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提督系転生者

作者: ふぁいる



体が、重い

引きずるように動く足はゾンビ映画とかのそれに似ている


そんな自分の姿に半笑いになりながらアパートのドアにたどり着いた


鍵を開けて、帰ってくるという感覚を感じた



着の身着のまま、ベッドに転がり込む



ブラックな会社に務めてしまったのは後悔している

帰って来れない日もあり、今では転職の算段をつけているところだ


お金の問題があり直ぐにとは行かないが


辞める、という予定を立てると不思議と心に余裕が出来て今の自分の姿が非常に滑稽に思える


心も体も擦り切れて淡々と毎日を過ごしていたが、だんだんと自分の時間というのを作れるようになったと思える



手始めにと触ってみたアプリゲーム


育成要素、探索要素、ボスとの戦闘と魅力的なキャラクター達


なんてカテゴリだったか


まぁ自分が特に好みな部分は…


この「委託遠征」システムだ


リアル1、2時間遠出させるのを帰ってきては繰り返させるという

まさにブラック、回数をこなすと5、6時間、8時間から10時間と長時間のものも出てくる


そんな委託遠征にキャラクター達に申し訳なく思いながら指揮官となった主人公は行かせるのだ……


なにかゲームの趣旨が違う気もしなくはないが楽しいからヨシっ




ベッドに仰向けになりながらスマホの画面を見る


キャラクター達が帰ってくる所を見ると「おかえり、お前らも頑張ったんだな…」と不思議な感覚になるのだ



おっと…


今日は荷運びもさせられたから腕の力があまりないな


スマホを落とし…



目の前に煌々と光り輝く画面が迫ってくる


「あっ…」これ、痛いやつだ…



マジマジと迫ってくるスマホを見る


ドンドンと画面が近づいてきて



…一瞬、画面の向こうから可愛らしい笑顔が見えた気がした




視界が光に包まれていく

身体が光に包まれていく

世界が光に包まれていく


意識が闇に落ちていった





ぼんやりと、意識が起きる

まどろんでいて、心地がいい


きっと窓から朝日が差し込んでいるのだろう


…うちのアパートの隣って壁じゃ



「指揮官?起きてくださいよう」



鼻をくすぐるのは…なんて言うかフレッシュな香り、まどろんでいるにも関わらず体に活力が漲るようだ


…どこぞの部屋からのカレーの匂いが強かったもんな、最近



「あのぅ…昨日到着したのは分かりますが、施設の案内を済ませておけとリーダーに言われておりまして…」



お、寝心地がいいと思ったらふかふかなベッドじゃないか?起きるのは惜しい気もするが今起きれば寝覚めが最高だろう


…うち、ベッドだっけ



「ん、ぉぉおぉぅぅうおおああ…」


なんて最高な寝覚めだろうか



「あ、起きた、おはようございます、指揮官」


「ああ、おはよう…ん…きみ、どこの部署?」


ベッドで目覚めて体を起こす


目の前にはピンクの髪の可愛らしいがどこかしっかりした雰囲気、いわゆる委員長キャラのような


…女性が



「あれ、きみ…誰ですか?」

会社から帰り損ねたとかか?

ぶわっと嫌な汗が吹き出るようだ



「あ、あ、はい、失礼しました、私は部署…は工房、ですね、一応、稼動してませんけど、そちらで務めているアカナと申します」


ご丁寧にお辞儀をするアカナ

いやいや、自分はそんな身分じゃ…


ん?「ここどこだ?」


「長旅と聞いてますからね…客室の一つを簡易的に使えるようにした部屋です、指揮官の部屋は荷物が間に合わなくって…

指揮官の後援支援のモデルケースで初めての人なので常にコチラにいるんですよね、冒険者は長くとどまることが少ないので…」


アカナが呟いている



周りを見渡せば…部屋が違う

あのアパートの部屋ではなかった



しかし、それどころか懐かしい雰囲気さえする



「しーきーかーん?」


その呼び方に脳が思考を巡らせ始める



アカナの言葉は耳に入ってこない


言われた通りにそそくさと着替えたが…見るもの全て、初めて見るものばかりで、見覚えのある物が多い


違和感とこの矛盾は…?



服を着替えて部屋の外で待っているというアカナの元へ


部屋を出るとそこは廊下で…



「…あ」


「ふ?指揮官どうしました?」


アカナがこちらに振り向く



「ここ、あのゲームの世界か」


バチバチと電流が走るような感覚、パズルのピースがビタっとハマる感覚を覚える


そして頭を過ぎる言葉



…異世界転移



ほう?





ゲームにおける出だしの流れはよく覚えている


こんな綺麗なゲームがスマホでできるなんて…と思うのと


チュートリアルは飛ばさない派だからだ



ゲームでは後ろの景色が切り替わるだけだったが現実となった世界では歩いて見て回った


宿舎、訓練所、休憩所から工房とゲームにあった施設から


食堂や銭湯などのゲームでは言葉だけの施設


電波塔など、ゲームには出てこなかった施設



様々な施設があり、どれも誰かがいて動いている、と思った


…工房は寂しかったが



「そして、こちらが指揮官室ですね」


最後に到着したのは指揮官室、執務室とか呼び方は人それぞれかもしれないが



「ゲームと全く同じじゃないか」


改めてここがゲームの世界と認識する


「ゲーム…?

あ、リーダーも到着したので指揮官、お座りください」



アカナに勧められて席に座る



そして入ってきたのは


少し強面のおっさんだった


…おっさんというかお爺さん…だとさすがに違うか?



ただ、コイツを俺は知っている



「チュートリアル爺さん…」

それがプレイヤー間での愛称だった



「ふん、後方支援の指揮官?ただ軟弱なだけだろう、やはり指揮官とはチームを引っ張り共に戦う者、同じ戦場にいない指揮官が指揮なぞできるものか


これからの可能性になる、とモデルケースが始まる訳だが、ここらは魔王の影響も殆どない、前線から最も離れた土地だ、練習にもならんよ…


…まぁ仕事はきっちりとするが、訳の分からない命令は無視するからな」





このゲームは


まぁゲームらしく序盤は順当に弱い敵が出てくる



しかしこのおっさんはチュートリアルでしか合わない



チュートリアルの後に悲鳴と共に行方不明になってしまうからだ



いざ行方不明場所の探索に行くと弱い敵ばかりが道を塞ぎ


チュートリアル飛ばす派からは、もっぱら口先おじさんとされている



チュートリアルおじさんについて思い出していると彼はチームの女性冒険者数名と狩場へと向かった


自分の視界にタブレット画面が浮かび上がっていたのに気づく


明らかに非現実的だ



それとは別に机の上には地図が広がり、その上をコマが動いている

不思議能力、まぁ冒険者は魔法使えたりするから魔法ということにしておこう


アカナはこれでしか盤面の把握ができないのだ



自分のタブレットはそう考えると便利だ



透けていて、アカナが反応していないところから自分にだけ見えるようだ


画面に移るのは正しくゲーム画面


いつか見たチュートリアルがそのまま繰り広げられている


「ようし、今回はお前に指揮を頼む、俺を目的の場所まで動かしてくれ」


リーダーとしている人を操作してチュートリアルを進めていく


前の世界の時と同じか、違うのは視界の自由度が広がっていること



チュートリアルおじさんが連れてって行った女性冒険者は最高レアリティのキャラクターと非常に似ていた



しかし名前は冒険者1、冒険者2となっており、チュートリアルおじさんもリーダーとなっているだけだ


まさか名前がリーダーとも思えないし



ふと気になり指揮官の机の傍らに立ってソワソワしているアカナを見る



「アカナ」


「は、はい、指揮官」



するとタブレットにアカナについての情報が浮かび上がっていく


名前、所属などのプロフィールから体重スリーサイズ…

意外とある…じゃなくて!



ステータスだ

体力や速さなど



しかしアカナは

工房に在中していたキャラ


意外と戦闘できるステータスなのはいずれ実装でもする予定だったのかと疑うほどだ



スリーサイズなどは置いといて好みがいちごのショートケーキとか出てくるのはいいと思う



「…あの、ジロジロみて…なんですか?」


ハートマークの中の数字が下がった


…これ好感度です?


「いや、自分と顔を合わせるのは初めてなのに優しくしてくれてありがたいと思ってな…」


喋りながら立場に合わせた着地点となる会話をした自分、なかなか良かったんじゃない?



アカナは少しご機嫌な様子となり

ハートマークの中の数字の値が増加した


…やはり好感度




「うわあああ!!」


画面の向こうが暗闇に包まれた


机上の盤面のコマも突如現れた黒いコマと墨が広がって見えなくなる


「…指揮官!?」


「まて、落ち着け」



チュートリアル通りだ

盤面ではこのような様子なのか、なんて思うが


なに、ただのイベントだ


謎の敵が現れて…


チュートリアルおじさんが



………亡くなる




「いや、まて、おいおい」


「…しきかん?」


「…これはチュートリアルじゃない、現実なんだぞ?」



チュートリアルだから死ぬのが流れだと思ったか?

違うだろ、そうじゃないだろ



この後も知っている

チュートリアルはちゃんと説明していたから


突如現れた敵はボスクラス

辺境で魔物の少ないこの地域はこのイベントをきっかけに最前線となる


仲間を集めながら

敵の猛進を食い止めたり

侵略された地域を解放したり



俺は知っている

…なら、動け



まず…動けるユニット、冒険者は




指揮官室から繋がる扉を見る


そこは秘書官室

御三家なんて呼ばれている少女と最初に出会う部屋だ



そのイベントはこの地域が最前線指定されてから


つまり数日後だが…



立ち上がり秘書官室へ近づく


頼む、いてくれ



ドアノブに手をかけて

捻…


ガチんっ



扉には鍵がかかっていた


「指揮官!何してるんですか!?」


アカナが駆け寄ってくる



どうする…次の手は


アカナ、アカナを前線に出すのか?


「あの盤面…『誰か』がどうにかできるんですか?」



「……あぁ」


もう一度、ドアノブに手をかける



御三家なんて呼ばれている

『四人』の魔法使い

炎が攻撃、風が速さ、地が防御

水がバランス


地の娘だけあまりにも選ばれない為に親しみを込めて…?御三家と呼ばれているのだが



ここはゲームとは違う



呼ばねば


「いるか?エルヴィーラ」


それは


事前登録限定の現実では噂だけの娘

あまりにもオンリーワンな性能過ぎて対人要素では出禁を食らってるソロプレイ用の初期パートナー



雷の娘だ


カチャン



扉の鍵が開いた



「私を呼んだかしら」


秘書官室の扉を開けると


……下着姿のエルヴィーラが自信満々に足を組んでいた





初期パートナーに選んだ娘は最初にちょっとしたイベントが挟まる

新規プレイヤーを引き止めるための各キャラにある1枚絵なのだが

(人気だと随時追加されたり…)


そのイベントは現実となったこの世界でも現在のようだ



ラッキーすけべとは嫌じゃない

ゲーム内なら尚更


しかし現実

真っ先に頭をよぎったのは憲兵呼ばれたら人性詰みの罪で摘みってことだ


「……服を着ろ、出撃だ」


「…へ?あれ?なんで私こんな格好!?」


赤い目…ちょっとピンク気味な気もするが

白い髪の毛はゆるふわとした感じ


たしか性格は女王様気質

かと思えばデレれば甘えん坊と情報まとめサイトにあった気がする


欲しくて調べた時期があったからな

まぁ結果はお察しだが




「指揮官〜?」


「アカナ、まて、盤面を見ていてくれ」


この現場を見られたら捕まる


「あ、ああ、あなたがし、指揮官ね

わ、私はエルヴィーラ」



涙ぐみながら自己紹介しようとしているが




「知っている、使える魔法は雷鳴、光来化、雷円、轟雷、趣味はにんぎょ…」


「まってまって!わかった!わかったから!」



…エルヴィーラのプレイ動画でどれだけ欲しいと思ったか、同志指揮官なら1度は思うだろう


単発魔法、移動魔法、範囲魔法、必殺技とバランスよく使える魔法使いで

御三家達でステータス比較した時は水の娘と同じ、しかし魔法に特化した性能のため……



とにかく、彼女は破格の性能なのだ

ちなみに趣味は人形あそび、クマのぬいぐるみがお気に入りだ


かっわ



「うぅ…何なのかしら、コイツ…というか光来化?雷円?そんなの使えないわよ」


「…なに?」


いそいそと服を着ているエルヴィーラが答えた



「指揮官!黒いコマが墨の中に向かい始めました!」


「…っ!時間が無い、エルヴィーラ、お前は絶対できる」


ズカズカと近づいて着替えたエルヴィーラの肩を持つ


……そうか、育ってないのか



「なっ、ひゃ!?近いわよ!」


「ピンチなんだ助けてくれ…頼む、お前を信じる俺を信じろ」


エルヴィーラの肩の向こうでタブレットを操作する




初期資材を全てエルヴィーラに突っ込む


間近にあるエルヴィーラの顔が不安交じりから驚き、恍惚と変え、俺の目を見る


「…お前の性格なら、俺より自分自身を信じた方がいいかもしれないけどな?」



「……えぇ、指揮官、あなたの名前も知らないけれど


いいわ、私の力を貸してあげる」


自信満々に強化された時のセリフを言うエルヴィーラ


よし


「アカナ!場所は!?」


「タートの森の最奥地です!」


「景色なんて見ている暇は無いわよ?……光来化!」



視界が真っ白になる


光来化は…雷へと姿を変えて移動する魔法


使えるのはエルヴィーラだけで


…委託遠征の時間が4分の1になる神魔法だ


まさか指揮官も巻き込んで使えるとはな?





他の初期パートナーの移動魔法では半分がせいぜい、それでも最強格な委託遠征補助魔法なのだが



そんなことを考えていたら視界に色が戻る



「やっぱエルヴィーラは欲しいよな…」


委託遠征で大体の資材がゲットできるこのゲームでエルヴィーラの移動魔法はマジで神なのだ、欲しかった



「つ、着いたわ!指揮官!指示を!」



目の前には黒いモヤが触手のようになっているフードの人物が


「っ!?お前!後方支援じゃなかったのか!?コイツは危険だ!早く逃げろ!」



俺たちの前にはチュートリアルおじさんが最後の1人となって立っていた


他の冒険者はモヤ触手に捕まっている



「フフフ、またキタノ、餌エサえさぁ!」


黒いモヤ触手を出しているフードが叫ぶ


…おいおい、次のステージのボスじゃねーか



「エルヴィーラ!雷鳴を!」


「まかせて!…雷鳴っ!」


どこからともなく落ちた雷がフードに刺さるが…効いている様子はない


「おいっ、指揮官!お前じゃ無理だ!」



「アンタでも無理だ!エルヴィーラ、轟雷だとどうだ!?」


「…っ!だめ!捕まってる冒険者も巻き込んじゃう!」



「フフ!そう!ソウダヨ!コイツらを盾にするとキミらはナンにもできない!よワイ!ヨワスギル!!」


フードが触手をうねらせながらコチラに近づいてくる



「ダカラ、ボクたちのナカマになロウ、ツヨく、つよクなれる!」


「……そうか、エルヴィーラ、構わん、殺れ」


「指揮官!?」


「命令だ、俺を信じろ!


…エルヴィーラが弱いわけがないだろうがァァあ」



既にここはチュートリアルではない


後方支援スキルはいくつかあって…


本来後半でしか覚えれないような支援も今の俺は持ち合わせていた



なぜかは知らないが、使えるものは使う


「……っつ!轟雷!!」


ぶっとい雷がフードに突き刺さる


魔法の発動タイミングは完全に把握出来ていた


冒険者達に支援をかける


『反射』


受けるダメージを1度だけ周囲に分散する


完全に守りきれる護りだが、ゲームでは1人までで使うと味方に被害が及ぶものだが!!


「ウグァ!?」


何故か今は全員に使える!


冒険者達は全員守りきれたようだ


「エルヴィーラ!光来化だ!撤退!」


「くぅ…人使いが荒いわよ!」


一瞬でエルヴィーラが移動して冒険者達を回収する


しかし俺とおっさんの周りに現れて膝を着く



「…はぁ、はぁ!まって…」


エルヴィーラの顔が青白い



「フフ、フフフ、やるじゃないか、ヤルじゃないか!もうニがさない、もうニガサナイ!」


よろよろと立ち上がったフードから先程の倍以上の触手が現れる



「…マズイ」


「ご、ごめんっ、指揮官っ」


なんだ?なんでエルヴィーラはこんなに疲弊している?

ダメージは受けてないし魔法は光来化と雷鳴しか使ってない


……必殺技もココだと魔法消費の内なのか?


ゲームでは必殺技は打ち放題だ、花形でもあるわけで、もちろん必殺技用のゲージを消費するが


それは体力、魔力とは別物だった



ココだと魔力ゲージと同じとしたら…


「エルヴィーラ、目を瞑れ」


「な、なによ」


律儀に目を瞑るエルヴィーラに


口付けする




……この世界でも、指揮官が魔力タンクならば



「んぐっ!?んっ!んん!!」



「……てったい、しろ」



身体中のエネルギーと呼べるような活力全てを持ってかれた気分だ


頭の中で頭痛が大合唱している

体はドロで地面に吸い込まれる



視界がうっすらと閉じていく中

つやつやしたエルヴィーラが見えた気がした





…ここは


「私は神です」


暗い世界の中、神となのる声が聞こえた、姿は見えない



「……あれ、何かおかしい…まぁいいです、明日から指揮官として働くあなたに贈り物です」


そう言われて受け取ったのは…ハートの石…のネックレス?



「これでキャラとの間に愛が溜まれば、特殊な能力を解放できますよ…では、頑張ってください…」





最後のチュートリアルのような夢を見ていた



なんて言うか、機能が開放された気分で目が覚める



「……う、寝ていた?」



「しきっ!!……ゴホン、えぇ、指揮官、寝ていたわよ」


ベッドの横には白い髪がふんわりと綺麗な…エルヴィーラが座っていた


「あんた、後方支援の指揮官なんですって?……無茶するんじゃないわよ」



「……あぁ、撤退出来たか、助かったよ、エルヴィーラ、どうなった?」



「…もう、光来化であの場にいた人全員で逃げれたわ、着地場所は指揮官室、あんたはずっとうなされてたけど


…あの敵は盤面を見る限り森の奥へ向かったみたい、アカナがそう言ってたわ」



「…そうか、おっさん達も助けれたか」


「…ふん、今日から指揮官業務よ?そんなんで大丈夫なの?」



いつの間にか日が変わった…かな?

随分と寝てしまっていたようだ



「…体は、ちょっと気だるいくらいだ」


よっこいせと立ち上がる


社畜時代からすると全然余裕なもので


フラフラするが…まぁこんなもんだろう



「ちょっと、危ないじゃない」


そう言ってエルヴィーラに腕をとられる


あぁ…胸があたっ……る程ないのがエルヴィーラのいいところだと思うよ、うん


水の娘はそういう意味でも大人気だったなぁ



「…なによ、その顔、私が秘書官としてサポートするんだからシャキッとしなさい!」


「…あぁ、ようやっとチュートリアルが終わったんだ、限定イベントだと時限式のやつもあった、のんびりしてる暇はないよな」


参加したことないイベントも多くあるが…まずは委託遠征ができるくらいには冒険者を集めないとな



「チューって…な、何言ってるのよ!ばか!」


なぜか照れているエルヴィーラは差分画像ではなかった表情で


…なんだかラッキーな気分になった



「…よし、やったるか!」



今日から、俺が指揮をとる!!

こんな小説が読みたい、とりあえず自分で書いてみた、そんなスタートの小説でしたが読んでくださりありがとうございました!



最後の方の神様要素は好感度アイテム系で続きを書く努力をした時のイベント用でした…が

自分では上手く回収出来ませんでした

誰か書いてください…


おれたちのたたかいはこれからだ!

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