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第九十七話 「言視の神伐戦 Ⅴ」

今回は若干エロ込みです。 ご注意下さい。


□三幕 一話 『輪廻転生』~『イストラード』終了

□三幕 二話 『プレート』~『言視の神伐戦 Ⅳ』 進行中


      二話のあらすじ

スリグラ大陸のサルメアに来た主人公は、イスト・アルド・オズと共に砂漠の町サルメアへと訪れ。

その町の人攫いの事件を解決する。その時に主人公が死に掛けるがイグナという女性に助けられる。 

その後、砂塵の霊宮に挑戦しリーシャと出会い、水天月晶石を手に入れ、魔精具も手に入るが、

 リーシャから上位神の封印を解く事を告げられ、初の完全な状態の神と戦う事になり、

言視術の能力を見破りはするものの、以前として倒す方法も見つからず。

 いくつもの不明点を抱えつつ、持久戦へと突入し、タガラクの第一陣が到着。

主人公はそこで人間関係を学ぶ事になる。



      本筋のあらすじ

初世代の主人公が並行世界のアルセリアに来て、一つの大陸に集中した双星の封印。

 その四つの内、三つまで解かれる事になる。その後、メディが奈落の咎人の鎖に囚われ、

それを助ける為に、自分をこの世界につれてきたフェンリルに一つの事を任せられる。

 現世では倒せないロキを輪廻に追い込む役目。それを条件にメディを救出するに至が、

その条件は厳しく、転生の際に記憶を所持したまま生まれ変わり、ロキを見つけ出し

 輪廻に追い込む事である。現在は、二世代目の主人公に生まれ変わり、

ロキの消息は不明であり、双星の封印の影響を調べる為、世界各地の事件を調査・解決している

イグリスへと再び身を寄せている。


  「あぢぃ…」

  「確かに…。 暑過ぎるのじゃ」


完全にお天道様が俺の頭の上。 遠くを見ると砂漠が陽炎で揺れている。 …相当気温高くなってるな。

 そんな中、蛇神と戦っている所から、十数人のイグリス勢が運ばれてくる。 怪我人か?

俺は翼の下の日陰で隠れているイストを抱えて、そこに歩み寄っていく。 

  そこには既に姐御も居て、何やら頭を抱えている様だ。 見たところ外傷は無いが…。

  「どうしたんスか?」

  「スヴィア君か、原因は判らない。 どうやら何か病気にかかっているみたいでね。

      腕や足が攣ったり、吐き気や眩暈といった症状らしいんだけど」


ああ、敵はあのデカブツやガイトスだけじゃなくて、自然も敵だわな。 …失念していた。

  「あー…すんません。 失念していたっスわ。 それ熱中症かもっスね」

  「なんだい? そりゃ」


首を傾げて姐御がこちらを見てくる。 その倒れている奴と仲が良いんだろう他のリンカーも…うぉ。

 セレンさんが見てる。 これは名誉挽回のチャンスというやつですか? アレ以来避けられてんだよな。

 良しココは頑張り所というやつですか。 俺は姐御に近寄って、必要なモノを教える。

  「取り合えず、早い所日陰に連れて行って…街から塩を大量に手に入れてくる必要あるスわ。

     大量の汗をかいて体の塩分が不足してるっス。 ほっとくと死ぬっスよマジで」


取り合えず、俺は水天の水泡をその患者にぶちまけた。 

 ちっとでも涼しくしといて、これ以上の発汗を極力抑えないとな。 

姐御は近場に居たラナさんに、村から大量の塩を持ってきて貰えるか頼んでいる。

 それを引き受けたのか、タガラクのリンカー数騎と一緒にトアの村だろうソコへと飛んでいった。

  「じゃあ、早いところ日よけの材料も持ってこないといけないね」

  「スな、水と食料と日よけの道具。 それに塩。…塩?」


あの粘液を塩で…いやいや元々海の生物だろうナメクジと一緒にしてどうする。ナメクジなら骨格無いだろ。

 それを首を傾げてこちらを見ている姐御。

  「塩がアイツに効きそうかい?」

  「いや、考え違いっスわ。 塩が効いたら苦労しないっスよ。ナメクジじゃあるまいし」


そう言うと、軽く肩をすくめて彼等をヴァランの翼の下。大きい日陰へと運んでいった。

 それを見送って、再び視線をあのデカブツへと移す。 どうにもなんつーか、相変わらずドッタンバッタンと。


砂煙を上げて視界を奪う様に暴れ狂う蛇神。それを見ている俺、その肩では舌を出してへたり込んでいるイスト。

  相当暑いんだろう、ちょいと小さい水泡を出して、イストを摘んで放り込んでみた。

肩から下に水泡が覆う様にイストを包んでいる。 余程気持ちいいのか、顔が緩みまくっている。

  「あう~…極楽じゃ」

風呂じゃねぇっつの。 つかすぐに生温くなるだろうがな。 ん? 背中に視線が…振り向くとセレンさんだったが、

 目が合った瞬間、顔を背けられた。 …完全に軽蔑されたか。 イグナさんとの事知ったら殺されそうだな。

 嫉妬とかそういう類じゃなく、潔癖症だろう彼女にそんな事知られたらああた。 

俺確実に、ゴキブリみたいに思われるぞ。 冗談抜きでそれは避けたい所。


再び視線を戻し、デカブツを見る。 相変わらず陽炎で視界が歪んでるな。 蜃気楼でも見えそうだわ。

 …つかこれ以上熱中症増やすのもなんだな。



俺は姐御にその事を伝えると、デカブツの元へと飛ぶ。 風が本来なら気持ちいいんだが。

 余りの暑さに熱風と化してる為、涼しくどころか暑くなるだけだ。


急いで向かって数十分程でその上空に届く。 やっぱ暑いんだな皆、顔に疲れというか暑さに対しての苦悶の表情が。

 俺は取り急ぎ、水天を右下の穴に移して、大量に水泡を作り出し、それをぶつけ合って雨粒にして降らせる。

それをひたすら繰り返す事1時間。 流石に俺も疲れたというか涼しくなってきた。

 下で戦っている連中も士気が回復した様だ、元気な顔に戻ったな。

だが、皮肉な事にデカブツも余計にパワフリャ化して、更に暴れ狂っている。

 尾を地面に叩きつけもがき苦しんでる様にも見えるが、ソレほど元気になってしまったんだろう。


来たついでに、デカブツの近距離にはイグナさんが居たのを確認したので、少し見ていた。

  相変わらず脚から脚へ移動して、何か弱点探っているんだろう。 …つか。

よくこんな暴れまわってるというか、のた打ち回ってる奴の脚に居れるな。


地面に叩きつけられる寸前に砂漠に飛び降りて、また別の脚に飛び移る。 簡単そうだが普通出来んあんな事。

 姐御の言う通り、体を差し出してでも繋ぎとめておいた方がいいわな。ありゃ。

 …だが、メディがなぁ。 イストにもバレるとそれは酷い事になりそうだぞおい。

エルフィみたいな自然で生き抜く為に必要とか、そういう種の存亡に関わる事なら納得するが。

 …そういう汚い…ああ、大義名分で全てが救われるワケが無い。 クァがいってたなぁ。


汚れて救われる事もあるか…つくづく辛い世界だなおい。  



そうこう考えつつ、何の収穫も無いまま、姐御のもとに戻ってきた俺。

 そこにはギアのオッサンと何やら話しをしていた。 

 また盗み聞きでもしていると思われると嫌なんで、俺は普通に会話に入っていった。

  「何かあったスか?」

  「ああ、ガイトスの事さ。 これだけ派手に戦ってりゃ様子の一つも見に来るだろ?」


見に来るわな。 で、ここに飛翔騎兵がいるという事から、タガラクに攻め入る事を危惧しているのか。

  頭をかきつつ姐御が悩んでいるな。 

…どうするか、確かイグリスとレガート・エルフィが加勢していると流言つかったんだよな。

 ちょい聞いてみるか。

  ( フェンリル。 ちょ~っとだけ力貸してくんね?)

  (断る)

  (やっぱりか…)

魔精典文に俺の事が記されているんで、フェンリルという脅威で縛り付けてやろうと思ったが、

 そのご本人様の性格を忘れていた。 人間同士の争いなぞなんとも思っちゃいねぇんだよ。

だとすると…、いや俺の名前は使えるだろ。 先に相手の国のど真ん中に岩の一つでも落としてやるか?

 いやいや、戦闘国家でイグリスを敵視しているからって、んな非人道的な事したらダメだろう。

  「スヴィア君…綺麗事ばっか頭に浮かべてるだろ?」

  「げ、何で判るんスか」

苦笑いしつつ、答えられた。

  「アンタまだ自分の住んでいた異世界と一緒にしているね?」


見抜かれている。見透かされている!!! そして、驚いた顔をして、姐御に尋ねるギアのオッサン。

  「それは、まさか」

ギアのオッサンの方に笑いながら答える姐御。

  「ああそうさ。 魔精典文見たんだね? スヴィア君がそのご本人さ」

うわー! 睨んでる、めっさ睨んでる。

  「然し、文献には銀色のリンカーフェイズを…とあるが」

  「そいつはこの子の奥の手さ。 下手に使うと暴走しちまうからね」

その通り、だから俺のリンカーフェイズは動物パワーに頼るしかないんだよ。

 オッサンが姐御から俺の方へ再び視線を戻して尋ねてきた。

  「シバズケタベタイ。 あれは何だ」

  「ああ、そいやそんな事書いてあったね。 ありゃなんだい?」

…。 いや二人共、そんな真顔でネタの事尋ねられると、すげぇ困るんだが!!

 一歩後ずさりつつ冷や汗を垂らして、素直に答える俺。

  「実はそれ、…まぁ、なんというか、自分の世界の食べ物が恋しいという意味ス」


どうだ! 巧い事隠したぞ!! 二人共納得して顔を見合わせている。 巧い事逃げたぜ…。

 もし、ただの冗談です! なんていったらこの化物二人に殴られかねないからな。

  「ああ、故郷が恋しいかいやっぱり。 故郷といやギア、アンタん所の祖先の地。

    どうやらスヴィア君の住んでいた所と同じみたいだよ。 別の世界…なんていえばいいんだいこりゃ」


いや、またややこしい話を振らないでくれ!!  ほら俺をまた睨んでるよ。はぁ・・・。

 俺は見振り手振り必死で、並行世界の事を話し、ついでに水神の事も聞こうとした。

  「成る程、我等とは別世界ではあるが、同じ民族であると言う事か」

物分りいいなこのオッサン。 ついでに次のボスキャラだろう水神の事も聞いてみた。

 強張った顔で答えるオッサンだが…どうも怒りが水神に向いてる様には見えないな。

  「判った。 水神は水を操り、我等が祖先の地の多くを海に沈めた…」


長々と語り出したオッサン。 どうもやっぱヤマタノオロチ臭いな。

 さしずめ、ヤマタノオロチを倒せなかったらこうなった。 と言う所か。実際いたのかは別として。


んだが、逃亡の旅の果てに行き着いたこの地。逃げる最中に文献なぞを失ったといってるからな。

 詳しい事は全く判らん。 とりあえずタガラクいってから調べないとな。

  「うス。大体の事は判りましたスわ。 それが八つ首の竜なら、酒が弱点スな」

  「酒がか…?」

  「うス。 俺達の方では、酔っ払わせて倒した…だったと思うっスわ。記憶違いかもしれんスか」


考え込んでるな。まぁ、行って見ないと判らんし。 この話は切り上げよう。

  「で、ガイトスの事なんスけど…。 俺が出向いて釘打ってくるってのは…」

  「駄目だね。 あいつ等何人いると思ってんだい」


呆れた顔で即答されちまったよ。  じゃあ後手に回るしかなさそうだな。

 いやまてよ。 綺麗事を捨てて考えてみるか。

  「じゃあ、これはどうスか? 綺麗事バッサリ切り捨てて、

     先手必勝、レガとヴァランと俺とで国そのもの消滅させてくるとか…」

  「その様な卑劣な手で我等は生き延びたくは…無い」

  「極端だねぇ」


うーわー!! もうどっちや!! どっちやねん!! 関西弁になるぞコラ!!

 今度はオッサンに却下されたぞおい。

  「じゃあ、後手に回るしかネェっスな」

  「仕方ないね…。まぁ、あっちに金が一組いるから、そうそうやられはしないさ」


そういや、金プレートのロドさんコンビも強いな。地割れとかなんだよあのタイタンは。

 そんなこんなで、弱点も見つからず数日が過ぎる事になる。



------------- 五日後・夜 ------------------------ 




焚き火の材料やら塩・水・食料。日よけの道具も届いて、あちこちで焚き火が燃え盛っている。

 俺は、そこから少し離れた所で相変わらずのデカブツを見ている。

  「あれから五日も経つってのに、一向に体力の衰えが無いな。あのデカブツ」

イストはイストで、俺の肩に乗っかり、

 例の封印玉を解読中。 …そいや新しいの何か解読したんだろうか。聞いてみよう。

  「イスト、何か新しいの解読できたか?」

  「…うむ。一つだけじゃが…これは…なんじゃろ」

なんだよ、解読して判らんのかよ。 玉を覗き込んで首を傾げている。

  「風  しか書いておらぬのじゃよね」

  「なんじゃそりゃ。 風だけかよ…意味わからんぞ」

互いに顔を見合わせて頷いて悩み出す。 そんな折、突如強めの地震が起こる。

 その直後に、駐屯地にしている場所の中央から巨大な…そいうや魔物もいたんだよな。

例の巨大ミミズ。グランワームとかなんとか。 あの蛇神を見た後の所為か、然程大きく感じない。

 それでも全長100m近くある。 それが一匹真ん中で暴れ出し…うわー…。


意の一番にイグナが突っ込んでいって、

 火の直系魔精具の指輪を使って、腕に炎巻きつけてこれでもかと言うぐらい殴っている。

簡単に倒せるんだろうが、わざと威力抑えていたぶってるな…。 相当ストレス溜まってるのがよくわかる。

 砂煙を撒き散らしつつ、暴れまわるグランワームを駐屯地の外側に巧い事攻撃しつつ追い出して、

被害の無い所でこう…溜まったストレスのはけ口。 一言で言うならサンドバックにしている。


ひでぇ…。魔物に同情するとは思わなかったわ。 相当強いだろアレはアレで。

 それをこう、殴ったり蹴飛ばしたり、燃やしたり。 あの火自体に身体強化の補正でもかかってるのか?

在り得ない攻撃力だぞ。 それくれよ!! 俺未だにマトモな攻撃力になるのが…うわーん!!!


そうこう言ってる内に、飽きたのか…うげぁ! 初めてみた。あれがイグナさんの精霊術か。

 紋様を通して落ちた血液の一滴。 ラナさんは溶岩球の爆弾だったが。

イグナさんは、火の鞭だな。 それを巻きつけて…うわぁ。 一瞬で炎上して黒こげ。

 アレか、あれでディアリアをあんな風にしたのか。 良くわかった。

あっという間にミミズのこんがりステーキが出来たワケだが…食いたくないな!!

 

それを見て苦笑いしている俺の肩を誰かが叩いてくる。

  「まともに戦えないから、相当ストレス溜まってるねぇありゃ。

         このままだと、飽きてどっかいっちまうかもねぇ?」

  「…シアンさんスか。 つまりアレすか。 俺が相手しろと」


隣にきて黙って頷く姐御。 うげぁ…。

  「イスト君、ちょっとスヴィア君は用事があるから、アタシについといで」

  「なんじゃろ? まぁ…わかったのじゃ」


リンカーフェイズを解いて、姐御と一緒に駐屯地の中心へといったイスト。

 去り際に姐御が、近くにあるオアシスを後ろ手で指差していた。 あそこでやってこいてか。


はぁ…。  一言言いたい。 俺のストレスのはけ口は何処にあるんだよおい!!!!!!!!


すごすごと、イグナの居る場所へ歩いていく。 うわー…、相当ストレス溜まってるな。

 眉間にシワ寄ってる上に、イライラして地面の砂を蹴飛ばしている。

  「ったく…簡単に死ぬんじゃないよ。 つまらない」

  「いやいや、それも十分な化物だと思うんスが」

横で黒こげになり、香ばしい匂いのする巨大ミミズを見ながらイグナに話しかける。

  「スヴィアかい? 何か用か」


ご機嫌もナナメな様だ、つかミミズの体液やら砂埃でドロドロだなおい。

  「そこのオアシスでも取り合えずいきますか。用事はそこで」

  「お? いいのかい?」

急に明るくなったよ…まぁ、しゃあないか。



俺達は、一時間と少しか。それぐらいの距離にあるある程度木々に囲まれたオアシス。

 そこに辿り着く。 イグナを見るとソワソワしてるな。そこまで楽しみかよ。

なんかこう…利用してるみたいで嫌なんだよなぁ…。 利害関係っても。


 一応周囲に人がいないか確認してまわる俺。 いや、セレンさんでも居たらそれこそ終いだ。

中央に比較的大きい泉があり、それを覆い隠す様に緑の木々が生い茂っている。

 そんな中で、俺の目も気にせず裸になり泉にはいって服と体を洗っている。寒くないのか?

余りの寒さに泉から冷気でてるぞ? これ。

月明かりだけなので、まぁあんまり良くは見えないが、改めてみるとこうムッチリといい体をしている。

 濡れた茶色の蓬髪といえばいいのか、それと締まったボディラインがなんとも野性味を。 

 

 

…つか、俺もいい加減汗臭いな服もそうだが。 …入っとくか。

 俺も服を脱いで、泉に足をつっこんでみる …なんで熱いんだよ。 泉の水が、この気温で。

  「あつっ!!!」

 飛び上がって泉から出て、おそるおそる泉を見直してみると、冷気じゃなくて湯気だった。

なんでだ? 砂漠に温泉? ヴぁかな。 ふとイグナを見て理解した。 火かよ、つか泉の水温あげれるのかよ。

  「アンタもさっさと入りな」

  「うス」

俺はそのままちょい熱いのを我慢して、泉にはいる。 以前に山口の温泉行った事があるが、

 年寄りが好む熱さ。 というぐらいだ。  寒さじゃなくて、熱さに耐えて肩まで一気に浸かった俺。

  「あっつ…」

それを見て、笑いながら隣にきたイグナ。 残念ながら湯気と湯水であまり体が見えない。

 いや、それ以前にだな利用する為に女どうこうするのは…。

その俺の顔を見た瞬間不機嫌そうな顔に。

  「嫌々ならやめておこうか」

  「いや、嫌々っつうか。アレなんスわ」

軽く、イグナの肩を抱いて、空を見つつ言葉を続ける。 それを隣で睨んでるな視線が痛い。

  「正直な話。 イグナさん利用するのに抱くとか。 それが嫌なんスわ」

そのままも俺の肩に体を預けてくるイグナ。 俺より身長高いからな、

 傍からみたらどっちが男かわからんぞこれ。


  「そっちかい? アタイは遊びと割り切ってるからね。 アンタはそうでもない様だが」

  「成る程ス。そう言う考えもあるっスな」


外国だと、ナニする事がスポーツの一種と思われてるからな、米とか特に。 判らんくもないわけで。

 そのまま、軽くイグナの茶色の濡れた蓬髪を撫でつつ話す。

  「はっきりとそう割り切れたら、苦労しないんスが。 まぁ、クァにも言われてるこったし」

  「無理はしなくていい。 今回は報酬が焔の瞳だからな。 きっちりカタがつくまでいるさ」


そういや、焔の瞳つかってるのか? 結構な代物みたいだが…。 それをちょいと聞いてみた。

  「馬鹿だな。 アレは報酬だ、カタがつくまでは使う気は無い」

成る程、律儀なこって。 だが、その火力も欲しい所なんだよな…。

  「いや、それは気にしなくていいスわ。 じゃあこうしようスか。

     焔の瞳は前払いという事で、既にイグナさんの所有物。これなら問題無いしょ」

  「いいのかい? なら明日から使ってみるかね。 アタイも気になってた所さ」

  「頼りにしとりま」


…使ってなくてあの強さかよ。 焔の瞳、直系魔精具の補助石。

  聞くところによると、天石には劣るが、希少価値の高い高純度のモノらしく。

それを探していたとの事。 まぁ、まだ別に理由がある様だが。 ておい、泉の中で俺のどこを触ってる。

  「全く…お人よしもここまでくると、馬鹿にしか見えないな」

  「どこ触りながら言ってんスかい」


そろそろ我慢しきれなくなったのか? 俺にしがみついてその大きい胸を押し付けてきた。

 まぁ…流石にこんな熱いトコでやったらのぼせるな。

俺は、イグナを抱き抱えて泉からあがる。 必死で重いのを顔に出さない様、感情を押し殺して。

 そのまま木々の陰に寝かせて、軽く胸を撫でたり揉んだりしながら、耳を噛む。

イグナは目を閉じてからだの力を抜いている。 まぁ、ヘタに攻勢にでられるよか楽でいいわ。

 顔を胸元に下げて舌を這わせ、ちょい強めに噛んだり、舌で苛めたりと。

何気にコイツここが弱いからな、体が少し強張ったりと反応が宜しい様で。

 …んだ? 体を起こして…ちょこら。 いきなり俺の顔の真上に彼女の下腹部が。

その瞬間、俺の息子に熱いモンが…やべぇ、今度は反撃されたか。 この前は不意ついたからな。

 今回は不意がつけない。何かねっとりしたモンと舌が絡み付いて…ぎゃー!!やばい。

  「アタイばっかじゃなくて、アンタも楽しみな」

いやまぁ、そりゃそうかもしれんが。 

ええい、このままいい様にされては俺がすたる。

 そのまま彼女を横に押し倒して、右手を側面からお尻にまわして、

 まだ経験してない部分を指でなぞって軽く弄り出す。

  「ばっ…またアンタそんなとこ!!」

  「くはは。 弱点晒したままはいただけないスな」

いだっ!!! ちょい噛み付かれた。 が、余った左手の人差し指と中指で股下前部を這わせる。

 泉に浸かった所為か? 既にしっとりとなっている。 ややねばっこいとこみると、そうじゃないか。

  

  「…う…くぁ…この」


くらえや、前後同時に指で責めて俺の息子防衛。 したと思ったら更に舌の動きが激しくなっちまった。

 負けじと左の指についたモノを右の指につけて、お尻を触りまくる。 そのまま極端に強く弄り出す。

  「い…いたっ…だからそこやめろっ」

ん? 知らん! そのまま更に強く深く弄り始める。

  「ぶん…なぐ…あ…あぅ…」

かはは、完全にお口が離れた様だ、チャンスとばかりに起き上がり、彼女を仰向けに寝かせた。

  「な…そんな事したらアンタが…」

  「楽しんでるっスよ」

そういうと、彼女の両足を掴んで、持ち上げ彼女の頭の両側にもっていく。 所謂でんぐり返し状態。

  「なっ…なんてカッコさせるんだい殴るよ!!!」

くかか! 今度も徹底的に恥辱で責めてやる。 流石に両手が塞がってるっつか、逃げようと必死なんで、

 両足押さえるのに必死なわけで、仕方なく口のみでお尻周辺を舌でこれでもかと苛める。

  「ばっ…そんなとこばっかり!!! …うぁっ!!」

目を強く瞑って歯を食いしばり、顔を赤くして耐えてますな。 湿り具合も良好でまぁ…そろそろ。

 俺も俺で、これから覚悟決める…いや決別か。 そのまま嫌がる彼女を強く押さえつけ、腰を近づけた。

  「ちょっ…アンタそこちがっ…」

  「ん? 暗くて良く見えんスから」

  「ばかっ…痛!!!・・・」





そのまま、彼女を徹底的に辱めまくって、事を終えた。 

 必死で逃げようとする彼女を後ろから頭を押さえつけたりとまぁ、いつになく乱暴つか乱棒つか。

まぁ、…横で満足そうにコッチみているイグナを見る限り、間違った選択ではなかった様だ。


  「全く…アンタは」

  「普通じゃ満足するとも思えんスから」


軽く、彼女の胸を撫でつつ、肩を抱き寄せる。 そうすると、彼女が俺の太ももに股を挟んでる。

  「…コッチも満足させてくれよ」

  「…え?」




その後、結局日の出までこの寒い中、別の戦いが行われたワケで。

  アッチであのデカブツ相手に生死を懸けて戦ってるのがいるってのに。

  コッチはこの大女を相手に精子かけて戦って何してんだと。  まぁ、今ならわかる。


戦いに綺麗事は必要無い。 時には相手に合わせ、自分の色も変える事が、肝要であるという事。

  人に好かれるつか、人望を集めるつか、巧く他国と付き合う為には…色々と身と精神を削るという事。



となれば、タガラクは大変だぞ。仁義礼知信、つまり堅物。 

 判りやすいがクサい事を言ったり行わなければいけないだろうな。 まぁ、頑張ってみるか。






九十七話、最後まで読んでいただいてありがとうございました。


数回にわけて、主人公の精神的弱点である部分がでてましたが。

 今回でそれとの決別となります。

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