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24.空を見上げて

―カルヴァン大帝国―


「オーランドーム王国で空がオーロラに輝いたという話聞いたか?」


「何と!?まだそういった報告は上がってきておりませんでした。」


「いや、私も先ほど影からその話を聞いたばかりだ。

その意味はお前も知っているだろう?」


「もちろんでございます。

もしその使い手が見つかれば陛下が元気になられるかもしれませんな。」


こくりと1つ頷いた。

しかしその表情は硬い。


「使い手が見つかったとしてオーランドームがその使い手をこちらに派遣してくれるかが問題だな。」


「その前に皇后が許さないでしょう。」


2人の間には重い沈黙が広がった。


「ギディオン様がいてくれればここまで酷いことにはなっていなかったでしょうね。」


「…今更それを言って状況が変わると思っているのか?」


「そうですね。ただあのような冤罪をギディオン様が被ることになるとは…」


「彼の行方は分かっているのか?」


「旅をしながら各地を転々としているようです。」


「このままヘンゼル様に皇帝の座を渡してよろしいのですか?

確実に皇后の操り人形です。しかも戦争も始まりますよ。」


「わかっているが、現状を打破する手掛かりがない。

だからもし使い手が見つかったら極秘に陛下の治療を行うつもりだ。」


「それは…」


しかし言葉が続かなかった。とても危険なことだ。

皇后が知ればいくら第一皇子といえ謂れのない罪を被せられて処刑されかねない。


自分の命を懸けて、陛下と国民の命を救おうとしているのだ。


「私はあなたこそがカルヴァン帝国の皇帝に相応しいお方だと思っております。

出来る限りの協力をさせていただきます。」


「あなたにまで迷惑をかけるつもりはない。

宰相としてずっとこの国の為に尽くしてくれた方だ。

私に何かあればこの国の民を守ってやってくれ。」


「私はすでに宰相の立場ではあっても何の権限もございません。

力が及ばぬばかりに申し訳ないことでございます。

しかし、レオナルド様にもしものことがありましたら、皇后を刺し違えてでも「馬鹿なことを申すな!」


2人は自然に窓に視線を向けた。

そこには美しい青空が広がっている。


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