最凶最悪の魔女と昔話する
「大変って失礼ね、こんなぴちぴちな美人妻に向かって・・・まあいいわ、ケンにとっても悪くない話でしょ?他にも私にかかってるバフは共有されるわよ?」
バフ?なにか他にも強化かかってたのか?
「そうねぇ・・・例えばトイレ行かなくてもいいわよ?食べたもの全部、エネルギー変換するから。」
あ!そういやそうだ。もっと早く気付いても良かったのに。
「あと、習慣が染みついてるだろうから、すぐには慣れないだろうけど、睡眠の必要もないわよ?んーと、あとは毒耐性と呪い耐性と・・・病気耐性もあるけど、身体強化を自分でかけてるケンにはあんまり意味ないわね。」
・・・僕、人生「強くてニューゲーム」とか、したっけ?
「でも、必須条件として、必ずエッチはしてね?」
・・・そこは、どうあっても動かないのか・・・いや、本来ならオーラムみたいな美人、僕なんかは一生縁がなかっただろうし、そんな人とあんなことやこんなことをするなんて、思いもよらぬ幸運の類なんだろうと思うよ?
でも・・・でも・・・体の自由を奪われて、奥に引き摺って行かれるのは少し違うと思うんだ・・・
「あらやだ、美人だなんて。分かってたことだけど、改めて旦那様から言われると、なんだか照れちゃうわ♡あなただって素敵なんだから、そんなに卑下しないで?」
あと、今のセリフも、目を充血させて、口から涎を垂れて、鼻息荒くした状態で、僕を引き摺っている最中じゃない時に言った方が良いと思うなあ(泣)
・・・・・・・・・
「もう、ごめんなさいってば・・・ケンの命にかかわることだし、今回の事は水に流して、ね?」
水に流してとか言っていいのは、被害者側の僕だけだと思うけど・・・
うーん・・・どうしたってこれは避けられないのだから、せめて・・・
「ん?デート?今更?」
そう。いくら美人でも、見ず知らずの女性とこういうことになってるから問題なんだ。
「もう何回もヤッてる美人妻に対して、見ず知らずというのは倫理的にどうなの?」
身動き取れなくなってる男をベッドに引き摺っていく人が言うことではないよね・・・
僕がフェルムだったかどうかは置いといて、仮にそうだとして、過去にオーラムと色々積み上げた関係があったのかもしれないけども、今の僕はオーラムの事は何も知らないんだから、そこからやり直ししてもいいんじゃないかな?
「えええ・・・もう何回もヤッちゃってるのに、めんどくさい・・・」
身動き取れなくなってる男をベッドに引き摺っていくのが、こちらでは普通というなら仕方ないけど、自分の好きな相手には、引き摺って行かれなくても、僕の方からそういうことをアプローチすることもあると思うんだけど・・・
「今すぐデートしましょう!」
物凄く食い気味に反応された。




