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あの帝国の本質 8

店が放火された。 それもオープンの日に。

とても腹立たしくて仕方ない! 私はソファベットで寝転がりながらぷかぷか浮きながら、イライラしていた。


「この、ナナが浮かんでいる姿がもう普通になってきて、見てもどんな感情も浮かばなくなってきたよ。」

アルが私を見ながら言う。 

「それが慣れですよ、アルファド様。 ところで師匠、あの放火、やはり第一のあの人たちでしょうか?」

ハリーが私に疑問を投げかける。

「…違うわ。 あれはこの前来た人間ではないわ。 リリーの予知が外れるなんてことはこれまでになかったわ。 それにあの放火の後、すごく魔法臭かったわ。」

「ナナージュ様、マジ人間離れっすねぇ。 臭いで魔法かどうか分かるなんてもう、獣じゃないですかっ! 痛たたっ!!」

私はニールサにアイアンクローをお見舞いする。

この子、デリカシーなんて頭にないのかしら? …なさそうね。

「あ、ちょっとナナージュちゃん! ニールサ、気絶してるから!!」

アルに止められてニールサを離す。


「ところでナナ、魔法が使われていたってどういうことなんだ?」

「アル…やはり私以外にこの国には魔術師がいるはずだわ。 ハリーが言っていた結界の件といい、魔術師がいるのに王がまだ魔術師を探している点といい… まさか帝国を乗っ取る気かしら?」

「恐ろしいこと言うなよ。」

アルの顔が青くなる。

腑に落ちないことばかり抱えつつ、店を開いた。


本日、回復どころ「レタリブ」はオープンした。

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