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あの少女が欲しいもの 1

私はジャコモ・ラシュザ。

今日は小さなお嬢さんとデートだ。 デートといっても生優しいものじゃない。

この小さなお嬢さんはなかなかのおねだり上手で心を油断させたら大変なことになる。


「ジャコモさん! 今日はフランソワ・キュテ・ツール2号店のオープン記念に連れて行ってくれてありがとう!」

「リリーちゃんのためさ! それぐらい何ともないよ!」

「ちゃんと精霊王のお爺ちゃま降ろすからね!(買わなきゃ降ろさないぞ)」

可愛いリリーちゃんが天使の笑顔で微笑む。

「…はい。 もう何でも買ってください。」

今、(買わなきゃ降ろさないぞ)って心の中に聞こえてきたんだけど、これは精霊の力なんだろうか。

この子、わかってて脅してるよね?  怖い。 

ナナージュの教育方針に疑問に思う。


「さぁこの細道を抜けたらフランソワ・キュテ・ツールの2号店だよ!」

私はリリーちゃんを案内する。

しかし、リリーちゃんは突然違う方向へ走り出したのだ!!

私は急いでリリーちゃんを追いかける。

リリーちゃんは運悪く人混みの大通りに出たものだから必死で探す。 小さい、白髪の少女なのでその容姿は遠くからでも見つかり易く、人混みをかき分けながらリリーちゃんを追いかける。

そして、ようやくリリーちゃんの腕を掴んだ。

「リリーちゃん!! 急に走っては駄目だ。 迷子になってしまうよ。」

思わず大声を出してしまった。

後悔した時には遅い。 リリーちゃんは泣き出してしまったのだ。


私は戸惑いながら、とりあえずその場を離れ、ふわふわちゃん達に聞いたことがある、菓子専門店へ入った。 ここでは店内の菓子をお茶と一緒に食べれる場所だということ。

「リリーちゃん、ごめんね。 ほら、これをお食べ。」

「…違うの…」

「リリーちゃん?」

「今、いたの。 バイロン様が。」

「バイロン様? …なんだって!!」

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