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8話 冒険者のなり方

「冒険者?」


「はい、冒険者です。」


私はお兄ちゃんの方を見ます。

私の視線に気づいたのか、お兄ちゃんが答えてくれます。

「いいんじゃないか?身分証の代わりにもなるんだしデメリットはないんでしょう?」

最後はキャシーさんに向けて言いました。

「はい、魔物や素材の買い取りに若干色が付きますし、何より期待の新人を加入させた私のお給料が増えます!」

最後にキャシーさんが本音をぶちまけましたが、メリットが大きいようなので登録する事にします。

今日は遅いですし、疲れてるでしょうから試験は明日にしましょうか、明日までに準備して待ってますね。

キャシーさんの笑顔に見送られてギルドを後にします。外はもう薄暗いです。




宿に戻ると女の子がまた居眠りをしています。

名前を聞きたかったのですが残念です。

きっと作者が名前をまだ考えてなかったんですね…。

起こさないようにコッソリと部屋に戻ります。


このあとは昨日と同じで、一緒にお風呂に入り、一緒に夕食を食べて、一緒に寝るだけだったので作者さんが時を飛ばしてくれたと思います。





朝です!

今日も抱き枕にされてましたが、二度寝せずに起きて、お兄ちゃんを起こします。ゆっさゆっさ。

「お兄ちゃん朝ですよー?」

「ああ、あと5分…」


テンプレなセリフを吐きつつ、再び夢の世界へ旅立つお兄ちゃん。当然私は抱きしめられたままなのでありまして…とりあえず離して下さい…。


結局、お兄ちゃんが起きたのは、まだなんとか、ギリギリで、朝と呼べなくはないような時間でした。

私ですか?当然寝てましたよ?悪いか?


結局、朝食の時間ギリギリに宿の食堂に滑り込み、片付けが始まる最中、空気を読まずに、のんびりと朝食を食べるのでありました。


朝食を終え、一旦部屋に戻りますと、椅子に座るお兄ちゃんのお膝の上で昨日気になった事を聞いてみます。


「なんでお兄ちゃんは、魔法を使う時に詠唱をしないの?」

「…廚二っぽくて恥ずかしいから?」

廚二とはなんでしょうか?そして何故疑問系?

「詠唱って恥ずかしい事なの?」

「(廚二な)詠唱してから魔法使うなんて恥ずかしいじゃん?」

確かに、詠唱しないと魔法が使えないなんて、見習いみたいで恥ずかしいかもしれません。

「確かにそうですね、詠唱は(見習いみたいで)恥ずかしいですね。」


そんな話をしていたらもうお昼を過ぎてます。

これじゃ寝坊と変わらないです、今日はギルドに行って冒険者の試験を受けなければいけないのです。…主にキャシーさんのお給料のために…。



ギルドに向かう為に宿の受付の前を通ると、また女の子が寝ています、作者は、まだ名前を考えていないようです。なにやってるんだか…。


そんな感じで昨日と同じ屋台で違う串焼きを食べてからギルドに向かいます、もちろん食べ歩きはしません。


ギルドではキャシーさんが私を待っていました、それはもう首を長~くして…。


私は紙に必要事項を書き込みます(アリス、10才、魔法使い…身長?ちっちゃくないよ!、体重?りんご3つくらい…、B?将来は期待してください!、W?6つに割れる(予定)、H?安産型…)でも、これ本当に必要なのかな?

私がジト目でキャシーを見つめます。

キャシーは笑顔で私を見ています。


キャシーは急いで書き終わった紙を回収します。

「最後の方絶対必要ないよね?」


「それではギルマスがお待ちなので、こちらへどうぞ。」

私の言葉を無視してギルドの裏まで案内します。


ギルドの裏では筋肉…じゃなくてギルマスが待っていました、確か名前はアデクさんだったかな?


「期待の新人と言うから、期待して待っていたら…またお前達か…今度はそっちの嬢ちゃんか?一応決まりだからBランクの試験をするが…降参してもいいんだぞ?」

「いえ、せっかく昨日頑張って魔法の練習をしたので対人戦も試してみたいです!」

「そうか…準備はいいか?」

「はい、大丈夫です。」

私は、もうシールドワンピースを着ているので準備万端です。

「よし。じゃあ、いつでもかかってこい!」

コクリと私は頷き、ギルマスは剣を構えます。


………。

静寂が流れ…。

ゴンッ!っといい音が響き渡り、ギルマスが倒れます。


「あれ?」


どうやら体は鍛えられても、頭は鍛えられなかったようです。バカではないようですが…。


倒れた筋肉は放置して(脳震盪は動かしちゃいけないらしいので?)キャシーさんと受付まで戻りますが…まさか勝つとは思ってなかったらしくCランクのカードしか用意してなかった…とのこと…。

私もギルマスが石で気絶するとは思ってなかったです。ギルマスは見かけ倒しでした。


暫くすると、倒れていたギルマスが昨日パッツンにされた頭を擦りながら戻ってきました。

毛根が衝撃にやられていないか心配してるんでしょうか?


そんな事を思いながら待っていると私のギルドカードが完成したようです。


カードは銀色で大きくBの文字が書かれています。

お兄ちゃんとお揃いですね!



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