
ん?ああ、僕が水着に着替えさせられてる。今の身体だから似合わなくもないけど、ブーメランパンツって・・・本来なら、自分じゃ死ぬまで一回も買わなかっただろうな・・・
「それでぇ♡♡♡私もぉ♡♡♡着替えるんだけどぉ♡♡♡着方が分からなくてぇ♡♡♡ケンが着せてくれないかなぁ?」
・・・魔法でできるんだろ?
「ちぇっ!!ケーチ!ケーチ!・・・エイッ☆」
・・・お前はブラジル人か?Iバックはダメ!下手うちゃ素っ裸よりひどいじゃないか。やり直し!!
「ええー?大事なところは一応隠れてるじゃないの・・・もう、しょうがないわねぇ・・エイッ☆」
・・・・・・ほんの少しでも動いたら、即モザイク規制がかかるような、いろんなところに迷惑がかかりまくりそうなマイクロビキニも禁止とします。
「なんでよお、このピンクのハート型で大事なところを隠すなんて、すごくいいと思うんだけどなぁ。」
ほらもう、変に身を捩らなくていいから!!こぼれてる!!こぼれてるって!!もうズレまくって布地の意味ないから!!早く着替えて!!
「んもう、仕方ないわねえ・・エイッ☆」
・・・布より紐の方が多い、マイクロ寄りの黒ビキニだけど・・・ここらで妥協しないと、いつまで経っても始まらないな・・・もうこれでいいです・・・
・・・・・・・
「で?これからどうするの?私、身体は汚れないわよ?」
一旦、沐浴の事は忘れようか?暑い日に泳いだり、何なら水に浸かって涼むだけでもいいものだろう?
「まあ、少しは快適なのかもねぇ・・・」
僕は意を決し先に湖に入って、オーラムに両手で水をかける、ラブコメ定番のムーブを敢行した。ナチュラルにこれができる陽キャを少し尊敬する。
「きゃ!!冷たい!!もう、やったわねぇ!」
オーラムも水に飛び込んで、テンプレ通りにキャッキャッと笑いながら僕に水をかけ返す。
すごい!すごいぞ!!ちゃんと普通のデートの様じゃないか!!
・・・えーと、次はどうするんだろう?こんな時、陰キャな我が身が恨めしい・・・日光浴は後にして・・・とりあえず泳げばいいかな?
「泳げるけど・・・サバイバル講習っぽくて、楽しいのとは違うような・・・」
そうかな?ようし、僕を捕まえてみな!!
そういって泳ぎだそうとした瞬間、身体の自由がなくなった。違うよオーラム、そうじゃないんだ。他愛のない鬼ごっこ的なのがやりたかったんだ。きゃーお待ちになってぇとか言いながらキャッキャッウフフしたかっただけなんだ。
あと、とても重要な事だけど、今の僕、体脂肪率の関係で沈むようなんだ。出来れば一刻も早く助けてくれないか?




