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あの少女が欲しいもの 11

みんなが目に涙を浮かべていた。

『ジュリエッタ、こちらに来ないか?』

「はい! 今すぐ行きます。」

ジュリエッタ嬢が即答した。 みんなの涙が引っ込む勢いで。

「ちょうどニールサさんが馬を買ってくださいました! その子が早馬で! 今すぐ行きます!」

『あ、あぁ。』


ジュリエッタ嬢はニールサ君のところへ近寄る。

「ニールサさん、本当にありがとう! 貴方は最高の『友人』です! 歳をとっても『友人』でいましょう! では!」

ジュリエッタ嬢は急いで屋敷を出た。

みんなボーゼンとしている。

ニールサ君は白くなっている。

アルがニールサ君に近寄り、頭をポンポン叩く。 ニールサ君は「大佐長〜」と言いながらアルに抱きつき、泣いていた。


「ふぅ…。 あほらし。 おじ様、リリーがバイロンを見たらしいのです。」

ナナージュが水晶越しに報告した。

『なんと! やはりリザルト帝国にいたか! 行くとしたらリザルトの可能性が高いと考えていてな。 マジュク家にも調査は前々からお願いしてあり、都度都度報告を受けている。 それでも見つからなかったのだ。 父上にはお礼を言っておいておくれ。 私からも後に文を出す。』

「了解! おじ様、私がバイロンを見つけ出すから!」

『ナーナ、ありがとう。』


そして水晶の通信機を終えた。

ニールサ君はまだ泣いていた。

「…ナナージュ、少しいいか? ラシュザ家の鍛錬場に来てくれ。 場所は分かるな?」


「…わかったわ。」

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