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あのお店、繁盛す!? 5

「でも今は普通にお抱えの魔術師がいるし、それどころか魔術師ミーオを勧誘しにきたんすよね。」

オレが口を開くと大佐長が答える。

「『だった』って言っただろ? トップが変われば方針も変わってくるだろう。」

「…やはり今はガイオ・オファーではないのね。」

「えっ、ナナージュ様、ガイオ様を知ってるんすか?」

オレは驚いた。

「ええ。 あの人は私が婚約者だった時代に第一騎士団の大佐長の人だったからね。 厳格な人で、王に対しての尊敬は誰よりも強い人よね。」

「…ガイオ殿は今は指名手配なんだよ。反逆罪でな。」

大佐長が静かに言う。

「えっ! あの人が国に逆らう訳ないでしょ? …やはり、昨日のあれは、ガイオ様だったのね。」

「えっ、会ったんすか!?」

「…ええ。 本当は今日も会えると思って昨日の場所に行ったんだけど、会えなくて。 あの人は厳しい人だったけど筋は通ってたから嫌いではなかったわ。 まぁ、私を見る目はやはり厳しいけどね。」

「それでも分かる様に今はリザルト帝国の危機なんだよ。 ナナ、このお店、昨日は何人来たんだ?」

「…5人くらい?」

「そうっすね。 あんなに宣伝した割には来ないっすよね。」

「多分何かの邪魔が入っているのだろうな。 理由を探るべきだろ。」

「…あー、めんどうね。 ニールサ、あんた、ちょっと街に出て調査しておいでよ。 その間顔戻してあげるから。」

この人、本当に何なんだろう。 オレの顔を何だと思っているのか。 

オレは少しナナージュ嬢を睨みつけた…が、すぐに睨まれ返され、魔力まで一緒に睨んできたので縮こまった。

蛇に睨まれたカエルだよ…。

「よ、喜んで行ってきます!」

オレは元気に返事した。

「…ナナ、あまりニールサを虐めてやるなよ。」

大佐長が小さく忠告してくれた。 もっと大きな声で言ってくださいよ!

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