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game 11:アルマナック〜ドラゴン街道紀行録〜 ゲーム紹介

 こんにちは。大須(だいす)伊佳瑠(いかる)です。ボドゲ関連では「いか」と名乗ってます。相席同卓はお気軽にお声がけください。

 今日は、王道ワーカープレイスメントに毎ラウンド変わるルールを携えた『アルマナック〜ドラゴン街道紀行録〜』の紹介です。


 このゲームでは、プレイヤーは旅の商人となって『辺境の村』から『ドラゴンの都』まで、ドラゴン街道を交易をしながら旅をします。そして最後に『ドラゴンの都』で存分に稼いで、金貨と名声を一番多く手に入れた人が勝利します。

 一番重要なメカニクス(仕組み)はベーシックなワーカープレイスメント(ワーカー駒を配置(プレイスメント)することで何かを得たりアクションを実行したりできる要素)ですが、ラウンド毎に追加のルールがあり、それが程良い混乱を生んでプレイに良い緊張をもたらします。

 追加ルールによってラウンド毎にゲームの雰囲気が変わり、一ラウンドのプレイ時間はさっくりと短いのもあって、テンポ良くゲーム進行できるのも良い造り。

 プレイ時間は、初見でインスト(ルール説明)込みで二時間くらい。慣れたメンバーだけなら一時間くらいでさくっと遊べます。一時間を超えたら重ゲー(プレイ時間が長めのゲーム)という分類もありますが、個人的な感覚では中量級くらいのプレイ感ですね。


 旅をテーマにしたコンポーネントも凝っています。

 本を模した箱を開くと、中から出てくるのは本。その本が「紀行録」であり、それがそのままゲームボードになっています。最初のページはスタート地点の『辺境の村』。そこで最初のラウンドが始まります。

 ラウンドが終わったら旅の準備。配置したワーカー駒を回収して、次のガイド役──他のゲームで言うところのスタートプレイヤー(最初に手番を行うプレイヤー)を競りで決めます。

 そして、次の行き先はそのガイド役が二つの選択肢から選んで決めることになります。行き先が決まったら、『遭遇』イベントの発生。そして、目的地に到着したらページをめくる。新しいページには、到着した土地の情報とその土地独自の追加ルールが書かれているという仕組みです。

 これによって『ドラゴンの都』までの道のりがゲーム毎に変化する、というのもこのゲームの面白さ。


 プレイ時間が九十分や二時間というゲームでは、リプレイ性(繰り返し遊びたくなるかどうか)を上げるために、ゲームやラウンド毎に得点の条件が違うようなルールを取り入れているものは多いです。

 それを「本のページをめくる」という形で表現して、それによって「旅をしている」雰囲気も演出しているのが、このゲームのよくできたところ。面白いゲームです。


 本がゲームボードになっているゲームといえば、他には『ヌイグルミ騎士団と少女の夢』というゲームもあります。

 このゲームも、本を開くとゲームボードになっています。プレイヤーはヌイグルミ。みんなで協力して、眠っている少女を悪夢から守るために様々な冒険をします。

 本の上で駒を動かして、時には悪夢と戦い、探し物をしたり誰かを助けたり。

 その冒険の結果や途中の選択によって次にめくるページが変わり、それによって舞台や物語が大胆に変化していくような仕掛けです。テーブルトークRPGのゲームマスターの部分を本やカードが担うことで全員で遊べるようにしたような、そんな雰囲気の協力ゲームですね。


 どちらも「本」であることがゲームの雰囲気に貢献しているゲームだと思います。

 機会があればぜひ楽しんでください。




『アルマナック〜ドラゴン街道紀行録〜』


・プレイ人数: 2人〜4人

・参考年齢: 12歳以上

・プレイ時間: 60〜90分




『ヌイグルミ騎士団と少女の夢』


・プレイ人数: 2人〜4人

・参考年齢: 7歳以上

・プレイ時間: 60〜90分


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