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19.これからの予定は?

乳鉢でどれだけ薬草をすり潰したかわからない。

手が痺れてきた。


ちょっと休憩しようと思ってお茶を入れて、ナーサさんからもらったクッキーを食べようとしているところに師匠が帰ってきた。


「サボっていたわけではないんです!今疲れてちょうど休憩をと思って」


焦って説明をするも、言い訳のようにしか聞こえない。


「そうですね。私のお茶もお願いできますか?休憩をして一緒にやりましょう。」


ふふっと笑って許してもらえた。


「そういえばデポネ様とはどういったご友人なんですか?」


2人は年も離れていると思う。


「昔私が雇われていた時に知り合いましてね。彼は聖職者ですよ。」


浄化の魔法が使えると言っていたからもしかしたらとは思っていた。

でもそれよりも気になったのは師匠の過去に関する話が出たからだ。


「師匠って雇われて働いていた時期があったんですか?」


「まぁ、そうですね。」


「そのときもやっぱり薬師をしていたんですか?」


「………いつか話します。申し訳ありません。」


師匠の表情に影がさして、私はしまったと思った。


「いえ、わたしこそすみませんでした。」


無言でお茶を飲んでクッキーを食べた。



「明日もう一度デポネのところに顔を出したら旅に出ようと思います。」


空気を変えたのは師匠だった。


「はいっ!イグラクト王国はもうすぐですもんね。

ところで王国のどこに行く予定なのですか?」


「王都にある図書館に行きたいと思っていました。

それから南部の町に珍しい薬草があると聞いたので行ってみるつもりです。」


実は以前からイグラクト王国には興味があったのだ。

小さい国だけど独特な食文化があるの。


他の大陸と盛んに交流を図っているらしく、東方諸国と貿易をしているのはこの大陸ではイグラクト王国しかない。

故に大陸と東方諸国の文化が混じった独特な文化を持ち合わせた国というわけ。


そういえば以前カフェでファラッド商会のアンドリュー様が教えてくれたのよね。

港がないから他の大陸との貿易がしたくてもなかなか出来ないと。

でもイグラクト王国で飲んだ緑のお茶がとても美味しくて諦めきれないとぼやいていたわ。

そしてその緑のお茶に合ういろいろなお菓子があると聞いて食べてみたいとずっと思っていたのよね。


「師匠、王都に行ったら緑のお茶とお菓子が食べてみたいです!」


「よく知っているね。私もずっと昔食べたことがあるけれどとても美味しかったのを覚えているよ。

特にあんこという甘い豆の餡を使って、白いもちもちしたもので包んだ菓子が1番気に入ったんだ。

今回はよく頑張ってくれたから王都に行ったら食べに行きましょう。」


「!!!!!はいっ!!!」


あんこ?

白いもちもち?

まるでわからないけれど、師匠が美味しいというくらいですもの楽しみだわ。



よし!残りの薬草もごりごりしちゃうわよー♪

いつの間にか上機嫌になって薬草を先日始めたのでした。


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