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創作は水物だという話

あきのはリアルでのストレスで体調を崩し気味、現在メンテナンス中です。

小説の改稿とかまで手につかなくて、びっくりする……。


同じような創作活動であるはずのエッセイはなぜ書けるのかって? 同じじゃないし、しゃべるより書く方がストレス少ない手段だからですよ。物語世界への没入はできないけど、愚にもつかない感情の垂れ流しならできる。生身の人間の感情なんておきれいなばかりのもののはずがないじゃない。


人間不信のコミュ障によるたわごとです。


 ここでいう水物とは。

 そのときの状況に左右されやすく、予想のむずかしい物事。

【『明鏡国語辞典』大修館書店より、一部抜粋】




 読み専を自称しているけどエッセイや感想は書いてくれる筆者さん、いますよね。

 彼ら、彼女らが、作品のエタり(話が途中で止まる)を責めるところを見かけると、「自称してるとおり、あくまでも読者」だな~、と感じます。長年書き続けている創作者ではない、程度の意味です。


 発表する話は完結したものだけ、って決めている人も、物語を創作している人ならば経験しているのではないでしょうか。

 日常生活で起こった出来事によって、『その話を書いていたときの自分じゃなくなった』感覚。


 プロの小説家さんでもいました。『めぞん一刻』を読んだら書けなくなった、ってシリーズ途中で終わらせた人。厚めの文庫十冊(たしか再出版バージョン)で止まっている。読みふけったのに続きはない。かなしい。

 雑食と言いつつニッチな物語を偏愛する読者であるわたしなので、知らないだけでほかにもいらっしゃるでしょう。(ベストセラーで自分的ヒットを掴んだためしがない、という読書傾向。そして最近はあまり読めてない)


 その話を書いていたときの自分じゃなくなった。

 創作活動って、それだけでつまずくこともあるんですよね。プロットを書いていて、大筋はできていて、文章を作る能力はあるから、続きを書くことはできる。(できないこともある)

 しかし書いてもおもしろくない。

 作者が楽しんで書いていない物語、読者にもけっこう伝わります。評価が落ちたりするかも。


 でももう、その話を書いていたときの自分じゃないので、そのころのようには書けないんですよ。

 創作者本人にもどうにもできないときって、あります。物語に愛着があるからこそ、書くのをやめることだってあるかも。

 自分でもなんで書けなくなったのかわからなくて、いつかまた続きが書けるはず、って祈るような気持ちで未完結にしている作者さんもいるかもしれません。


 人間は多様なので、「わたしはわたしじゃん。なに言ってんの?」って創作者もいると思いますけどね。



 まあ普通に、仕事で出張とか、なんか多大なストレスがかかって心身メンテナンス中とか、家庭の事情で時間が取れないとか、体調が思わしくなくて治療に専念とか、筆を折ったとか、一番衝撃を受けるのは作者が亡くなることですけれど、病気も事故も、なるときにはなるわけで。

 中断も、永遠に未完結も、しかたないことだってあります。


 出版されている本も、小説家になろうへ投稿されている物語も、水物。一期一会です。

「好きだ」って感想は、思い立ったそのときに投げてほしいな。




 しかしそれなのに、感想へ軽々しく否定、批判を送りつける人がいるのは、わたしの価値観としては、ちょっとやめてほしいってなるんですよねぇ……。書き始めたばかりの、これから花開くかもしれない才能の芽を、摘み取ってしまうようなことだって起こりえますし。

 そうして将来とてもおもしろい話を書いてくれる創作者かもしれないのに、つぶしてどうするんだろ……。自分の楽しみがなくなるだけだよ……?


 2チャンネル? 5ちゃんねる? でぼやくことまではとめませんよ、どこにでも悪口言わなきゃ生きていけないらしい人が存在するし。わたしも愚痴や悪口、言うし。ぜんぜん言わないのも不健康じゃないです?

 作者はエゴサなんて非生産的なことはやめて、創作しよう。彼らはあなたの創作意欲がうらやましく妬ましいだけだ。作者の人生に、彼らは何の責任も持っていない。自分の人生を楽しもう。そして気が向いたら創作してくれ。



 そこだけ取り上げれば説得力のある『高い理想』を掲げて、しかし他人を攻撃する行為って、ポリコレ棒と同種に見える。自分の信じる正義を他人に押しつけるための、ご高説。おっ、これがロジハラか?(笑)

 攻撃してるつもりはないんだろうなぁ。あるいは、『正しい自分』が否定されることに怒ってるんだろうなぁ、ツイフェミとか言われて叩かれている人たちのように。不勉強だから叩かれている部分はあると思うが、あなたに対してなんの強制力も持たないツイッタの他人を叩くなんて暇だな……。拡散しなきゃ何の影響もなくない?

 ポリコレ棒振り回している人も、他人の言動がそんなに気になるなんて暇だなと思っている。自分の理想を実現するための道は、他人を批判することではない。啓蒙し続けることだけだ。労力には見合わないよ、ほかのたくさんの物事と同じ。


 承認欲求も自己顕示欲も、自力で調べて自分の名前でまとめて発表してこそ、『多少は満たされる』ものだと思うけどね。ほとんどの評価は労力に見合わないものだよ。他人からの評価は他人の匙加減なんだから、期待したとおりになるはずないでしょ。

 文字を書きたいなんて、業だよ。自分の業なんだから、自分の中で意味を見つけるしかない。

 世の中の求めているものを書いて読者を集めて、たまには自分の思うように書いたものを発表するとか。自分の書きたいものしか書けないなら、他人の評価はあきらめて自己研鑽に励むとか。

 そういう意味で、テンプレを書いて読者を集めようとしている作者はとてもがんばっている。それにニッチな作品を愛する人もいるから宣伝がんばれ。

 そうして書き続けた作品は、いずれなんらかの形で評価されることもあるかもしれない。ないかもしれない。作り手が操作できる部分ではない。仕方ない。

 それでも書くかどうかは、作者自身の気持ち次第だ。



 他人に厳しいことを言う人は、他人から強く拒否されても文句は言えない。よそ様の作品の感想欄を覗きに行ってお見掛けする名前の人が、「あなたの作品、批評します」ってエッセイとかその他とかで募集しているところ、全然見ないんですよねぇ……。リンクでお知り合い? を紹介しているのは一件見かけたけど、その方は自分の名前でエッセイやその他へ投稿している。

「厳しいこと言われてもいいから評価してほしい人~、集まれ~!」って看板提げてて、そこに依頼してきた人に責められたんなら、拒否するとは何事だって怒るのもまだわかるけど。

 世の中にあふれているnoteとか出版されている書籍(の短編)とかを週に一回取り上げて、批評する。みたいな作品をエッセイに投稿しているとか、目に見える形の働きかけをしてほしいものです。自分の行為への正当化ではなく、本当に批評や批判で『小説家になろう』を活性化させたいとか考えているんならね。

 批評好きの方、見知らぬ他人へ自分がいきなり、批判を送りつけている自覚はないのだろうか? まさか批判しているという意識もないのだろうか? それとも自分の承認欲求と自己顕示欲だけがすべてなのだろうか。他人に厳しいこと言ってもそれらが満たされるはずないんだけどな……。

 ヌシとしてその場を管理する、つまるところ利用者を選別できるのは、管理者だけだと思うけどね、わたしは。この小説家になろうなら、ヒナプロジェクトさんだけ。

 まあつまり「おもしろくなかった」等の意見も度を越さなければ許されているってことになるんだけど、他人に否定の意見ばかりを投げる人は嫌われるだけだよね……。エンジンふかしている街中を走っている若者みたいな心理なの……?(手段はどうでもいいから注目してほしい)

 そう見られているよ。少なくともここに、そう思っている人間が一人いる。


 店員の態度が失礼だ失礼だと騒ぐクレーマーは、当人の態度が失礼だから、丁寧に接してもらえないんだよ? 自覚がないとこの世は失礼な人ばかりだよね? かわいそうに。

 自分を省みることのできる能力ってどこで学ぶものなんでしょうね?




 とりあえずわたしは、話が平行線の議論なんて生産性のない行為、投げる。最高に時間の無駄だと思っている。自分の承認欲求と自己顕示欲を満たすために小説を書く。他人の承認欲求と自己顕示欲をケアするほど、おおらかではないから。


根に持つタイプ。

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