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21.師匠を助けたい

デポネさんが家に運んでくれた。


「私たちは瘴気を払いに行ったんです。

しかし瘴気がどんどん広がり、簡単には浄化することが出来ませんでした。」


今気が付いたけど、デポネさんの顔や手が一部黒くなっている。

師匠もそうだ。


「普通の瘴気とは違ってなぜか意思を持っているようにこちらに襲い掛かってきました。

私たちはどちらも戦うことは得意ではありませんから、このように攻撃を受けてしまったのです。

何がどうなっているのか…。私はこれまで何度も瘴気を払ってきましたがこんなことは初めてでした。

瘴気にあてられた時の薬はご存知ですか?」


私は首を横に振って師匠を見つめる。


「まだ弟子になってそんなにたっていないなんて言い訳ですね。

師匠が目を覚まさなかったらどうしたらいいんでしょう…。」


頬をつーと涙が伝って泣いていることに気が付いた。


泣いていても変わらない。

私はデポネさんに一言伝えて急いで宿に戻ると本を片っ端から読み始めた。

師匠のマジックバックは置いてあったから次から次へと探していく。


医学に関する本、薬に関する本はあるけれど瘴気に関する項目は探しても探しても見つからない。


本を収納して再度デポネさんの家に向かった。


「あの瘴気に関する本を持っていませんか?」


眉を寄せて難しい顔をした。

本は高価なものだ。師匠はたくさんの本を持っているが平民が本を持っていることなど普通はない。


「少し待っていてください。」

デポネさんは家の奥に入って行った。


少し待っていると2冊の本を持っていた。


自分であるかと尋ねたくせに、実際に持っていたら驚く私だ。


「ありがとうございます。」

と思わず両手で丁寧に本を預かった。


パラパラとめくっていく。


すると瘴気にあてられた時の対処法が載っているページを見つけた。

喜んだのもつかの間。


浄化の魔法と癒しの魔法を同時にかけると書いてあるのだ。


「浄化魔法はすでにかけたけれど、変わらなかったよ。」


それでは一介の見習い薬師にどうにか出来るものではないのでは…

苦しそうに顔をゆがめる師匠を2人で見つめた。


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