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195話 決めゼリフの言い方

それにしても、クラスのみんなでキャンプかぁ…。


オークを狩ってバーベキュー、櫓を組んだキャンプファイヤーの周りで踊ったり、その後は星空を眺めながら交代でテントの番をして、でも結局テントの中で寝袋にくるまっておしゃべりしちゃって結局眠れない夜になったり。


んー!楽しそうです!!




「アリスちゃん、アリスちゃん!」


「ん!?えっ?!はっ!!はい、なんでしょう?」


私がキャンプの事について考えていると、突然ミサキちゃんが話しかけてきました。


「一緒に組も?」

「えっ?はい、いいですよ?」


もう櫓を組むんですかね?

流石に早すぎだと思うんですけど?


「でも、まだ早いと思いますよ?」


「へ?………アリスちゃん、ちゃんと先生達の話聞いてた?」


「…えっ?………。」


「…つまり、聞いてなかったって事ね…。」


何か話していたんでしょうか………。


「…はい…キイテマセンデシタ…。」



ミサキちゃんは呆れたような顔をしながらも説明してくれます。


「えっとね、最初から説明すると。男の子3人と女の子2人の5人グループを6個作るんだって。

それで、そのグループで実習するんだけど、それが本番でも夜営をするパーティーになるからよく考えて決めるんだぞって。」


なるほど、そういう事でしたか。


それなら私に断る理由はないですね。

もしミサキちゃんのお誘いを断ったら確実にぼっちになって余った所に入れさせられてしまいます。



「どうやら2人決まったみたいだな。アリスちゃん、是非俺達とパーティーを組んで…。」

「おい、抜け駆けはズルいぞ!アリスちゃんは俺達とパーティーを組むんだ。」

「2人共に何を言っているんだ?アリスちゃんは俺達と一緒が良いに決まってるだろ?」



と、いつの間にか私を廻って3組の男の子達が言い争いを始めてしまいました。


なんだかモテモテですね?でも、私にはお兄ちゃんがいるのであんまり嬉しくはないですが…。



…いやいや、たぶんこれは話しかけやすい私を経由して高嶺の花であるミサキちゃんを狙っているんですね。


そうでなきゃ、私がこんなにモテモテになるはずがありません。


でも、せっかくのチャンスですし、いつか言ってみたかったあのセリフを言っておきましょう。




「やめて!私の為に争わないで!!」



っと。


話が進まない…。

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