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#175 アルとサジンの大陸祭②

「はぁーい。皆さまぁ、いよいよ大陸祭当日ですが、盛り上がっていますかぁー?」


 舞台上で拡声器を片手に場を仕切っているのは、きんきら捜索の際アルが容疑者の1人としていた妙齢の女性ギルド職員。

 今日も今日とて間延びした声は健在で、どうも調子を狂わされる。


「はあーあ……」

「なんだよだらしないな。言い出しっぺは責任取ってしゃきっとしろ」


 ため息をついているとチームメイトのシオンがそれを叱る。

 アルはここしばらく叱られてばっかだな、と青空を仰ぐ。



 ◇



「チームの変更をするって聞いたんだけど! コトハがアルと組むって……」

「僕がサジンさん達に合流なんですか? というかアルさんは出ないはずでしたよね」


 サジンから大陸祭での勝負を挑まれてから、その日の夜にはレーネとオルキトがアルを訪ねてきて、困惑した様子で事情を聞こうとする。

 情けない理由だったがため、そしてサジンの尊厳のためにも喧嘩のきっかけの詳細は伏せ、日頃の態度を改めるように喝を入れようとしていると、半分ほど真実を混ぜた嘘で返事をした。


「アルが悪いじゃない。謝ってきなさいよ」

「サジンさんがああもなるなんてよほどのことですよ。謝った方がいいです」



 ◇



「多少は言い分を聞く余地くらいあってもいいじゃん……アイツ達は2人して……」


 言いながらいくつかのチームを挟んでやや離れた場所にいる、チーム”ステラ‐(ワン)”の面々をじろりと見る。

 パーティでそのまま組んだチーム”大鷲の誇り”のニコルと話しているサジンとレーネの脇で落ち着かない様子であったオルキトと目が合う。


『ちゃんとしてくださいね』


 というメッセージを感じてひらひらと手を振った。


「あんまり無気力過ぎたらむしろ向こうの怒りを買うし、いいところまでは健闘するつもりだよ。……万が一勝ったら頼みを聞かれちゃうし、いやもちろん、聞くだけで慌てふためくようなものもやってくれるんだろうけどそういうのは違うっていうか……あーもう」


 またとない機会を前にしながらも、あの天然で鈍いサジンをどうにか真っ当な手段で振り向かせられないものか悶々として切なくなるアル。

 一方、舞台では来賓の紹介や挨拶を終え、出場チームを順に舞台に上げて紹介に移る。



 ◇



「──……続いて今回の注目、最近のネラガは彼女らの話題で持ち切り。魔法少女3人によるチーム”くろーばー”でーす。はいー、ぱっと見る限りでは三つ葉ですらないですが、きんきらが彼女らのキーアイテム、シンジツコンパクトに入ってまーす」


 呼びかけに応じ、きんきらの姿は見えなかったが声だけははっきりと聞こえた。


『なんかあの人ちょいちょいいじってくるんだよな……』


 軽快な仕切りは参加者の読み上げのみならず、いい塩梅で参加者と絡んでは笑いどころを生んでいて、魔法少女達も例外ではない。

 そして乗り気で応じるのはもっぱらあびすの役割であった。


「ぷらちな魔法少女きんきらさんをリーダーに、すいーと魔法少女しゅがーさん、しっこく魔法少女あびすさん。えー、参加人数の都合でしょうか、くま耳魔法少女ぶらうんさんは不在ですねえ」

「ふふん。我らが一堂に集うその(とき)はそう遠くない」


『来ないんだよなあ』


 アルが思いながらちらりとシオンを見る。

 しっしっと手を振って払われる。


「おお? 期待をしてもいいのでしょうか」

「前世よりの深い──魂と魂の(えにし)は易々と断てぬ。さあ今だ、しゅがーよ」

「いいのかよ……?」


 あびすから指示されてしゅがーがびしっと設置したのは、魔法少女4人が並んだ等身大のパネル。

 ギルドにて販売されているなら誰もが必ず注目し、その存在を把握していたに違いないそれは、その場にいないぶらうんときんきらの存在感を補うようで、周囲からはどよめきが起こる。


「え、せんせーなにアレは」

「見るな見るな見るな!」


 興味津々でそれを食い入るように見ようとするコトハと、それを阻止しようとするシオン。

 その格闘など意に介さないように、間接的に司会からの補足が入る。


「副賞の限定品を勝手に持ち出しちゃだめですよ。買取になりますよー? 6万レル」

「ひっ……ろくまん……ご、ごめんなさい、すぐに返します」

「さて、副賞とは言いましたが、価格未定、後に販売予定なので気になる方は注意ください。撥水性で汚れも落ちやすいので安心でーす」



 ◇



「あんなの外に置いてたらいい客寄せになるでしょうね」

「丈夫に越したことはないが、ただ見た目が見た目だけに雨ざらしにするのは気が引けるな」


 そんな言葉を交わしていたレーネとサジンの肩に、ぽんと手が置かれる。

 サジン達が振り向くと、ニコルがしみじみとした風に頷いていた。


「2人はそうして純粋なままでいるんだよ。うんうん」

「ん……? なんだ、いたずらとかに対する仕様だって言いたいのか。考えたくはないが落書きとか」

「あー、ややいい線いってる。そうだ、いずれ主張しときたいことがあって、聞いてくれる?」

「……断っても言うんだろ」

「へへ、ではお言葉に甘えて。なにかに対して嫌悪する、っていうのはそれに対する興味とか好奇も少なからず抱いてるんだ。私の持論によると」

「なんだそれ。それと落書きが関係あるのか?」

「サジンは才能あるってこと。ほれほれ」

「こ、こら、放せって」


 しばらくサジンは、ニコルから訳も分からずべたべたくっつかれて困惑するのだった。



 ◇



「──では続いて、注目の候補の1つですねえ。チーム『碧の原点(アズール・オリジン)』の──」

「わん!」

「元気いっぱいのアピールですねー、はい。メンバーはネラガではおなじみのツバキちゃんに、オルフィアさん、ゼールヴァさんの2人と1匹でーす。特例でメンバーでカウントされましたー」


 観衆に注目されて興奮し、リードの届く範囲で舞台をくるくる回るツバキ。

 ゼールヴァからの『待て』を聞くと素直に応じ、褒美のおやつをがっつき頬張っている。

 間違いなく聖獣などではない、食肉目イヌ科イヌ属の哺乳類であるイヌだった。


『飛空艇の船員を適当に見繕うくらいできたはずなのに……ガチの犬を連れてきてどうするつもりだ……?』


 オルフィアの企みを計り知れないでいるアルの一方で、チームの紹介は滞りなく進む。



 ◇



「チーム”大鷲の誇り”から、ニコルさん、ジルフォードさんに……”レンくんパパ”の3人ですー」

「……おい!? なんで子供の名前出してんだ!?」


 ”レンくんパパ”こと、正装の赤い鎧に身を包んだ男、レドラが心当たりの人物に詰め寄る。

 ニコルだ。


「ああ、登録名は自由でいいからって。あの魔法少女達だって本名じゃないじゃん?」

「別に俺は正体隠してないから。そして隠すとするなら子供の名前だからな?」

「レンくん元気かな」

「マイペースか! てか俺の方がずっと会いたいからやめろ」


『レドラさん子供いたんだ……』


 わいわいとにぎやかにしていながらも、アルはそのレドラの背中に哀愁が垣間見えた。


「続いてチーム”ステラ‐(ワン)”。名前の通り、本来は1つのパーティが分かれているそうです。こちらのメンバーはサジンさん、レーネさん、オルキトさんです。……今日も元気ですかー?」

「え、ああ、はい……」


 特にいじるところがなかったので、オルキトにそれだけ尋ねて司会はさっさと次に行く。


「その”ステラ‐(ワン)”と争うこととなったもう1つのステラ──チーム”ステラ‐(ツー)”より……お、アリュウルさんですね」


 先日話をした時は目当てだったきんきらの情報を逆に暴かれるという失態もあって、苦手意識を持っていたアルは苦笑しながら軽く礼をする。


「……アリュウルさんって誰?」

「このアルさんの本名だよ。アリュウル・クローズ」


 脇にいたコトハが便乗してきたが軽く流した。


「はい、そのアリュウルさんに加えてコトハさん、えびグラタンさんです」

「えびグラタンて」

「……なんだよ」


 訝しむようなアルの視線に、負けじと眉根を寄せて睨み返す、”えびグラタン”ことシオン。

 その名付け親は他でもないシオンで、決してアルでもコトハでもなかった。


「ちなみに名前を隠す必要はあったのか?」

「知名度は今後高めていく予定だが、それに関わらず物書きの矜持はあってだな。というのも、私は作家シオン・レユとして顔は明かさないよう決めている」

「……ああ、そう」


 ちらちらとサジンからの視線を感じて、アルは波風を立てぬようにと盛り上がるのを自制し、結果そのシオンの考えを尊重してすることになっていた。



 ◇



 20近いチームの紹介が終わると、大陸祭のルール説明へ移る。


「大陸祭では”試練”として、3つのチェックポイントが設けられています。それらを突破していき、1人だけであっても、最初にゴールに達した参加者が属するチームが優勝となります。はい、ジルフォードさん」

「その言い方だと、これはチーム単位ではなく個人単位で競う競技ということだろうか。というのもやむを得ずメンバーの誰かが棄権の場合は残ったメンバーで続行になるはずだが、そういう場合ではない──脱落をするような事態を織り込み済みの話し方だったので」

「おおむねその通りですね。ネラガ外からの参加者と公平を期すために、前年の試練の内容は詳細を明かさないよう協力をお願いしたり、また運営としても内容を変える努力をしていますが、2つ目までの試練は成績に応じて参加者を絞るようになっています。はい、ジルフォードさん」

「一般人も混ざっているようなのできちんと確かめておきたく。冒険者としての能力は制限されるのだろうか。というのももちろん一般人に能力を行使することは決まりで禁止されている。とはいっても能力抜きの武力行使はそもそも法律で禁止されているのは自明だが。ただそうなると武装を許可されたのが腑に落ちない。なにかの規則のもと、能力の利用は許可されているのだろうか」

「えー、おおむねその通りですね。ジルフォードさんの仰った通り一般人はもちろん、他の参加者への妨害や危害を加える目的での能力の使用は、発覚し次第その場で失格です。はい、ジルフォードさん」

「発覚……とは言うが、多種多様な能力を備える冒険者含むこの人数を監視となると──」

「その辺りのジャッジは心強い御方の助力があるので心配なさらずー」


 進行役の職員はやや強引にジルフォードの話を遮る。

 そして1つのテントを開け放つと──光る球状の生物、精霊の群れを辺りに散らした。


「コレル様からの支援で、競技の間は参加者の1人1人に1匹ずつ付くようになってまーす。これにより先に挙げた不正行為ほか──チームメンバーではない他の参加者を支援することで順位などを操作しようとするなどの賭博行為への加担。そのために競技に対して積極的でない、明らかに無気力な態度を感じ取るとペナルティが課されますのでご注意を」


「……え」


「ではいよいよ最初の試練が始まりますよーお?」


 広い平原に突貫で作られた舞台で、背景の役割を担っていた幕が合図で一斉に取り払われると、ばさばさと翻る音でアルの声をかき消しつつ本来の緑一面の景色を参加者と観衆に改めて晒す。

 ただし舞台を中心として、赤や黄色といった小さな点からなる帯が一定の幅で半円状に広がっている。


「”知恵の試練”。眼前に広がるフィールドには語学に数学から生物など、様々な問題が入っている色付きの封筒が散りばめられています。それを自力で回収して回答席まで運び、見事正解すれば次の試練へと進めます。ただし注意ですが、自力と言った通りに他のメンバーに回収を任せてはいけません。1人が保持できる封筒は1つのみです」


 言われてアルが目を凝らすと、最も遠くにある白に銀縁の封筒は指の先まで小さく見えている。


「なら一番近い赤の封筒を取ろう、と考えるでしょうが、封筒には問題カテゴリの他に1から5までの数字が書かれていて、これは難易度を示してます。赤が最も難しい5、白が逆に1です。なお封筒は回答席でのみ開封できます」


『ふむ、そうだな……無駄に走り回るよりは適度な難易度を選ぶのが効率がいいのか。でも中身が見えない。数人が回答するところを参考に、レベルを見極めるのが妥当、かな』


「そしてお手つきはペナルティがあって、例えば難易度2を外すと、次の封筒を回収に出るまでに10秒間待機しなくてはいけません」


『難易度×5秒のペナルティ……通過人数が限られているから時間のロスは致命的になるな。……と、俺なら別に堂々と休めるからむしろ望むところだったんだが……』


 ちらりとそばの精霊を見たアル。


『まさかわざと間違えてのんびりするつもりか? そんなわけないよな? ん?』


 精霊の無言の圧力(アルの自意識過剰に過ぎない)に圧倒されてアルは一歩後ずさる。

 主であるコレルの命令に忠実な精霊は過激なところがあって、もし逆らえば先日に一発で気絶させられたレーネの二の舞になる。

 自身はそれをよくわかっていたが、他の2人の巻き添えを食らうことを恐れたアルは精霊を刺激しないようにそろそろとえびグラタン(シオン)に歩み寄る。


「シオン、間違っても精霊の……コレルさんの機嫌を損ねないようにしろよ」

「なんだそんなにびくびくして。衛兵の前で緊張するみたいな気持ちはわかるが、不正はまだしてないんだし、あまり不自然な挙動をしてるとそれこそ変に目をつけられるぞ」

「まだ……うん、するつもりもないけど、精霊相手に慎重になり過ぎることはないだろ」

「そういう態度が精霊を刺激してるんだろうが。そういう時は撫でてみたりして落ち着かせろ」

「うおっ!?」


 あろうことかシオンは精霊を手に乗せて、そこにさらに手を重ねるともふもふ、ころころと戯れ出した。

 アルはばね仕掛けの人形みたいにぴょんと跳ねて三歩以上はシオンと距離を取る。


「精霊? ってのか、これが。やけに人懐っこいな」


 シオンと同じように精霊と無邪気に戯れていた者がいた。

 しゅがーだ。


「ふ、精霊とかいったか。我の肩にとまるとは、見た目にそぐわず豪胆らしい。……えい、えいえい」


 右のしゅがーに同じく、大仰な口調とは裏腹に口元をを緩ませながら精霊と戯れているのはあびす。

 シオンにしゅがー、あびすという顔ぶれを見てアルは察することがあった。


『魔法少女の適合者には噛みつかねえのか……ふん、ずいぶんと世渡りが上手だなコイツ……』


 ひとまずシオンへの心配は取り除かれたので、残るコトハに注意を促そうと再びそろそろと歩み寄る。


「コトハこれが……」

「精霊だね。だいたい察した」

「このえびグラタンは心配無用として、今はおふざけしちゃいけないことは把握しといてくれ」

「前のレーネみたいになる、でいいのかな」

「さすがだ。よく話をわかってくれて……ん?」


 コトハについている精霊の様子がおかしい。

 本来はひもでつないだ風船のように高さが一定のまま対象について飛んでいる精霊が、ふらふらと上下左右に揺れている。

 まるで酔っているようだ。


「……コトハ、なんか香水とか着けてる?」

「ううん。えーと、薬品がにおったなら申し訳ない」

「いやそんなことはない。けどそれについてちょうど今頼みたいことができた。たぶん精霊よけの薬品があるんだろう。思い切り俺に振りまいてくれ」


 はっきりした返事はされなかったたが、それでもごそごそと鞄を探っているコトハに期待をするアル。

 しかしシオンが注意をする。


「だから言ってるだろ。コトハだけならまだ目立たないが、アルの精霊まで様子がおかしかったらあらぬ疑いをかけられてしまう。不正行為さえしなければ実害はないんだ。今は控えろ」

「攻撃される心配がないからって、余裕のある態度を……なあ、これは本気の交渉──」


 食い下がるアルの言葉を司会のアナウンスがかき消す。


「さあ、間もなく初めの試練の開始です。なお、今回はジフォンからの冒険者が参加しているということで、ここネラガとは大陸の端と端同士という滅多にない出会いが生まれているわけです。そこで開始の合図は『ジフォン式』を採用します」

「……なんだそれ?」


 首を傾げていたのはシオンだけでなく、参加者のほとんどが顔を見合っては肩をすくめたり、次ぐ司会の言葉を逃さないように耳を傾けていたりする。


「アレだな」

「アレだね」


 競技には大きく影響しない、と頑なに詳細を明かさないアルにコトハ。

 結局シオンは他の参加者とスタートラインで一直線に並ぶ。


「よーい」


 ざっ、ざざっと連なった足音が一度波のように起きたかと思うと、次の瞬間には緊張した空気が辺りに広がる。


「どん!」




 大陸祭参加者の1人、剣士テアスギズは集中力と瞬発力には自信を持っていた。

 大小に関わらずクエストに臨む時には『自分はできる』と言い聞かせ、どんな状況の変化でも集中を途切れさせない訓練を積んだ。

 同じく長らくリラックス状態にあっても、そこから刹那の間に臨戦態勢に移れる瞬発力の訓練も毎日欠かさずその結果、とある組手の相手からは思考を読んでいるのではと言われた逸話がある彼はまた、”(はやぶさ)一閃(いっせん)”という肩書きをも持っていた。

 なので当然今この場面でも群衆の先頭に立ち、難易度に問題のカテゴリなどの多種多様な問題が入っている封筒を吟味しようとしたのだが。


「と言ったら始めです」


「だあああ!」


 隼の一閃・テアスギズはごろごろと地面を転がった。

 他のほとんどの参加者もびくっと二の足を踏む。

 唯一無事だったのはアルとコトハだけであった。

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