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最凶最悪の魔女と昔話する

「んふー♡♡♡・・・炒飯って美味しい・・・」


 多大な犠牲(泣)を払ったが、冷凍炒飯を引っ張り出してもらった。電子レンジはないので、開封してそのまま炒めた。


 データが必要なのは理解したが、なぜ僕の体が動かない様にして、引き摺って行こうとするのか?事情が分かったので、少しは協力的に動こうと思ったりもするが、もしや性癖的にその方がいいのだろうか?

 今度、せめて普通の夫婦のようにできないか、直訴してみよう。


「あー、ケンの御飯、美味しいわぁ・・・しあわせぇ・・・」


 あ、そうそう、魔法石って自分で開発したんだよね?他にも何か作ってないの?


「んー、水の湧いてくる魔法石とか・・・色々あるし、昔の事だから覚えてないわねぇ・・・」


 色々やってるんだねえ・・・いくら首都攻撃したとはいえ、便利なものを発明したのに、なんで最凶最悪の魔女なんでいわれてるの?


「ケンは、ひいひいお爺ちゃんの頃とか、もっと昔に発明された、今では当たり前にある道具の開発者の名前って全部言える?でも、最近山を吹き飛ばした魔女の名前なら、たぶんみんな知ってるわよ?」


 あー、確かに僕、マッチやライターの発明者って出てこないや・・・


「なんとなく感づいてるだろうけど、私、不老不死なの。で、いつまで経っても歳を取らない人って近所にいたら気持ち悪くない?」


 実際に居たことないから分からないけど・・・理解できなくもないな・・・


「そういうことよ。だから、まだ周囲が好意的だった昔に、人里離れた此処に移り住んだんだけど、何世代が経ったら、悪い魔女が隠れ住んでるって話に変化しちゃって。そうしたら討伐隊やら勇者気取りの人が来るようになって、撃退してても収まらないから、たまに首都爆撃して脅迫したりしてたら、こんな感じに・・・」


 ああ成程、最凶最悪の魔女なんでいわれてるくせに、妙に根が善良っほい感じがするから、おかしいと思ったんだ。

 まあ、いくら温厚な人物でも、しつこく嫌がらせ行為を続けられてちゃ、そのうち反撃もするよな。ただ、本人が手加減が下手くそで、火力が半端ないだけで・・・・・・不老不死?


「ずいぶん反応が遅かったわね・・・」


 不老不死ねぇ・・・うらやましいのか、お労しいのか・・・誰かが彼女に一緒に居るだけでも、だいぶ違うんだろうなぁ。出来れば彼女が根は善良な人物であると知っていて、いざという時には彼女を抑えたり諫めたり出来る人。家族ならいいだろうけど、血縁者は・・・経過時間から考えて絶望的だな。子孫か親戚でもいるんなら、もう此処に居るはずだし。可能性としては夫が居れば・・・それ担当者、僕だよね?

 ううむ・・・僕が一緒にいてあげる事についてはやぶさかではないし、寧ろそうしてあげたいと思うけど、僕はいつまで生存して、彼女に付き合っていられるんだろう?


「ケンは優しいわねぇ・・・やはり愛の確認作業を・・・」


 それにつきましては謹んで遠慮申し上げます・・・


「ちぇっ!ケチ・・・気を使わせて申し訳ないけど、ケンは私と一緒に居れば死なないわよ?私の不老不死の効果がケンにも共有されるの・・・エッチが必須条件だけど。」


 それは良かった、のだけど・・・これは大変なことに・・・


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