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第九十三話 「言視の神伐戦 Ⅰ」 三幕 詳細Ⅰ

スリグラ大陸 言視の蛇神討伐戦 序盤データ Ⅰ


□リンカーフェイズ□ 現世と生前を繋ぐ力。 魔人にその力があり、

人間と組む事により、その力を使う事が出来る。 魔人と人間は種類的には同一。

 魔人の祖となった者が与えられた力。『輪廻の鎖の欠片』アーティファクトの欠片。

 その力が長い時間と血の薄れにより弱まったモノが、現在広く使われている力である。

必ず女性が魔人になると言う事も無く、女の人間も多くいるがリンカーにはなれず

 人間の男性にのみ効果がある。この辺りは未だ解明されていない部分が多い。

現在唯一、魔人の祖の直系であるイストラードのみ、現世と現世を繋いでしまう力を有する。

リンカーフェイズには禁じ手とされるモノも存在する。

『ソレを使う事。即ちリンカーの死を意味する』が、極稀に質量が極めて近い者のみ生還する事が出来、

初世代キャラにその一人が居た。基本的に現世に前世の一部を繋ぐモノであるが、

 前世の全てを繋ぎ、強力な再生能力で大質量の身体変化を強制的に行う。

戦闘能力は極めて強力だが基本的に自滅技である。


□奈落と輪廻□ 万物の進化の過程。その差により分かたれた並行世界。

横に並ぶ並行世界の合間に存在する輪廻。生物は死ぬとこの輪廻で生まれ変わる。

 だが、罪を魂に刻み過ぎた者は、輪廻の淵に存在する奈落へと落ちる。

 罪が刻まれ過ぎると、魂の質量が増し、奈落へと落ち生まれ変われない。待つのは無のみ。

稀にメディの様な奈落を行き来できる魔人が存在する為、咎人の鎖というモノが存在し、

 その力を持つ者で、罪を犯し過ぎた者。ソレを捕らえ奈落へと引きずり込む。


□双生神・双星神□ 空に太陽と月の他に、大きい衛星が二つ浮いている。

アルセリアとケリアド。罪と罰に対する教えの相違から、その答えを見つけるべく

 アルセリアがこの世界を創ったとされている。二人の神はそれぞれ代行者にそれらを任せる事となる。

アルセリアは大精樹ユグドラシルに。ケリアドは善を唱える者全てに。

ケリアドの教えの広まりは早く、瞬く間に広まるも、時が流れ、広まり過ぎた為、

 その教えが姿形を変えつつ細分化し、宗教間での争いを生む事になる。

結果、ケリアドの怒りを買う事になり、地上の生物が死滅においやられつつあるそんな折。

異世界より一人の青年が現れ、風魔王の娘と恋に落ち、一人の子を授かる。

魔人の生誕であり、リンカーフェイズの生誕でもある。その子供の力は途方も無く、

現世に存在するケリアドに対抗する者全てを繋ぎ合わせ、一人の神となる。

然しそれでもケリアドには届かず封印するに至る。その封印を手伝ったのは他でもない。

この争いの罪は全て私とケリアドにある。そう言い残し従属神を楔にし、

 自らとケリアドを空に浮かぶ双星へと封印したアルセリアである。


□イグリス学園服□ 『男性用』黒基調で襟が立った長袖と、長ズボン。

腰付近に三つ目竜の金刺繍がある。袖に赤い線があり、その本数が学年を表し最大四本。

『女性用』白い大きめの襟だけが別個であり、それにホックのついた青いネクタイ。

胸元は大きく開いていて、袖が無い。腹部に金のボタン。

服の裾が太もも近くまで三角状に外に出ていて白で統一された上着。

 冬場は、紺のブレザーを着用している。

スカートは、藍色で折り目は前後二つ。ワリと短め。

スタイルの余り宜しくない生徒からは不評である。襟に青い線があり男性用と同様。


□竜族□ 小翼竜と大翼竜、大きく二種に分かれており、大翼竜は知能も高く話が通じる。

 小翼竜は数が多く知能と戦闘力が低い。生まれた時の刷り込みを利用し、

 一部地域では友として、戦力として共に暮らしている所がある。

 地竜種は、甲竜 大甲竜。 水竜種は、海竜、大海竜。 

 割と種は豊富であるが、大が付く種は亜種に属し希少である。


□二世代目主人公 スヴィア=ヤサカ□  別の平行世界の住人。この世界アルセリアで、妻を助ける為。

 生まれ変わる時に記憶を失わない力。『輪廻の鎖の欠片』 アーティファクトの一部を魂に有し、

輪廻の淵にある奈落に潜むフェンリルに成り代わりケルド(ロキ)を輪廻に追い込む役を受ける。

 現状、世界で唯一の大精霊契約者であり、その直系として転生を果たしている。

ゲーム知識が豊富にあり、にわか知識の学を持って攻撃力の無さを補う。

 疾風より授けられた防御の力『無風活殺』を持つ。イグリスのリンカー育成機関である学園。

 そこの一年であり、前世の能力の事もあり、能力階級を表すプレート『銀』を所有。

 黒い髪を無造作に伸ばし、耳が隠れる程の長さ。目の色は母親の血か蒼。肌は黄色。

 14歳 身長170cm前後。 体重68kg。若干筋肉質。イグリスの男子用学園服を着用。

性格は一見バカで頼りないが、真偽眼という資質を持ち、危機的状況を好転させる知恵も併せ持っている。

リンカーフェイズの能力は、別の平行世界。つまりリアル現世の動物と昆虫。

 同時に全キャラ中唯一の銀色の光を伴いフェンリルの力を借りる事が可能。

然し、その余りの強大さに、自我を失い暴走した経歴もあり、全力を出す事は現状不可能。


□二世代目ヒロイン イストラード=メギスン□

初世代キャラ、リセル=ハーネットとリカルド=メギスンの子孫。 風魔王エヴァリアの直系の娘。

魔人の中でも稀有な人魔。厄災者と呼ばれる強大な魔力と、風魔王直系の風空自在という、無風活殺という力と

 対を成す力を所有している。同時に無限連鎖という魔人の祖の力も有していが、

 何れも強大過ぎる力故に、双魔環という道具でその大半を封じている。育てた親の口調が移っているのか、

妙に年寄り臭い口調。双魔環をつけている時は、魔力を封じ始めた頃に精神的にも肉体的にも若返ってしまい。

 大抵見事な幼児で主人公の相方を務めている。学園では主人公と同じく一年で『銀』。

幼児状態 7歳 身長140cm前後 体重秘密。軽くウェーブのかかった薄紫のツインテール。目は大きめのつり目で緑。

 肌は白い。歳相応状態 14歳 160cm前後 体重秘密 髪・目・肌共に同上。

 胸は歳の割りに大きめでツンとした形の80付近。腰の位置が高く、北欧系。

 お尻は小さく全体的に細身。 性格は、感情の起伏が激しく、冷静さを気取ろうとしているが冷静になれていない。

 その割りに狡賢い面も持ち合わせている。本を読む事が好きであり、謎や文献を目にすると周囲を忘れる傾向にある。

古代語に対して多少の読解力があり、主人公の足りない部分を補っている。イグリスの女子用学園服を着用。


□初世代シアン=イグニス□ 初世代より引き登場している女性。竜族最強の双極竜セオと、ティシアという魔人の子供。

魔人であるが、竜の血の所為か長寿。同時に攻撃力・防御力共に高く、単体でリンカーどころか、竜族と渡り合う

 身体能力を持つ。特殊能力で身体変化を起こし攻撃力を大幅に上げる事が可能。

だが何かの副作用を恐れ、滅多に使う事が無い。現イグリスの指導者であり、多くの国との友好関係を結んでいる。

同時に、それを快く思わない国との敵対関係も存在する。主人公達の姉的な存在でもある。

年齢不明 身長170cm前後 体重65kg前後 深紅の髪を無造作に耳元まで伸ばし、左目を隠す様に垂らしている。

目は鋭いが釣り目でも垂れ目でも無い。茶色の眼。 イグリスの女性用学園服着用 プレート無し。

褐色肌で割りと筋肉質。胸は大きめで少し丸型の85付近。腰の位置は高く黒人と白人のハーフという所。

性格は攻撃的で豪快。竹を割った様な性格でありながら、頭もキレる文武両道タイプ。だがどこかズレている。


□セレン=ディーナ□二世代目からの新規登場キャラ。学園資料室の管理人であり四年生。

 非常に文献について博識であるが同時に、本からの知識は信用していない。

その事にスヴィアも共感をしている為、スヴィアを気に入っている。

年齢17 身長160cm前後 体重秘密 痩身で胸はB70前後、縁の黒い眼鏡に、

 おっとりした垂れ目で色は茶色。髪は黒く肩まで伸ばしているが、キッチリと切り揃えている。

清潔感と知的で上品な雰囲気を常に出している。 イグリスの女性用学園服を着用。見た目はロシア系。

プレートは『金』 非常に優秀な魔人であるが、余り争いは好まない。相方はロド。


□ロド=セドニー□二代目からの新規登場キャラ。 爽やか好青年という感じ。

屈託の無い笑顔と、嫌味の無い言動。 他者を纏め上げる能力が高く、

 人望も厚く男前。だが…何故か女子に人気は無い不思議な奴。

年齢17 身長185cm 体重75kg前後 体格は良く筋肉質だが、露骨にガッチリはしていない。

 イグリスの男性用学園服を着用しており、プレートは『金』見た目は北欧系。

 常に顔には笑みがこぼれている。面倒見も良い。その為か厄介事に首を突っ込みたがる癖がある。

リンカーフェイズはタイタニア。 地竜の一種で小規模で局地的な地震を起こしたり、

攻防共に高く相当強力な前世を持つ。飛行能力が無い事と移動能力が低い事から世界各地へ行く事が少ない。

リカルドの子孫より、地の精霊の力。

 彼の祖先が砕を教わり、それを継いでいる為。唯一復元能力を無効化出来る、砕を使える者。

相方はセレン。


□雷竜ヴァラン□エルフィ国、ノヴィアでこの部族を護っている竜。

 目を怪我しており盲目。 エルフィの封印を護る竜でもあるが、

 現在は其処を離れている。理由は不明。 

年齢不明 全長約40~50m 体重測定不能 青灰色の鱗と翼。巨大な体を有しており。

竜族の中では大翼竜種。王位に位置する知恵を求めた竜。知的で少し砕けた部分はあるが、

 基本的に好戦的である。 時々冗談を言うあたり人間との付き合いが長いのが判る。


□火竜レガ□初世代キャラ達を護り死んだ火竜サザの息子。 

現在はイグリスに棲み、シアンの手伝いをしているが、ケンカ相手という利害関係で成り立っている。

年齢不明 全長50~60m 体重測定不能 ヴァランより一回り大きい赤い鱗と翼を持つ竜。

 ヴァラン同様の大翼竜種。知恵よりも力を求めている戦闘狂。

 性格は直情的。 少々自信過剰な面があり、まだまだ若い火の大翼竜。


□ラナ=ジストン□ 過去の豪傑であり火の精霊の直系。世界屈指の魔精具作成師でもある。

魔人であるが、格闘系魔術師・作成師の道を歩みリンカーフェイズは好まない。

スリグラ大陸・デイト港の北東に位置するトアの村に住んでいる。

48歳 身長175cm前後 体重100kg前後 肥満気味であるが筋肉質でもある相撲体型。

ドワーフを思わせる容姿をしているが、若い頃は相当な美人だったという名残はある。

非常に胸は大きくB120を軽く超えているが、見事に垂れており、

主人公がこれに捕まり、幾度も窒息寸前まで追い込まれる。 性格は一言で言うと肝っ玉母ちゃん。

職人肌で頑固者。彼女に魔精具を作って貰える事は非常に稀である。

服は、緑色の皮製で厚手の長袖、白の前掛けをして下の方は、黒地の腰巻の中に入れている。

ズボンは幅の大きい茶色の皮製。皮製の靴。


□イグナ=ジストン□ ラナの娘。火の直系。格闘系魔術師と作成師の道を進み、リンカーフェイズは余り好まない。

シアンと似通った戦闘型だが、見た目・言動に反して技巧派である。ラナ同様にその実力は明るみに出ていない。

22歳 身長180cm前後 体重75kg前後 やや肉付きが良く筋肉質。所謂むっちり。胸も大きく形も垂れてないB95。

 腰の位置も高く白人と黄色人のハーフ。性格は男勝りでバッサリしている。好色で男女構わず手を出す傾向にある。

スヴィアにも手を出すが、未経験の部分を見抜かれ弄り倒されてしまう。

 理由は不明だが、金を集めつつ世界を旅している。 金と宝石の為なら神だろうと恐れない。

スラクの毛皮のベスト(黄色と黒の縞々)に、胸元を茶色の布で押さえつける様に巻きつけている。

 ズボンは下腹部がかなり見える際どい所までさがっており、幅広の黒地ズボン。

 後ろはお尻がけっこうみえている。靴は皮製。




----------------サルメア大砂漠の町・サルメア-----------------


スリグラ大陸の中央部に位置するサルメア大砂漠。まだまだ多くの遺跡があるらしく、秘宝何かも眠ってるらしい。

 暇な時にでも博士スタイルで挑戦したいと思う俺。 このサルメアは、非常に暑い。というか砂漠だしな。

昼は40℃近くまであがり、夜は-5℃近くまで下がる。酷い気温差だ。 

 雨も滅多に降らない乾燥地帯で、熱風が熱いの何の。とどめに2m近い毒サソリやら、

バカデカいミミズまで居る。町も町で、治安が悪くお子様には見せられないエッチな部分が多い。

 奴隷商人何かも普通にいるワケで…。まぁ、旅行には向かないが、冒険心をくすぐる…そんな場所。


その砂漠の町の上空まで、ラナとイグナを両足に掴まらせて飛んできたのだが…。

 重!! ラナさん重っ!! 必死でバランス取りつつ、飛び続けようやくサルメアの町まで降り立ったワケだ。

勿論、上空からの景色を楽しんでいる余裕も無く、降り立った瞬間中腰にあり肩で息をしている俺。

 その肩で、高所恐怖症のイストが鷹の姿の一部を借りたホークマン状態の俺の羽毛から顔を出してくる。

  「寒いのじゃ…」

  「そりゃ、まだ日の出前だからな」

そう、まだ日の出前であり、気温も相当低く、周囲を見るとアルド達がちゃんと連絡してくれたんだろう。

 イグリスの学園服を着た人達が駐屯地らしい所に、いくつもの焚き火を囲んでいた。

何やら楽しげに会話していたり、心配を露にしたり。地面に何か書いて作戦考えてるのか? そんな奴までいる。

 頼もしい事この上ない人数だが、イグナさんが心配した顔でこう呟いた。

  「うーん…まだまだ戦力不足だね」

俺は愕然とし、イグナさんに両手を抱える様に駐屯地の方に出し答えた。

  「ちょ、500人近くいるんスけどこれ。 これで不足っスか!?」

それを隣で聞いていたラナさんが、俺の肩を叩いて教えてくれた。

  「蛇神は上位神。最低でも中位神との経験があるものが大多数じゃないと、分が悪いよ」

うげぇ…500対1でも分が悪いのかよ。 どんなだよおい。 どこぞのレイドボスかよ!!

 …ああなるほど。 神族との戦闘経験無いのが多いって事か。 見ただけでそんなもん判るのかよ。

そんな二人を不思議そうに、見ていた俺とイストはリンカーフェイズを解き、その人数を改めて眺めていた。

 イグナさんとラナさんが、姐御を見つけたのか、そのまま駐屯地の中心部へと歩いて行ったので、俺達も後を追った。


見た事のある顔、知らない顔。服の線を見る限り三年と四年だけみたいだな。 他は居残りか?

 いや、三年四年あわせるともっといた筈だが…どこか依頼で行ったりしているのか。

焚き火を囲んで色々話をしている連中。その中を進み、スラクの毛皮と骨で作られた仮設テント。

 その下に入ると、姐御・セレンさん・ロドさんの三人が、腰程の木製のテーブルを囲んでいた。

俺達に気づいたのか、姐御がコッチに来たが、いかにも情報不足で機嫌悪そうな顔している。

  「お、きたね。早速で悪いがココでの出来事を細かく教えてくれないかい?

              アルドじゃ大雑把過ぎてイマイチ判らなくてねぇ」


苦笑いして話す姐御。 確かにアルド達だと情報得難いだろうな。 

 俺が此処での経緯を全て姐御に話し終えると、イグナに向けて頭を下げた姐御。

  「成る程ね。良く判ったよ。どうやら君を此処に向かわせて正解だった様だね。

      それと、イグナ君。 彼を助けてくれてありがとう」

頭を下げられたイグナは、こっぱずかしそうに頭を右手でかきながら答える。

  「いやいや! たまたまさ。 それに彼がいなかったら被害はもっと大きかったろう。

   傍で見ていて、どっちが悪人か判らなかったが…ディアリアの誘惑を恐怖で解くなんてね。

            正直驚いたよ!」


何か褒められてるのか? 姐御も良くやったといわんばかりに、俺の背中を叩いてきた。 

 相変わらずパワフリャな叩き方をされ前に大きくよろけ、姿勢を整えて頭をかきつつ答えた。

  「いや~…。ほらあの手のは、時間経つ程被害が増えるだけっスから。

       悪人探るにゃ悪人が一番スよ。 …何より裸の美女が…しまった!!」

慌てて両手で口を塞いだが時既に遅く。 全員の視線が俺に突き刺さる。

  唯一、イグナさん…色好きだからか? 俺の肩を軽く右手で抱きこんでフォローしてきた。

  「まぁ、男だしな!」

そんなフォローをされて、少し気が緩んだ俺の背中に、一際痛い視線が体を貫通する。

  聞き覚えのある、柔らかな物腰と気品溢れる声。…セレンさんか。潔癖症だろうからなぁ。

  「スヴィアさん…。賢い方だと思っておりましたが…。見損ないました」


ギャーッ! 見損なわれた!! 両手をセレンさんに向けアレコレと弁解しつつジェスチャーする俺。

 そんな奮闘空しく、そのまま何も言わずに立ち去るのやめて?!

 ロドさん!? あんたも何も言わずにセレンさんの後を追わないで! がーっ…しまった。


…。行き場を失った俺の両手が空しく硬直している。 そんな俺を見て、軽く咳払いをし、

 気持ちを切り替えたのか真剣な顔でシアンさんが、机に右腕を置いて話し出した。

  「さて、蛇神の件になるけどね。…現状だと明らかに戦力不足。 一応友好国に支援要請はしているが、

    …来るまでに日数がかかる。 その間を耐え凌がなくてはいけないんだよ」


俺も気持ちを切り替えて真面目に考えた。 戦力的に足りないが、時間がくれば増援があるってことか。

 としたら主力で時間稼ぐのが一番か? 俺も言視術の内容も気になるし、倒す方法も調べたいしな。…よし。

俺は、机の上の地図に指を指しこう姐御に伝えた。

  「ここ北西に確か封印のある遺跡があるっスから、先ず俺がフェンリルで時間稼ぎするっスよ。

     周りに人がいなけりゃ、イストの超魔法もフェンリルの衝撃波も使いまくれるスし。

           何より、蛇神の能力やら確実に倒す方法も見つけたいスしな」


俺の出した案に全員が地図を見ているが、イグナだけが俺の肩を叩いて別の案を出してきた。

  「ツイツは頼もしいね! だがいきなり主戦力を投下して、もしもの事があったら駄目だ。

      ココはアタイとババア。それとイグリスの四年を100人程連れて行きたい」


別の案をイグナが出す。その内容は、最前列で中位神との戦闘経験のあるイグナ・ラナを中心とした、

 防御の高い四年生リンカー100人編成。その後方を残りが波状で陣取る。

 そして俺が上空からが敵の能力を見抜く。

その後、再び隊列を変えると言う案を出してきた。 ああ…確かに手堅いわな。

 防御性能の高い奴等を囮にして相手の戦力を曝け出さすのか。 …妥当か。


俺も含めた全員がその案に頷くと、姐御が机に両手を置き、全員を見渡してから答えた。

  

  「判った。じゃ、ソレでいこうか。 蛇神の言視術を先ず暴かない事にはね」


一先ず、最初の陣形は、波状陣形で防御優先。兎に角時間を稼ぐ事になったワケだ。

 うーん。なんつーか、まぁ…大技使いまくって豪快な戦いとか考えてた俺がバカみたいだ。

どう見ても姐御達は長期戦になる事を前提に考えている。 ゲームのやり過ぎか。

 時間という概念と、体力や精神力を即座に回復する便利アイテムが無い事を忘れがちな俺は駄目か。

相性と地形を使っていかに有利に戦いを進めるか。 俺も俺で低燃費で大火力出る何かを考えておくか。


どうやら、話は終わった様で自由行動となる。 俺とイストは駐屯地から離れ周囲を見回すと、

なんとヴァランやレガまで着ているではないか! コイツは蛇神の有効手段だろ。

元々海の生物という事らしく、アホみたいに強力な雷撃を使えるヴァランがいるのは大きいぞ!

 レガのパワフリャな溶岩ブレスもハンパネェ。 俺はイストの手を引っ張りヴァランの元へと走った。

  「ちょっと…余り早く走るでない」

  「あー、すまね! んじゃコイツで!」

  「こ…こら! 抱え込むで無いわ!!」


俺は幼児状態で暴れて嫌がるイストをお姫様抱っこして、ヴァランのいる町と砂漠の境目の所へと。

 気がついたのか、こちらを向いて口を開くヴァラン。

  「人間か…?  何用かな?」

  「こ…こやつも大きいのう」

おもっきり近くに顔を寄せてきたヴァランに気圧されて、俺の胸にしがみ付いてくるイスト。

 そのイストを地面におろし、イストとヴァランに向けて喋る。

  「大丈夫だって。 ヴァランは知を求めた竜で自分から攻撃してくるこたネェよ。

    まぁ、好戦的なトコはあるが、知的で人間臭い部分のが強い。

      と、久しぶりスな。オオミっスわ。 今度は一緒に戦う事になりそっスな」

オオミという言葉に、その近づけた顔の口を大きく開き笑う。 その笑った時に吐かれた息が、

 俺達には強風に感じられ一歩あとずさった。 

 イストの顔を見てみると目を丸くさせ、口を△にしたまま顔が硬直している。余程驚いたんだろう。

笑い終わると、口を一度閉じて、懐かしそうに語り出す。

  「オオミであったか。無事人間に生まれ変わった様で何よりだ。

     今回は共に戦える事を嬉しく思う。 が…蛇神キュグラか…」


おお? 何か知ってるのか! 流石は知を求めた竜だけはあるな! 

 空を仰ぎ、思い出すかの様に語り出したヴァラン。 俺達は砂漠に座り込み、それを黙って聞いた。


内容は、『その地形では在り得ない事を起こす力だという事。

 幻視術の一種ではあるが、それを破った者が一人も居ないとの事。

 その術で精神的なダメージを与えてくると同時に、

      その巨躯を活かして広範囲の物理攻撃を行ってくるという事』


その地形では在り得ない。幻視術の一種…催眠術か? 名は体を現すと言うしな、

  恐らくは、言葉と目の二段階の手順で一度で大量に催眠状態を引き起こすんだろう。

精神的なダメージというからには、これは間違いないだろう。 ただその原理が全く不明。

 その原理を見破らないと対処法が無いという事だ。 ソレに加えて広範囲攻撃…うげぇ。

頭を抱えて考え込む俺に気づいたのか、それでもヴァランは楽しげに語りだす。

  「然し、久しぶりに生死をかけた戦いが出来る…。 楽しみで仕方が無い」


うほ、武者震いしてる。 やっぱ竜族だな戦闘好きなんだろう。

 俺も俺でそんなバケモンと戦うのは実際初めてなんで、気になるっちゃ気になる。

  そんなヴァランを見て俺はこう答えた。

  「相変わらずっスね。 でもレガだけでなく、ヴァランも着てくれたのは大きいっスわ。

    元々海の生物らしいスから、雷撃は有効手段の一つになるっスし。俺の槍と組み合わせれば…」


その槍。 という言葉にヴァランは痛く興味を抱いたのか、遠ざかっていた顔が再び目の前に迫ってきた。

 さっきからまた、例の玉を見続けていたイストも驚いてヴァランの顔を見る。

そうか、疾風の直系魔精具出来上がってるっつか、持ってる事すらしらないんだよな。

 俺は、こと細かにその事をヴァランに話した。 水と雷は相性が良いからな。

 水系の敵には雷が弱点だが、物理的にはとても相性が良い。水の槍に雷を伴わせて、

 敵の体内に直接電撃を喰らわせたり用途は多様。 しかもこの槍。基本的に水だからして。

形は固定化されていない。 質量的にデカいのは無理だが、投擲槍から突撃槍まで何でもござれだ。

 爪と違いコレといった力は無いみたいだが、それだけに周囲に気を使わずに使えるワケで。


更に言うなら、イストの杖も風空自在に水属性付与させる力があるので、

 風・水・雷の三属性を纏めて魔法にしてぶち込めるって話だ。 

 これで無理に強力なモノを使わずとも、低燃費で強力な一撃が出せるだろう。

レガもいるみたいだが…火というよりアレは溶岩だからな。風に纏わり着かない。

 水だと蒸発…その辺りも後でレガに話しにいってみるか。


兎に角、相性を合わせて低燃費で大火力を生み出す様にしないとな。

  全員体力や精神力は無限じゃないし、瞬時に回復するアイテムなんてものも存在しない。

ゲーム感覚だと速攻詰んで終わる。 


そんなこんな、ヴァランと知恵の晒し合いというかまぁ、所謂連携技。

      それの作戦を立てて、その後も話し合っていた。





----------- サルメア大砂漠の町~サルメア駐屯地・同時刻~ ------------


  「さて…大体の事は済んだね」

アタシは軽く両手を挙げて伸びをすると、ラナさの方を向いて気になっていた事を聞く。

  「ラナさん。大まかな事は聞いたけど、スヴィア君の疾風の直系魔精具。

       その力はどんなもんだろうね…切り札になりそうかい?」

ん? 何か悪い事いったかね。少し眉を潜めたが…、心配無い様だ。

  胸を右手で軽く叩いた後、両手を腰に当て胸を張って答えてくれたよ。こりゃ頼もしそうだ。

   「勿論さ! アタシが打った中で最高傑作と言っていいね! 

     下位神程度なら、彼一人で軽く倒してしまうだろうね!!」


へぇ! 火塵のラナの最高傑作かい…そいつは頼もしいね。 下位神程度…このラナさんクラスの人だと、

   下位神も程度扱いかい。 恐ろしいよ。 …おや、イグナが何か言いたげだね、アタシはイグナの方を見ると。

 机に両手を当てて、嬉しそうにスヴィア君褒め出したね。 惚れたのか?

  「アタイも一目置いてる男さ。アイツの強さは単純な力じゃない、

    臨機応変さと順応力の高さにあるとあたいは見るね。 

    アタイがちょっと弱点教えたらすぐにそれを応用させやがってよ?」

ああ、わかる気がするよ。 ただの人間が雷竜ヴァランと戦って生き残ったんだからね。

 あの雷撃の嵐を良く見抜いた。状況把握とその瞬間的な判断能力…自然の事もしっかり学んできていた。

  大した順応力だよ、確かに蛇神の切り札には違いなさそ…ん? 何か顔がえらい恍惚としてないか。イグナ。

  

  「それにね。嫁がいなかったら無理矢理でも、旦那にしたかったね…」


…イグナ抱いたのかスヴィア君。 メディに一途かと思ったら…わりと浮気性だねぇ。

 だがイスト君には悪いが、イグナを繋ぎとめたのは大きいプラスだ。 それに…彼も自分が既にオオミ君では無い。

それをハッキリと認識させる必要もあるからね。 この関係は維持させた方がいいだろう…今後の為にも。


アタシは恍惚の表情から、寂しい表情になったイグナの肩を掴んで笑いながら答えた。


  「妻がいるのは彼の前世でね。今は妻なんていない…記憶を下手にもってるからねぇ。

          メディの事を未だに想い続けてるんだろうさ」


ん、俄然やる気出てきたのか、両手拳を強く握り締めて打ち震え出したよ。…結構色好きという話は聞いたが…。

  そんなに女を悦ばせるのが上手なのかねぇ…? ち…ちょっとアタシも気になってきたけど、立場上そうもいかないな。

  「ははっ! これは絶対に死ねないな…。 上位神だろうがアタイが消し炭にしてくれるよ!」


ラナさんみたいな勇名は無いにしろ。 彼女も火の直系だからね、頼もしい限りさ。

  いや…しかしやはりスヴィア君がそんなに上手…いやいや。 アタシは雑念を捨て様とラナさんに視線を移す。

  そすると、何を納得しているのか、両手を組んで頷いている。それに気づいたのかアタシを見て語り出す。


  「うんうん。一途で良い男じゃないか。 その上で面倒見も良くて頭も良い。

     あの砂塵の霊宮の小賢しい罠を解いてしまったんだからねぇ」


そういや霊宮の謎の一部を解き明かしてリーシャの正体も暴いたって聞いたね。

 霊宮の罠は相手を騙して試す様なものが多いと聞く。 それを正攻法で解いていったんだ。

  真偽眼の資質か…どんなものか知らないけど頼もしいね。  本当にアタシが教える事が無くなった様だよ。


その後も暫く、スヴィア君の会話が弾み…アタシもちょっと…いやいや。 …ん? あれは。

 大型で緑色の鳥…タガラクの伝書だろうか。 アタシは駐屯地の仮設小屋から外に出る。

 少し先に下りてきて、砂地を突付いて餌を探している鳥の首元から伝書らしいき包みを取る。

その内容を確認すると、自然と顔から笑みがこぼれて来た。

 それに気づいて、二人がアタシの後ろから聞いてきたので伝書の内容をそのまま伝えた。


『我等タガラク、竜騎民族の誇りに懸けて義国イグリスへの支援要請に応じる。

   伝令を受け既に飛翔騎兵400騎がそちらに進軍中であり、明朝には馳せ参じ。

    後に地掘騎兵100騎を引き連れ、我等が地母甲竜アーガートも二十日後に馳せ参ず。

           飛翔騎兵長ギア=ヴァルク  地掘騎兵長ラグド=アーウィ』


…大丈夫なのかい。 タガラクの総主力に近いじゃないか。 …お堅い国だからねぇ。

  義に対しての返礼は義を持ち。自らの存亡すらも厭わないってかい。…ありがたい話だけど、

 悩み事が増えてしまったね…こりゃ。 

 まぁ、そうなるだろうと一年坊主とレガートの一年二年を向かわせていて正解だったね。


タガラク。スリグラ大陸最北端に位置する仁義礼知信五つの旗を掲げた五つの部隊からなる騎兵民族。

 その主力ともいえる飛翔と地掘かい。あの双星が動き出して以来、

 色々と事件が多発し世界で起こる色々な事件を調査と解決してきた250年。

  その内の一件がタガラク。 それもこれも封印3つが解かれた後の怪現象を調べる為なんだがね。

どうも世界では、無償で手助けする義国として取られている。 ま、ありがたい事だけどね。


その内容を二人に告げると、イグナは机を一度嬉しそうに強く叩く。 おいおい壊すなよ?

  「タガラクの飛翔に地掘だけでなく、アーガートだって!? 

           …大した信頼を得ているんだねイグリスは」


封印の事は、黙っておいた方が良さそうだね。 確かにアーガートがくるだけで全体の士気が上がる。

 ちょいと後ろめたいが…ああ、ラナさんは流石だね情報をしっかりと持っているんだろう。

 アタシに心配そうな顔を向けて話してきた。

  「それはいいがね。 …ガイトスがこの機を見逃すとは思え無いんだがねアタシゃ」


ガイトス。スリグラ大陸北西に位置する国で、戦闘国家であり、

 タガラクの護る宝を狙っているとの噂…その事を心配している様だ。

ま、あんまり心配事抱えさせたままだと士気にかかわるし、…伝えておくかね。

 私は机に右手を置き、ラナさんに顔を向けて答えた。

  「ああ。イグリスの一年坊主達と四年の金一組。レガートの一年・二年を実践を兼ねて向かわせているよ。

        総勢800と言う所だ。 ココだと足手まといになるが…」


それに納得したのか、ラナさんより先にイグナが顔を近づけて話してきた。

  「成る程ね。 実践経験がてら、数を向こうに行かせる代わりに、質をコチラに寄越させたのかい」


その言葉に、顔を近づけてきたイグナとラナさんに、こっそりと伝える。

  「ああその通りさ。 イグリス・レガート・エルフィがタガラクに加勢した。という言もガイトスに流してね」


…なんだい互いに顔を見合わせてから、アタシの顔をジロジロと…。

  「相変わらず抜け目ないね!」

  「本当に大したものだよ」


抜け目か、いや。 あの一年坊主達じゃ、攻め入られた場合はまともな戦力にならいからね。

 ハッタリだと見抜かれる事もあるから、いくつか手をうっておかないとね。

…ったく上位神だけでも手に余るってのに、ガイトスまで面倒みないといけないとはね…。

 いや、まてよ…アーガートが来るまでタガラクが無事ならなんとかなるね。 


それと後は、アルド君とオズ君に書状持たせて行かせた国だねぇ。 多分大丈夫だろうけど。

 アタシは眉間にシワをよせて、地図に視線を移して砂漠の西部にある山岳地帯を見て呟く。

  「もう一つ。アルド君とオズ君に支援要請の書状持たせて行かせた所があるんだがねぇ。

     ここの国の王が…うーん。 子供好きだから多分…大丈夫だろうけど」


それを聞いたイグナが机を両手で軽く叩いて笑い出したね。 まぁ気持ちはわからなくも無い。

  「あはは! ユヴァのセイグンか!! 確かに子供に書状持ってかせるのが一番だね!!

                    鼻血噴出しながらぶっとんでくるぜ?」


ユヴァ。スリグラ大陸から西部に位置する荒野と山岳地帯。 荒くれ者が集う国。

 国というよりも傭兵で成り立っている。 その国王も傭兵で気まぐれでかつ子供好き。

かなり昔に、ガイトスが砂漠地帯で戦闘訓練を行っていた際、タガラクの旅行者を殺していた事が判り。

 その中に数人の子供がいた事。それを知ったセイグンが全軍を挙げてガイトスに攻め入り、

タガラクに謝罪と多くの食料と金を出させた事で、無類の子供好きと言う事が公になった。

 タガラクとユヴァは友好関係にあり、ガイトスとの均衡を保っているが、

 最近になりガイトスが急に力をつけ始め、タガラクの宝を狙っている現状、支援は難しい所。



はぁ、頭が痛いよ。 その後も、あれこれと日が昇るまで話し合っていた。


 そしてついに、リーシャの予告通り封印が解かれたんだろう。ここより北西へ徒歩2日という距離。

そこから物凄い熱風が吹き荒れ、仮設の個やの一部。毛皮の部分がめくれ上がり、

 視界が砂嵐でかなり悪くなる。それが治まると同時に軽い地震がおこり…すぐやんだ。


と、思った瞬間に続く様に巨大な縦揺れが起こる。

そして、それが治まると同時に、北西の砂漠が、まるで水面に石でも投げ入れたかの様にはじけ飛ぶ。

 それを見たイグナが声を荒げて叫んでいる。

  「おいでなすったね! 蛇神だかなんだが知らないが…アタイが消し炭にしてやるよ!!」


豪気だねぇ。 ラナさんはそれをみて、両手を腰にあて笑っている。この二人は恐怖を知らないのかい。

 アタシは…少し怖いのだろう、握り締めた拳が震えている。 


…いや。



アタシも楽しみなのかね。 こりゃ。


その弾け飛んだ黄砂を更に巻き上げる様に竜巻がいくつも巻き起こり、砂嵐の壁となる。

 その分厚い壁が、太陽を覆い隠してしまい、辺り一面がまるで夜の様に暗くなる。

ふと、周囲を見回すと、いままで散り散りになつていたイグリスの学園の子達が集まってきていた。

 その巨大な砂嵐の壁を前にして、恐怖に身を縮こませる者もいれば、身を寄せ合って支えあう者、

 イグナと同じ様に身を奮い起こす者まで様々だ。 アタシは、その子達と共に蛇神が姿を現すのを見ていた。


まるで世界の終わりでも見ているかの様だが…その内こんなモノじゃない戦いも起こるだろう。

  それを予感したのか、ぽつりと一言呟いた。


  「長い戦いに…なりそうだねぇ」

 











 

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