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30.予言者は告げる

投稿にだいぶ時間がかかってしまいました。

最後まで投稿したいと思っているので気長にお待ちください。

「実は可愛らしいレディに伝えておきたいことがありお呼びしたのです。」


ピリッとした空気に変わって、リリーは背筋を伸ばして真剣に話を聞こうとした。


「我々は旅をしながら大陸中を移動しています。実はそこにいる薬師様も以前お会いしたことがあるのです。」


えっ!?っとギイの顔を見るとなんだか気まずそうに頷いた。

レディジョーカーはニヤリと笑うと


「ここからは女同士の話になるのであなたは席を外してください。」


「君のことは信用しているけれど、リリーと2人きりで話をさせるのはまた別の話だ。

私も同席させないのならば話は聞かない。」


ギイはきっぱりと断った。


「これは彼女の秘密に関することです。」


リリーはドキリとした。私の秘密?もしかして神聖魔法が使えることかしら?

でもそれなら師匠も知っているし、


「師匠も同席してもらったほうがいいです。」


レディジョーカーは困ったような顔をしながらも結局は同席を了承をした。


「…あなたがいいというなら仕方ありませんね。」


しぶしぶと言った感じで了承した。


「あのお二人は顔見知りのようですが、どのようなご関係なのでしょうか?」


「かなり昔のことですが、一緒に旅をしたことがあるんですよ。カルヴァン大帝国からオーランドームまでの旅でした。

レディジョーカーはあの頃から全く変わりませんね。」


「ふふっ、誉め言葉として受け取っておくわ。実は彼には女性の格こ「ちょっ、それ以上は言わないでください。」


女性のかっこ?何かしら?

焦ったように話を遮る師匠の姿を見てそれ以上は聞いても教えてもらえないだろうと思った。

…でも気になる。


師匠は照れを隠すように澄ました顔をしている。


「私たちは今繰り返す運命の中に捕らわれています。その運命を切り開く鍵はあなたがもっています。」


繰り返す運命という言葉にドキリとした。

私が過去に戻ってきていること、この人は知っているの?何故…?


リリーが言葉を失っている様子を見てギイが口を開いた。


「歴史は繰り返すものだが、何のことを言っているんだ?」


「申し訳ありませんが、そこまでは私にもわからないのです。私は星を読んでいるだけですので。」


リリーは顔をあげると尋ねた。

「星を読むってなんですか?」


「占術の一つです。星の動きは私たちの暮らしにも影響を与えています。」


「この人は有名な占い師なんだよ。各国の王侯貴族との繋がりもあるくらいだ。」

ギイはちらりとレディジョーカーを見るとすぐに視線をリリーに向けた。


「数か月前のことでした。不思議な星の動きをしたことがありました。

あのときは理解ができませんでしたが、あなたを見た瞬間わかりました。あなたこそが鍵であると。」


「すまないが話がよくわからないな。レディは理解できなかったものがリリーを見たらその不可解なものが分かったというのかい?」


リリーにもよくわからない話だった。


「ごめんなさいね、でもどうしても伝えておかなければいけないと思ったのよ。繰り返される歴史には理由があるわ。それが何を示しているのか私にもまだわからないの。

でもね、あなたはこの先大きな選択を迫られるわ。その結果次第では世界に大きな悲しみを繰り返すことになるということを覚えておいて。鍵はあなたが持っているわ。」

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