表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/238

#0 プロローグ

設定のメモ消しちゃったからライリのフルネーム出てたか忘れました。

まだ竜が存在していたはるか昔、ある大海原(おおうなばら)に異変が生じた。



暗く深い海に目だけを光らせる碧い竜、それは怒涛により世界の全てを海へ沈め、高らかに宣言する。



──この世界は私が創り上げた。



しかしそこへ空を覆い尽くす灰を纏う隕石が降ると、あっという間に海の半分を干上がらせた。



隕石からは赤黒い竜が生まれ、碧い竜を鋭い目で睨む。



──世界は火と湧き上がる岩でできた。つまり世界は私のものだ。



碧い竜と赤黒い竜の世界の起源を巡る争い。



それは空を覆う灰のせいで、たとえ異次元にある何者にも介入されず、止める者はいなかった。



やがてそれを鎮めたのは夜の訪れ。



無数の星が瞬く夜空を(まなこ)とする、手に足に翼がどこかもわからぬほど巨大な竜はこう言い張る。



──世界は私の眼の内の、ひとつの瞬きに過ぎない。つまり私によって生まれた。



嘲笑うように暗い世界をぐるぐると回る眼は、その舞いにより海にうずまきを起こし、大地に走る溶岩は逆流して、それぞれは争っていた竜を海に沈め、地に伏せさせる。



夜が海と大地を支配する世界。



それは決して長く続かず、その身を斬り裂いたのは世界の端から端まで伸びた一筋の光。



黄金の竜が目にも止まらぬ速さで飛んだ軌跡だった。



──闇とははじまりとは程遠い、世界をあらゆるものから覆い隠す殻だ。殻は私の光により破られ、それにより世界が始まった。



黄金の竜と姿が不明の竜の争いは何千、何万、何億と数え切れぬほど続き、それにより世界の(とき)は瞬きの間に目まぐるしく循環する。



それはまた碧の竜と赤黒い竜の発狂と暴走を招き、光と闇の循環、大海原の波乱と溶岩の侵略により、世界は混乱を極めていた。



世界を破壊しかねない四竜の暴走に勇者が立ち上がった。



強大な竜たちを征し屈服させる四本の剣をもって世界の混乱を収めた、その伝説はやがて



四竜征剣(しりゅうせいけん)



として語り継がれることとなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ