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13.謎の病2

意識がはっきりしない少年の口に液体を流しいれていく作業はとても根気がいるものだった。


師匠が注射というもので針を少年の腕にぶっ刺した時には思わず悲鳴をあげてしまった。

お薬を直接体の中に入れるのだって。

えっ、、、絶対痛い…


ちょっと針で指に刺してしまった時だって「ぎゃっぅ!」っと変な声が出るのに


でも師匠は病気のこと、薬のことには本当に詳しい。

町のやぶ医者はあんなこと知らないはずよ。


やっぱり師匠に弟子入りしてよかったわ。と心から思う。


「ナーサが目を覚ましたわ。」

女将さんが部屋にやってきた。


熱はあるものの水分とおかゆを食べることができたそうだ。


少年も今は寝ているけれど顔色がだいぶ良くなった。

  

「ジャスも早く良くなっておくれよ。」


女将さんは少年の頭を一撫でした。


「あの師匠、2人は何が原因で倒れてしまったのでしょうか?」


「はっきりとは原因が何かはまだ判断が付かないな。

女将さん、このような症状の人が何人も出ているのでしょうか?」


「町の人と話をしているときに何人か家族が熱を出してるって言ってたんだよ。

症状まで一緒かはわからないね。」


師匠は考え込んでいるようだ。


「私は少し外に出てきます。2人の様子を見ていてください。」


そう言って出かけてしまった。

女将さんも宿の仕事があるので先に帰って行った。


ジャスはまだ寝ているのでナーサさんの様子を見に行くことにした。

ナーサさんは横たわってはいるが、目は覚めていた。


「あの、体調はいかがですか?」


「だいぶ楽になりました。ありがとうございました。」


熱は高いので辛いだろうに起きようとするので、寝たままでと制した。


「ナーサさんはいつから熱が出たんですか?」


「私は昨日の夜からです。息子は3日前の夕方から発熱と下痢の症状がありました。

町医者に診てもらったのですが胃腸炎と言われて薬を飲んだのです。でも一向に良くならなくて。」


確かに症状を見ると胃腸炎の症状に似ている。


「そうだったんですね。看病であまり寝ていないですよね?

私が付いていますから、ゆっくり休んでください。」


ありがとうと言うとナーサさんは安心したのかすっと眠りについた。




…―師匠が帰ってこない。


すでに朝日が昇っている。一晩もどこに行ってしまったんだろうか?

2人のことを頼まれているけれど、あまりにも帰りが遅くて心配になってきた。

私…置いて行かれた?いや、まさかな。もしかして師匠まで熱が出て倒れてしまったとか?


急に不安になってきたよー!!


2人はまだ寝ている。熱も落ち着いてきて体力を回復するかのようにぐっすりと眠っている。

今のうちに少し外の様子を見に行ってみようかな。


ナーサさんの枕元にメモを残して師匠を探しに外に出た。


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