再び森へ、原因調査に行こう
翌朝。日が昇り始めた時間帯に王子達と合流した。辺境伯達は別ルートで目的地の川に向かう。案内は良いのかよと思わなくもないが、即席で連携が取れるか怪しい王子の騎士団と一緒に行動するよりも、魔物の取りこぼしを最小限にする為だと主張されて二手に分かれた。
今日は野営地設置と移動で潰れる。川に向かうのは明日。川に成るべく近いところに野営地を作り、魔物除けのあれこれをやって、明日の最終確認を行ってから今日の行動は終了となった。
昼食は携帯食で済ませたが、夕食は確りと作った。甲羅竜の唐揚げとオーク肉を使った豚汁に野菜の酢漬けとフライパンで炊いた白米。騎士団の夕食は串焼きだよ。
久し振りにお米を食べる。唐揚げと一緒だからか箸が止まらん。お米様、最高。多めに炊いたから焼きおにぎりも作るか。などと思っていたが全部食べてしまった。三合も炊いたのに。
食器を片付けて、明日の朝食はどうするか考える。豚汁の残りと白米で良いか。
翌朝。朝食を取り終えてから、昨夜確認した通りに動くが、異様にピリピリ空気の中での行軍となった。案内人なので先頭を歩く。
森の中の移動中は、何処から魔物や野生動物が現れるか分からないので、全員気を張っている。本来ならば、斥候として数人を先行させるんだけど今回は無し。これを含めても空気が硬い。到着前に気疲れでダウンする奴が出そうと思わなくもないが、別の意味での異変が発生しており、合間の小休憩でその都度回復は出来ているようなのでその心配はいらなさそうだ。
「そろそろ甲羅竜と遭遇したところに着くよ」
一度足を止め、後ろに振り返って知らせる。先頭の騎士達は緊張しているのか頷くだけ。離れたところの王子達にも情報が行き届けば良いので、再び足を進めて、木々が薙ぎ倒されて一本の道となっている場所に出る。道幅は五~六メートルぐらいか。結構広い。
大量に大きな足跡が未だにくっきりと、やや変色しているが地面に残る道に出て、異変の正体が『何となくこれ』と言った感じに思い浮かぶ。
魔物はおろか、小型の野生動物の姿が無い。小鳥すらいないのはちょっとおかしい。
「少し良いか」
本隊の中腹にいた王子がやって来た。ちょっと怪訝そうな顔をしている。
「本当にこの辺りで、多くの魔物に遭遇したのか?」
そう思うよね。自分もそう思ったから。肯定を返してから、変色した甲羅竜の足跡を見る。
「うん。この辺。甲羅竜の足跡を逆に辿れば川に着くとは思うけど・・・・・・」
甲羅竜の足跡から何処に向かって移動したかは判るので、足跡の進行方向と逆方向に川が在る。進む方向は決まったも同然だが、その前に気になった事を調べる。
ちなみにここが最後の休憩地点なので騎士達はちょっと休憩だ。気を張り詰めている奴が多いので突撃前の最後の休憩は必要と言う事なのだろう。
その間に調べものをささっと済ませよう。
何を調べるのかって? 甲羅竜の足跡だよ。この変色具合がどうも気になる。鑑定魔法で調べたら、微量の毒が検出された。王子や騎士達に知らせると、皆慌てて足跡から離れた。空気中に飛んでいないから大丈夫だと教えたが、やはり毒と聞くと警戒心が強まるのだろう。
「素手で触らなければ問題は無い」
「だが、これでこの先の川に何かが在る事は確定した」
そうだね。足跡から毒が検出されるんだもん。
ちなみに毒の成分は麻痺毒だったが、大量に摂取すると死ぬタイプで、素手で触ると皮膚が腫れ上がる。
最後の休憩が終わり、川に向かって移動する。滝の落水音が徐々に大きくなるにつれ、皆の緊張が高まって行く中、遂に到着し、目に飛び込んできた光景に誰もが絶句した。
「・・・・・・おいおい。こいつは無いだろ」
茫然としたクルトの台詞に同意する。流石にこの光景は無い。
手書きの地図では判らなかったが、ここも魚止めの滝だった。滝の幅は広く十メートル近くは有りそう。高さは周囲の立木よりも高く、幅の二倍近くは有るだろう。滝壺を中心に出来ている滝口はプール(小学校の二十五メートルプール)ぐらいの大きさが在り、王子が呆然と呟く。
「何故、アレがいる?」
滝壺直上に、デカい蛇? 東洋の龍? っぽいのがとぐろを巻いて鎮座していた。寝ているのか眼を閉じている。
つーか、何アレ? 初めて見る魔物なんだけど。
陽の光を浴びて輝く空色の鱗。額の部分から白い一角が生えている。とぐろを巻いているのに、滝の高さの半分前後の体高を持っている。胴体の太さだけでも自分の身長の二倍以上は有りそうだ。
そして、一角蛇の全身が浴びた水は、少しの濁りを持って下流に流れて行く。
こいつが今回の原因?
水質調査の為に一歩踏み出そうとしたら背後から肩を掴まれ、そのまま引き摺られる。後ろを見ると、王子のハンドサインを見た騎士達が音も無く撤退して行く。自分の肩を掴んでいるフリッツは被り振り、『テッタイ』と口を動かした。
王子はあの魔物の事を知っているようだったし、何か作戦を立てなければならない程に強大な魔物なのか。
フリッツに頷き返して、一緒に下がる。
ある程度の距離を取ると、王子は辺境伯と冒険者ギルド、王城に投函による報告を指示した。魔物の正体を知らない自分は首を傾げるしか出来ない。あれこれ終わるまで大人しくした。
一通り終わるとブルーノが解説してくれた。
「アレは紺青大龍の幼生体の、蒼小龍です」
「紺青大龍の幼生体!? アレが!?」
紺青大龍――紺青色の鱗と額に白い一角を持った、最大で全長五十メートルにまで成長する、東洋の龍に似た魔物。地球で言うところの『東を守護する青龍』に似ている。翼を持たず、蛇に似た細長い体躯で額に角を持った龍と言えば解るだろうか。
こいつの見た目は青系の色だが、強い毒を持ち、風雷を操る強大な魔物。一体倒すとなると、国が総力を挙げれば『五割の確率』で討伐可能と言われている。
何故ここまで詳しいのかと言うと、紺青大龍は非常に有名な魔物なのだ。
こいつに勝てる勝てないで『他国から見た』軍部の強弱が決まる。何しろ、勝率は二分の一。どの程度の余裕を持って勝てるかで、他国の見る目が変わる。辛勝だと他国から侮られ、余裕を持った勝利だと他国から侮られ難くなる。国の軍事力の目安代わりにされている魔物だが、そこまで数は多くない。最後に確認されたのは百年近く前と冒険者ギルドで聞いた。
そんな魔物の幼生体が、目の前にいる。
ブルーノが言うには、幼生期の蒼小龍は全身の鱗に麻痺毒を持つ。鑑定結果と同じ。と言う事は、アレが今回の原因で間違いないのだろう。
ただし、討伐するとなると問題が発生する。
成長体の紺青大龍と同じく、こいつも風雷を操る。しかも、未だに幼生のこいつが起こす風には鱗の麻痺毒が混じる。故に、麻痺毒対策を取れないままで討伐は出来ない。
「鱗はさして硬くは無いけど、毒対策取らないと駄目なのさ」
クルトもそんな事を言った。今ここで取れる対策がないのなら、一旦拠点に戻るのかも。
それにしても、毒対策か。
邪魔にならなさそうなところに移動し、道具入れから手持ちの魔石一覧表の紙と魔物図鑑を取り出す。
ギルドで習った即席の毒対策として使えるのは、毒耐性を持った魔物の魔石の欠片を口に含む(使用方法は魔力を流す)か、縫い付けた布をマスクのように着用するかの二つだったな。毒持ちの魔物の魔石には毒耐性効果が宿るから、この対策が広まっている。毒を以て毒を制すみたいな感じだ。
図鑑を開いて麻痺毒耐性を持った魔物を調べ、その魔物の魔石が手元に在るか調べる。
一番良いのは紺青大龍の魔石だが、角と一緒に王城で飾り物扱いされているので使えない。
どの魔物が良いかなと、図鑑のページを捲っていると、視界が陰った。顔を上げると呆れ顔の王子がいた。
「何をしている?」
「麻痺耐性持ちの魔物にどんなのがいるかと思って」
「は?」
益々怪訝そうな顔をした王子に、冒険者ギルドの講習で習った『即席毒対策』について話すと、知っていたのか納得してくれた。
「それならば、半牛魔水精辺りが有効だな」
半牛魔水精。淡水が苦手な海水性の魔物。見た目はケンタウロスに近いが、皮膚が薄く血管と筋肉が透けて見える。見た目がちょっとグロテスクなのだ。淡水を浴びると死ぬ性質を持つので、海沿い以外での目撃は無い。ただ、こいつは家畜や人を襲いその際に麻痺毒を吐く。こいつの麻痺毒は非常に強力で、他の魔物対策にも使われる程。手持ちの魔石一覧表に・・・・・・在った。そう言えば、海の幸をゲットする為に海沿いの国に何度か出向いたな。その時大量に狩った気がする。悔いは無い。新鮮で美味しい海鮮丼と地域の為だから。
道具入れに図鑑と一覧表を仕舞い、代わりに魔石保管箱を出して在庫を確認。直径三十センチ程度の一抱えもある魔石がゴロゴロと在った。あれぇ? 何匹狩ったんだっけ? 大量の魔石を見た王子の顔が引き攣ったけど、ま、いっか。野次馬も出来上がったが無視。
一個取り出して鑑定魔法で『麻痺耐性』を持っているか一度確認。うん、持っているな。保管箱を道具入れに仕舞い、代わりに一枚の大判の布を取り出す。魔石を布の上に置き、魔法を使って小さく丸くカット。一センチに満たない飴玉風の魔石が大量に出来た。その内の一つを取り、他は全て王子に渡す。
「おチビちゃん。半牛魔水精を何匹狩ったんだ?」
「覚えてない。地元の人は泣いて大喜びしてたけど」
尋ねて来たクルトには悪いが、海鮮丼の為に頑張った記憶しかない。半牛魔水精の巣まで駆除した結果、地元の人は大喜びしていた。冒険者ギルドですら『オークションで高値で売れる!』と喜んでいたし。
・・・・・・過去の事よりも、今は蒼小龍の駆除の方が先決だ。
なんせ、お米と味噌と醤油を唯一生産輸出しているゲトライデ王国の危機なのだ。今後の食生活の為に、何が何でも奴を狩る。自分の食生活の為に。大事な事なので二回言いました。
あれこれ片付け、即席麻痺毒対策品を行き渡らせた。『辺境伯に緊急通達しろ』と王子が指示を飛ばしていたけど気にしない。
これから使用する魔法の取捨選択に、気を使いながら戦うのだ。まぁ、何の魔法か尋ねられても全部我流で押し通す予定だが。
王子が指示を飛ばし、王子、ブルーノ、フリッツ、クルトの四人を中心に四つのチームが出来上がった。そのまま迅速な動きで未だに寝ている蒼小龍を取り囲み、滝以外の四面から攻撃を開始した。
あれか。起きる前に致命傷を叩き込み、仮に起きても倒せるようにする気か。戦法の善し悪しが微妙に分からないんだけど、指示を飛ばしているのはその辺の勉強と実戦経験を持つ王子なんだよね。素人は口を挟みません。だって勉強経験ないんだもん。仮の話。独りで殺るとするのなら、戦槌で頭を地面の染みにするか、剣か魔法を使って首を切り落とす。どれだけ鱗が硬かろうが、空間を割断する攻撃魔法を使えば、首を断つ事は可能だ。
でも、自分は後ろに下がっていろと釘を刺された。殺る気満々だったのに何でだろうね。
大人四人で釘を刺されたので、只今、黙って見学中。幻術で姿を消しての見学だ。蒼小龍が離れたところにいるこっちを狙わないとも限らないからね。
現在、初撃で目を覚ました蒼小龍が、頭部に喰らった痛みでのた打ち回っている。麻痺毒入りの濁った水が辺りに撒かれるけど、全員即席対策のお陰で、全身ずぶ濡れになっても行動不能になる奴はいない。こっちにまで水が飛んで来るから、途中からドーム状に障壁も張ってずぶ濡れは回避している。
意外な事に、王子とクルトがめっちゃ強い。魔法の威力が群を抜いて大火力なのよ。空に逃げようとする蒼小龍をこの二人が魔法で撃ち落としている。王子に至っては普通に切り傷を負わせている。剣は普通のものっぽいのにどうやっているんだろう。魔力を剣に纏わせているのかな。
ブルーノとフリッツは技巧派なのか、威力は王子やクルトに比べると七割程度とやや落ちるが、遠目に見ても技量の高さが良く判る。
四人以外の騎士達も頑張っている。けど、蟻と蟷螂が手を組んで蛇に挑んでいるようにしか見えないのは何でだろうね?
遅れてやって来た辺境伯一行も滝の上から攻撃に加わる。ここまで来ると包囲攻撃と言うか、飽和攻撃と言うか。
蒼小龍が大分弱って来た。この分だと、出番は無いな。仕事の内容は道案内だから出番は無くても良いんだけどね。あっ、遂に暴れていた蒼小龍が森に頭から突撃して倒れた。頃合いと見た王子が止めを刺しに近づいた。
瞬間、異音が響いた。
聞いた事が無い、異質な音に誰もが動きを止めた。
それは近づいていた王子も同じだったが、何かに気づいて直ぐに駆け出し剣を振り被った。けれど、遅かった。
「――――ッ!!」
倒れていた蒼小龍が首だけ動かして、人間の可聴域を超えた高音且つ、大音量の咆哮を空に向かって上げた。自分は障壁の中にいたから助かったが、障壁の外に居た騎士達が手で両耳を押さえて倒れた。耳から血が流れている。鼓膜が破れたのか。辺境伯達は大丈夫かな? 確認方法が無い。
幻術と障壁を解除して、騎士達に近づき治癒魔法を連発して、治療を施して行く。鼓膜の治療を施してもすぐには動けない騎士が多い。途中から動ける騎士を捕まえて後ろに運ぶように頼む。
こんな状況の中、耳を押さえているが、王子と側近三人は片膝を突いている。
おかしい。最も間近で聞いた王子が、片膝突く程度のダメージで済んでいるのは何故なんだ?
側近三人にも治癒魔法を掛けて、動けない騎士を後ろに運ぶように頼んだと伝え、王子も治療すべく近づいた。
直後、異音の正体を知った王子が声を上げた。
「脱皮? ・・・・・・っ! ここで紺青大龍に進化するのか!?」
「嘘でしょぉっ!?」
現実は非情にも、王子の言葉通りになった。
空色の鱗に亀裂が入り、割れて、剥がれ落ちて行く。その下から現れたのは、紺青色に似た紺色の鱗。
変化した鱗を認識した瞬間、自分は王子の横をすり抜けて駆け出した。
「待てっ」
王子の制止を振り切り、伸ばされた腕を掻い潜って、首を取りに自分は駆ける。
基本的に、進化途中の魔物は動けない。原因は不明だが、進化途中の魔物は意識が消えて動きを止める。進化が終了すると強大な魔物になる事が多いので、動けない内に仕留めるのが定石・・・・・・ではない。冒険者ギルドでは、逃げろと教わる。自分は遭遇した事が無いから何とも言えないが。
先の咆哮は進化すると悟り、敵の足止めを狙ってのものだったのか。それなら突然の咆哮にも納得出来る。蒼小龍の誤算は、自分が水除けに展開した障壁内にいたお蔭で無傷だった事か。
このあとの被害を考えると、後先考えずに首を落とさねばならない。
駆けながら愛刀を道具入れから取り出す。脱皮が完了と進化の終了は同時の筈。半分まで剝がれ落ちた鱗から終了時間を逆算。あと五秒も無いが、逆を言うと五秒弱の時間が残っている。
縮地を使って一気に首に近づき、跳び上がりながら、愛刀こと、漆を鞘から抜き放つ。同時に刀身を魔法で伸ばし、一刀で首の両断を図る。こいつは自前で回復系の魔法が使えないから、最悪、骨だけでも断てば動きは抑えられる。
それに、まだ動けない筈。この認識は間違ってはいなかった。この時は。
振り下ろした刀身が背びれを裂き、紺青色の鱗を斬り、肉に到達した瞬間、進化途中の蒼小龍が暴れ出した。ビタンビタン跳ねる蒼小龍の背びれに手を伸ばし、打撃を受けたり振り落とされないようにしがみ付く。
・・・・・・おいおい。進化途中は意識が消えるんじゃなかったのか!? 負傷の痛みで意識が戻ったとでも言うのか!?
跳ねて暴れた結果、剥がれかけの鱗が全て落ちた。それは、紺青大龍への進化完了を示す。
「うぉっ!?」
突風が吹き荒れ、紺青大龍の背から落とされた。頭から木立の枝に突撃したが、追い付いた王子の手で掬い上げるように空中でキャッチされる。
「何をやっている!?」
着地と同時に王子から叱責を受ける。言い訳を口にしようとして、耳から赤い筋が垂れている事に気づく。そう言えば、タイミング悪く治療してなかったな。治癒魔法を王子に掛けてから言い訳を口にしようとした瞬間、頭上に影が差した。反射的に障壁をドーム状に展開すれば、影が降り、轟音が響いた。
障壁に亀裂が入るには至っていないが、何度も轟音が響く。余りの音量の大きさに思わず顔を顰めてしまった。魔法を使って音量を下げる。
轟音の正体は紺青大龍の尻尾による打撃だ。敵認定されたのか、執拗に何度も打撃が障壁に叩き付けられる。障壁が突破出来ない事に苛立っているのか、紺青大龍は攻撃の手を止めて唸り声を上げている。
どうするか。
多分だけど、斬り掛かった事で自分だけが『脅威』として見られている。その証拠に、(取り合えず)王子に地面に下ろして貰ってから横に移動すると、紺青大龍の視線が自分の動きに合わせて動いた。漆を納刀してから動いても結果は同じ。
あとで口煩く言われるだろうが、今がチャンスじゃね? 敵認定されているのは自分だけっぽいし。
タイミングを見計らって、障壁を展開したまま森の奥へ駆ける。予想通り、残された王子には目もくれずに、紺青大龍は森の奥を目指して駆ける自分を、木々を薙ぎ倒しながら追いかけて来た。
良し。ある程度の距離を取ったら魔法でスパーンと殺ろう。
移動法を疾走から魔法による飛翔に変えながら、そんな事を考えた。
お米は、フライパンでも炊けるんですね。
これを書いていた時に、たまたま動画を見つけてびっくりしました。
調べると、ビニール袋を使った炊き方も在るそうですが、十分に浸水させる事が大事らしいです。