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『小説家になろう』という作者にシビアなシステムについて

11/21 編集内容はただの段落下げです。忘れてました。

 作品を投稿してみて思うことをつらつらと書いてみる。


 長い年月、自分のためだけに物語を書いてきたんだから、数字なんて気にならないだろう。そう思っていました。

 自分を過信していましたごめんなさい、と投稿二日目で思い知りました。

 しかしおそらくは、ムーンでのデビューだったので、全年齢版なろうより優しい世界だったはず。


 書いたことのないジャンルに挑戦して、確信しました。



 読み専のかたにはぴんとこないかもしれませんが、なろうのサイト自体がもう、自作の欠点を突き付けてくるシステムなのです……。わざわざ感想で叩かれなくても、自分の作品が稚拙だったこととかはわかるんです。さすが「小説家になろう」なんて名前を掲げているだけある。過酷。

(どこが悪いのかは教えてくれませんから、感想での批判についても一概に悪いとは言えません)


 投稿少なめのジャンルだから新作を読んでくれる人がいて、日別ランキングに上がった。けど一週間でほぼPV(閲覧者)なし、とか。


 まだ書いたことはありませんが、人気ジャンルだと、まずは目にとめてもらうための努力が必要です。内容で勝負するのは当然ですが、タイトルで悩み、あらすじで悩み、「人気作になれる正解はなんだ?」って四苦八苦。正解なんてないんですけどね。自分の才能と向き合わなければなりません。まあ、運もある。運を引き寄せるのも正解なんてない。

「人気作の作家になりたい!」なんて目標を掲げたら、道行は地獄です。いばらの道。

 もちろんこれは、作者側の都合ですが。



 エッセイを読んでいて見かける読み専読者様の声に、もう少し思いやりが欲しいです。その作者の作品、たのしみにしているのでしょう? 作者は読者のための奴隷ではありませんから、お互いに気持ちよく、なろうで活動しましょう?


『はよ続き』『誤字多い』『タグ不足』

 読者さまが続きを楽しみにしていらっしゃるのもわかります、わたしも読むので。

 しかし本業(仕事、学業、育児、介護、そのほか)の傍ら毎日投稿は、精神的にも肉体的にも、しんどいですよ。毎日書いていても、毎日投稿をわたしはできません。

 毎日投稿するためにはスマホを利用せざるを得ない(オンライン執筆。隙間時間も有効活用)と考えますが、スマホでの誤字、誤変換率の高さはびっくりします。目でも頭でもわかっている言葉なのに、間違っている。これはもうスマホという端末自体が小説書きには向いていないんだな?! と責任転嫁したくなるレベルです。

 そんな中で毎日投稿してくださる連載作家さん、すごいんです。

(誤字は後から修正させてあげてください)

(タグは作者様の、読者様への思いやりでつけられています。これもつけて、ってお願いするしかないです)


『短編詐欺(短編じゃなくて連載のプロローグってやつ)』

 小説書きって興が乗っているときの雑談みたいにすらすら流れ出すものだとでも思っておいでですか読者様……? まああらすじとかで一言ほしいけれども、マーケティングの一種だと思いますよ。いま求められている物語へ力を入れたい。応援してくださる読者様の声を聞いて書きたい。限りある時間を費やすのですから、Win-Winのために。あれとこれ、どっちを書こうかな? って多産の作者様の問いかけ。


『連載中ばっか』

 物語を紡ぐのに行き詰まると、別の話が下りてきます。そしてそっちを書きたくなる。片付けの途中でアルバムや本を開いちゃう心理です。逃避なんですけど、書き慣れていないうちは、エンドマークをつけるのはとても難しいものです。エンドマークを付けられないまま、小説書きをやめてしまう人もいるでしょう。

 楽しんでいた物語がエタるのはつらいため、作者様を責めたくなる気持ちはわかります。しかし、責めても解決はしません。筆を折らせるだけです。永遠に続きは読めない。それくらいなら、続きを待っているので消さないで、って半年か一年に一回くらい、応援してあげてください。読者様のあたたかい励ましに応えたくない作者はいないハズだ、たぶん。プレッシャーに弱い人もいるので、必ずとは言いませんが。


『感想欄閉じてる』『書籍化したからって調子に乗ってる』『ブロックされてた』

 そんなことを声高に非難する人との付き合いに疲れただけですよ……。

 物語の先読みはNG。アドバイスもほぼNGの取り扱い注意案件です。あと、自分は作者のために、作品のために言ったのに、って方が一定数いらっしゃるけれども、三つか四つ褒めて一か所気になる点を指摘する、くらいの心づもりで行なっていますか? 「君は間違っている」って指導されて喜ぶ人間はいません、あなたもそうでしょう?

 こういう言い方をすると「誉め言葉しか欲しくないってことだろ」って捉える方がいらっしゃるようなんですが、違いますよ。批判やミスの指摘には、細心の注意を払う必要があるって意味です。

 わたしも最近、リアルでやらかしました。「(あなたの字で)××って書いてあったんだけど○○って意味であってます?」って確認したら、三十分後から挨拶もしないレベルの無視をされ始めた。(書いてあった文章は修正してあった) それくらい難しいんです。

(まあもともとこじれている関係性の人へ、自分の業務上必要で確認をしただけです。元々無視しがちのその人、常々バカにしている相手に自分のミスを指摘されたのが恥ずかしかったのでしょう。知らんがな、うっざ)

 つまりあなたが正しく、作者が間違っていたとしても、必ずしも気持ちが伝わらないことはあります。しかし伝え方が悪いこともあります。

 そこは感想をくださる読者様次第です。

 なにせ作家は自分じゃ自作に感想を書けませんし、相互は限りなく黒に近いグレーって運営さんが言っているし。(趣味が合うから仲良くなった作者の間では白だろう)

 せっかく励ましてくださるその気持ち、作者にちゃんと届いた方が、お互いのためによくないですか?


『感想返信がない』

 もしも毎日更新の連載作家様に向けて発した言葉でしたら、言う方が悪い。週刊少年ジャン○連載中の漫画家さんみたいな過酷作業中ですよ! アシスタントなし、完全に一人の作業ですよ! 天狗になってるとかじゃなくて、時間が足りていないだけ! 作者がおもしろい物語を書き続けるためには、遊びに行くのも、友だち付き合いも、必要なんです!

 もし違ったとしても、作者様のためにも、読者様のためにも、そう思ったほうが平和!


『人気の落ちた作品は放置してまた新作を書いてる』『垢BAN(不正)』

 数字はいいねボタンのような中毒性があるのですよ!

 冒頭のわたし、過信していたというのはそういう意味です。書きたくて書き始めた新米作者さんが目的を見失ってしまうのなんて、簡単なシステムだな。日々増減するPVやポイントの動向を見守りながら、思います。

 このエッセイ1話目で書いたとおり、わたしは自分のために文字を書いていて、だれに読まれなくても書き続けるでしょう。投稿するかどうかは別ですが。

 それでもなお、数字は気になるんですよ! びっくりするくらいの魔力があるんです。

 それに振り回される感覚は、たぶん、真剣に文章を綴って投稿してみて、動向を見守ってみなければわかりません。一部、気にならないとおっしゃる方もいるでしょうが、そんなあなたは少数派です。



 他にもありそうだけど、長くなりすぎた。


 仕事をする人がすべてご存じであろうお客様と同じように、恩恵をもたらす神様(お得意様)も、お付き合いは遠慮したい疫病神様(クレーマー)も、どちらもいるでしょう。作者も読者も人間ですから。


 でもとりあえず、「自分はお得意様だぞ、敬え!」と自分で言うような疫病神にはなりたくないな。って思っておきたいものです。



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