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街へ戻り、ギルド長に報告

 翌朝。夢も見ずにぐっすりと眠った。寝惚け眼を擦りながらテントの入り口を少し開け、隙間から野営地を見る。

「肉ー。に、くぅぅぅぅぅ」「ああ。うめぇ」「ぜーたくー」「交代分を残せ!」「はっ。運のないお前が悪い」「ちっくしょうぅぅぅっ」

 昨夜の続きが発生していた。五メートル級の大物を五体ほど提供したのだが、追加いるかな?

「チビちゃん、起きてるー?」

 テントが少し開いた事に気づいたクルトが近付いて来た。乱れた髪を手櫛で軽く整えてから、入り口をもう少し開けて顔を出す。

「おはよう。起きたよ」

「おう、おはよう。飯食って少し休んだら出発だぜ」

「? 一緒に行く約束はしてなかった筈だけど」

 四人が騎士団と一緒に街に戻るのは知っている。だが、行動を共にすると言う流れにはなっていなかった。街に戻れは言われたけど。

「・・・・・・ああ。ここも片付けちまうんだよ」

 クルトは少し首を傾げたが、言葉足らずに気づいてそう言った。

「成程」

 野営地から撤収する事を告げに来たのか。

 そう納得すると、入り口を閉めて身だしなみを整えテントから出る。意外な事クルトは外で待っていた。不思議に思い訊ねる。

「どうしたの?」

「聞きたい事が有んだけどいいか?」

 頷いて了承を示すと、クルトからの質問を口にした。

「魔物の肉ってまだ余ってんの?」

「沢山有るよ」

 オークは十体以上いるし、三つ目の狼もいる。出してはいないが、亀のような甲羅を持ったドラゴンや猪もいる。在庫過剰状態だ。

「それさ、何処に売るか決めてる?」

「辺境伯領の冒険者ギルド」

 魔物の肉の買取所がギルドの他に在るとは聞いた事がない。冒険者ギルドを経由せずに魔物の肉の売買が出来る場所が有るのなら、逆に教えて欲しい。

 自分が今回売り払う分で保管庫が埋まるかも知れないが。

「それさ、俺らが買っても良い?」

「良いけど、予算足りるの?」

「殿下が足りないなら個人資産から立て替えるって言ってたから大丈夫だと思う」

 繰り返すが、オークは高級豚肉。平民は当然だが、下位の貴族でも金銭的問題から入手が難しい高級品。

 手元のオーク肉は血抜き処理を始めとした、下処理を済ませていない氷漬けにしただけの状態。

 処理を自力でやって貰う事を条件に少し安く売っても良いかも。

 テントを道具入れに仕舞い、クルトと一緒に歩きながらそんな事を考えた。

 移動途中に野営地を見ると、殆どのテントが片付けられていた。

「チビちゃん飯食った?」

「まだ」

「殿下達のテントで食べな。他の奴と一緒じゃ食い難いだろ」

「・・・・・・それは確かに」

 肉の奪い合いをしている騎士達に交じって食べるのは・・・・・・流石に遠慮したい。

 さして離れていない、昨晩方針決めに使用されていたテントに入る。中では、王子、ブルーノ、フリッツの三名が食事(串焼き肉)を取りながら『あーでもない、こーでもない』と話し合っていた。それでも、テント内に入ると三人同時に気づくのだから、『やっぱり騎士なんだな』と再認識する。

 挨拶もそこそこに、テーブルの端に着く。

 会話には加わらなくても良いそうなので、朝食を食べてしまおう。

 昨晩焼いて八枚切りにカットした食パンの残りの四枚を皿に乗せる。作り置きのリエット、バターナイフとスプーンに金属カップを続いて取り出す。金属カップには小分け保存のコンソメを一つ投入し、魔法で解凍&加熱。適温になったら一口大にカットしたオーク肉の燻製を投入し、簡易スープの出来上がり。

 食パンにはリエットを塗り、半分に折ってそのままかぶり付く。やっぱり、リエットはバゲットみたいな固めのパンに塗り込むのが良いな。贅沢は言えないけど。

 燻製を投入したスープは良い味だった。ただ、コンソメは一度に大量に出来上がるから毎回消費し切るのが難しい。

 そろそろ魔法で行う『フリーズドライ製法』の研究を始めるべきか。

 いや、ゲトライデ王国に行けば味噌が手に入るから、味噌汁生活に戻るのも悪くないな。

 コンソメスープをお代わりしながら考え、リエットを塗ったパンを食べ進める。

「チビちゃん。そのスープって何?」

「コンソメ」

「コンソメ? あれ作れるの?」

「一度に大量に出来上がるけど作れるよ」

「マジで!?」

 問いかけて来たクルトが驚いている。まぁ、コンソメってレストランとかで作ってるイメージが有るもんね。家庭で作れる料理じゃないと思っても当然か。

 クルトの質問を皮切りに、質問が続いた。

「そのパンに塗っているのは?」

「リエットの事?」

「リエット? 聞いた事が有りませんね」

 フランス辺りの、見た目はパテに似た料理だからね。知らんだろうな。今回限りの縁だろうから教えるけど。

「豚肉の塊に塩を振って、水分抜いて、ブイヨンと臭み消しの香辛料や白ワインと一緒に柔らかくなるまで煮て、冷まして手で割いて練った奴」

「聞いた事がない調理法だな」

「鶏肉や魚でも出来る。牛肉は試した事がないけど」

「へぇ、そうなんですか」

「水分を抜く量次第では、長期保存も可能で、最大一ヶ月ぐらいは持つけど、かなりしょっぱい」

「一ヶ月!? 硬い干し肉に比べれば、多少しょっぱさは無視出来ますね」

「そうだな。パンに塗るだけで良いのなら、警備兵の夜食に向いていそうだな」

「前に夜勤の人に差し入れたら喜んでた」

「手軽に肉が食えるんだからそりゃそうだろうよ」

 予想外に、わいわいと賑やかな朝食となった。



 食後、食休みついでに今後の予定を尋ねられた。

 いかに冒険者でも、子供を独りで残すのは問題が有ると判断しているんだろうね。それを差し引いても、ギルドに調査の件について尋ねるから一緒に来いってところか。調査は粗方終わっているから、辺境伯にバトンタッチでも良いかもね。一緒に戻るかどうかは別だけど。

 それと、今更になって思い出した、この王子の大火傷の原因について尋ねる。

「あれは火炎蜥蜴(サラマンダー)が原因だ。刺し違えに近い形で川に落ちた」 

 火炎蜥蜴。ファンタジー系のゲームでお馴染みの魔物。この世界だと体長十メートルの赤い蜥蜴だ。頭部は鰐に似ている。

 蜥蜴なのに鰐似とはこれいかに? と思った瞬間だった。

 細長い体長の割に素早く、鉄をも溶かす炎を吐く。

 そう言えば、王子の鎧の金属板も溶けていたな。あれは火炎蜥蜴の炎が原因だったのか。

「右腕と頭部に大火傷を負って、川に落ちて、長時間川の水に浸かって溺れて、滝壺に落ちて・・・・・・」

「・・・・・・溺れたのか、俺は」

「水を吐かせるのが大変だった」

「殿下。滝壺に落ちて無事だった事を喜んで下さい」

 溺れたと言う事実がショックなのか、王子は遠い目をした。でも、フリッツの言う通りでもある。

 そんな王子を観察しながら思う。自分が回収するまで良く生きていたなこの王子。耐久力高過ぎやしないか? 

 リンドヴルム王家は『竜の血を引く一族の末裔』ってのは聞いた事が有るけど、それを含めても頑丈過ぎないか? 魚止めの滝の滝壺に落ちたのに。

「おチビちゃんさ、どうやって殿下の水吐かせたの?」

「胸部圧迫」

 クルトの質問に短く答える。嘘は吐いていないから、首を傾げるな。状況は記憶から削除して二度と思い出す予定はない!

 しかし、目撃者は非情だった。

「その答えで一応合っていますね」

 ブルーノッ!? それ以上言うな!

 発声は抑えられたが、肩をビクつかせてしまう。

 溺れたと言う事実を知って、やや憂鬱そうな顔をしていた王子が『一応って何?』みたいな顔をしたではないか!

「殿下はある意味責任を取った方が良いかも知れませんね」

 裏切り者ぉ!

「はぁ?」

「フリッツ。どう言う意味だ?」

「ご自分で考えて下さい」

 そう言って、フリッツはにっこりとほほ笑んだ。

 意味が分からない王子とクルトは顔を見合わせた。

「胸部圧迫、責任・・・・・・あっ!?」

 だが、クルトは何かに気づいたのだろう。小さく声を上げ、フリッツが言った意味に気づいた。妙に憐みの籠った眼で見られる。

「あ~、知らぬは本人だけって事か」

「そう言う事です」

 首を傾げたままの王子を放置してフリッツは話を切り上げた。

 別行動を取ろうと、こっそり動き始めたら輝く笑顔のブルーノに掴まった。

 そのまま引き摺られるように街まで連れて行かれた。



 昼過ぎ。数日振りに街に戻った。辺境伯が住む館(見た目は小さな城に近い)の傍の街だからか、そこそこの大きさが有り、活気も有る。辺境伯領でギルド関係の建物が有るのもこの街のみ。故に、冒険者が最も多くいるのもこの街である。

 辺境伯のお膝元で馬鹿をやる奴はいない。巡回している辺境伯直属の兵も犯罪に目を光らせているので、比較的治安も良い。

 一時的にとは言え、自国の王子が領地に滞在するとなれば、警備も厳重になる。それを住民が歓迎するか、不満を溜めるかは不明だけどね。

 街に一緒に入って別行動かと思ったが、ブルーノと共に行動となった。ギルド長から詳細を聞く為か。

 ・・・・・・そう言えば、今朝クルトが『魔物の肉を買い取りたい』って言っていたな。買い取る肉を決めるのか?

 かなりの量が有る。資金不足でギルドで一部買取になる可能性はないと思いたいが、在庫過剰になると途中で切られそうだ。個人で食べる分と他所で売る分を残せばいいんだろうけど、どうしようかな。

 そんな事を考えていたらギルドに到着。ブルーノと一緒で視線を何時も以上に浴びる。ブルーノに見とれていた受付の女性にギルドの登録証を見せる。女性から嫉妬に満ちた視線を貰うが、提出した登録証を見た瞬間にギョッとして、『少々お待ちを』と言い残し、風のように去って行く。

 あれは、ギルド長に何か言われていたな。

 僅か数分で女性はギルド長の秘書を務める小豆色に似た赤茶色の短い髪の男性と共に戻って来た。

「辺境伯の三男の方が何故?」

 隣のブルーノが意外な人物の登場に驚いている。ここのギルド長の秘書は現イェーガー辺境伯の三男、ヴェーヌス・フォン・イェーガーが務めている。修行として冒険者として活動していたが、辺境伯家より、ギルドで働いていた方が楽しいと、家を出た変わりもの。荒々しいイメージの辺境伯で唯一の美形なので、言い寄る女も多い。香水臭くて鬱陶しい貴族令嬢が嫌で家を出たんじゃないかと思っているが、尋ねていないので真相は闇の中だ。

 王子付きの騎士が知らないって事は『家を出た話』は余り有名じゃないんだね。いや、辺境伯家出身じゃ珍しくもないのか?

 やって来たヴェーヌスは自分に笑顔を向け――受付の女性陣が一斉に睨んで来た――て、次にやや慇懃無礼にブルーノに軽く頭を下げる。

「お初にお目にかかります。ブルーノ・フォン・ノイナー公爵令息。そして、五日振りですね。オルトルート殿」

 ヴェーヌスから妙な棘を感じる。ブルーノも何か言いたそう。と言うか、公爵令息だったか。ここに居ない残りも二人も同じか。

 睨み合う男二人に挟まれると、色んな意味であとが面倒なので形式的な挨拶を返したブルーノを『待て』と手で制し、自分も返事を返す。

「うん。五日振り。ヴェーヌス、ギルド長はいないの?」

「おりますが、調査結果の報告で戻られたのですか?」

「報告と買取。甲羅持ちのドラゴンの買取余裕有る?」

 ヴェーヌスの問いに頷いて答えると、受付に指示を飛ばす。倉庫に余裕がないのか?

「倉庫の余裕を確認するので、買取は報告のあとでお願いしますね」

「分かった。執務室に行っても大丈夫?」

「ええ。では行きましょうか」

 笑顔を向けて来るヴェーヌスから視線を移して隣のブルーノを見る。

「一緒に来る?」

「御一緒します」

 ヴェーヌスとブルーノの視線が一瞬交錯し、目に見えない火花が散る。その光景を見て胃痛を覚える。早く別行動が取りたい。

 本当に、美形な男に挟まれても良い事ないな。

 二人に挟まれる形で共にギルド長の執務室に向かった。



 到着した執務室に足を踏み入れると、案の定ギルド長は自分と両脇の男二名を見て・・・・・・何が面白いのか、ぷっ、と吹いて笑い出した。殺気を込めて睨み付けると笑いは噛み殺したものに変わるが、噛み殺し切れないのか目尻に涙が浮かんでいる。

「おい」

「わりぃ・・・・・・んで、どうした? 報告か?」

 目尻に浮かんだ涙を拭いながらも、用件を訊ねて来たので頷く。まぁ、自分が執務室にまで顔を出す案件は一つしかない。

 ヴェーヌスから来客用のソファーを勧められてブルーノと共に腰を下ろす。対面に移動して来たギルド長が座る。

「そっちは見ねぇ顔だが、服装を見るにリンドヴルム王国の騎士か。何の用だ?」

 ギルド長は自分の横に座るブルーノが誰かと誰何(すいか)はしないが、騎士と判断して用件を尋ねた。

「初めまして。エーベルハルト殿下付きの騎士、ブルーノと申します」

 ブルーノは笑顔でギルド長に挨拶したが、お茶を三人分出しながら、ヴェーヌスが本人には不要そうな情報をさらりと入れる。

「ノイナー公爵家の次男に当たる方ですよ」

 ブルーノとヴェーヌスの視線が交錯し、再び目に見えない火花が散る。双方共に笑顔なのが恐怖をより一層煽る。

 その光景を見たギルド長も、流石に顔をやや引き攣らせた。

 美形が黒い笑顔で睨み合っていたら恐ろしいだろう。その片割れが自分の秘書だから尚更か。

 手を叩いて自分に注目を集め、用件を切り出す。

「国境沿いの川の毒。該当箇所を何ヶ所か調べた」

「おっ! 時間が有ったらでって言ったのに調べてくれたのか」

 地図を取り出してテーブルに広げ、国境沿いに流れ着く該当四ヶ所を指で指し示す。

「下流に流れる川は全部で五ヶ所。そのうち四ヶ所は白」

「残り一ヶ所が黒か?」

 ギルド長の質問に首を振る。

「そこはまだ調べていないから不明。でも、この近辺で魔物と多く遭遇した。ここから離れた場所だと遭遇は少なかった」

「ふむ。黒に近いな」

 野営地で王子達に話した事と同じ事をギルド長に教える。遭遇した魔物の種類も挙げると驚いた。

甲羅竜(シェルリザード)と森の中で遭ったのか。基本的に水辺から動かない魔物が森の中を移動していたって事は」

「こちらはその川が黒だと思っております」

 ギルド長の独り言めいた言葉のあとを継いだのは笑顔のブルーノ。

「一つお尋ねしますが、子供にさせる調査ではないでしょう。何故彼女に依頼したのですか?」

「子供って。頼んだ時にこいつよりも上の階級の冒険者はいなかったんだよ。仕方ねぇだろ」

 背後に黒いものを背負った笑顔のブルーノだが、呆れて手をひらひらとさせるギルド長の台詞に怪訝そうな顔をした。

「彼女よりも上の階級の冒険者がいなかった?」

「ああ。オルトルートは見た目は子供だが、冒険者の階級は黒。しかも、何時銀級に上がってもおかしくない実力者だ」

「・・・・・・凍結に強い泥蜥蜴を氷漬けにしていたからそれなりに上と思っていましたが、想像以上ですね」

 ここに来てブルーノの口元が少し引き攣る。それを見て良い笑顔を浮かべるヴェーヌス。それに気づいたブルーノがヴェーヌスを睨み、睨み返され再び見えない火花が散る。

 無言で火花を散らす野郎共はどうでも良い。それよりも、確認しなくてはならない事が在る。

「階級が上がるのってもう少し先じゃなかった?」

「ん? ああ。言っていなかったな。お前が前に買取で持って来た魔物、黒大猪(ブラックボア)鱗狼(スケイルウルフ)緑大蛇(グリーンコブラ)、それ以外も上級ばっかりだっただろ」

「そうだっけ? 魔石は売らなかったし。あとは美味しかった鷲獅子(グリフィン)しか覚えてないけど」

 魔物から採れる魔石は個人所有としている。ギルドで売るのは魔石以外。食料になる肉とかは手元に残すけど食べ切れないから殆ど売ってしまう。

「食いもの以外も覚えておけよ。次も上級の魔物を大量に持って来たら銀に上げる申請を出す予定だ」

 色気よりも食い気な女だなと、ギルド長は笑う。

 ・・・・・・野郎共に興味はないし、食べたいご飯の方が重要だから否定が難しい。今回の仕事を引き受けた理由も、『ゲトライデ王国のお米が食べられなくなっては困る』と言う、極めて個人的な理由からだし。お米は日本人のソウルフードだからね。食べられる時に一杯食べたいのよ。

「随分と大物ばかり倒していたのですね」

「全部大きいから魔法でスパッと切って氷漬けにしただけ」

「・・・・・・普通は出来ないですよ」

 何故かブルーノが引いている。

 おかしいかと首を傾げてギルド長とヴェーヌスを見る。二人も若干引いていた。

 ため息を一つ零して話の軌道を修正する。

「最後の一ヶ所もあたしが調べた方が良い?」

「へ? あ、ああ。出来る事ならお前に頼みたい。鑑定魔法が使えるのはお前しかいないからな」

 鑑定魔法が使える冒険者は少ないが、いない訳ではないのでバラされても問題はない。

 了承の意を伝えると、ブルーノから待ったが入る。

 隣国に影響が出ているので辺境伯を交えて対応を決めたいとの事。

 王族が現地にいるにも拘らず、隣国に影響が出ている事に対応をしないってのは確かに不味いか。

 ギルド長に新規情報の有無を尋ねるが答えは否だ。

 これ以上は辺境伯を交えて話し合いをした方が良さそうなので、強引に話を打ち切る。ヴェーヌスに買取魔物を出す場所へ案内を頼んだ。そう言えばこいつ、確認するとか言っておきながら向かっていないけどいいのか?

 ブルーノも付いて来る。食糧として魔物の肉を幾らか買い取りたいってクルトが言っていたからついて来ても不思議はない。

 でも、ピリ付いた空気はどうにかして欲しい。

街に戻っても受難は続く。次回も受難ですね。

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