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162話 ゲームの遊び方

「ほいっと」


お兄ちゃんがアイテムボックスから取り出した物は、座布団より少し大きいくらいの大きさの緑色の絨毯と、私の親指くらいの大きさのたくさんの飴玉のような白い直方体でした。

その飴玉のような物には、いろいろな文字や模様が刻まれています。


刻まれているのは1~9の数字、それと1個~9個のボール、1本~9本の棒。後は東西南北の記号と一面赤のものと、一面緑のもの…。それが1種類4個づつあります。

あれ?これには何も書いてありませんね?予備でしょうか?それとも塗り忘れとか?




「これはなんですの?」

どうやらリッカちゃんも知らないゲームのようです。


「4人でやるゲームと言えば、やっぱり麻雀だよね?」


「「「まーじゃん?」」」


まーじゃんとは何でしょう?聞いた事もないですね。


「まーじゃんとは…いったい?見たところ魔物の骨を削って作られているみたいですが…。」


「まぁ、本来は象牙を使って作るみたいなんだけど、丈夫な骨ならなんでもいいかと思って、今回はオークの骨を使って作ってる。」


って事は、これは全部お兄ちゃんが作ったって事ですよよね?

相変わらずお兄ちゃんは何でも自分で作ってしまいますね。

この四角い物…(たぶん100個以上)を作って、更に全てに絵を描くとか…。


「かなり気の遠くなる作業ですよね…。私にはとても真似できないです。」


「そう?魔法で作ったから10分もかかってないよ?」


「「「えっ!」」」

これをたったの10分?


「むしろこっちのマットを探す方が大変だったよ。」


「そう…なんですか…。」


魔法って便利ですねぇ…。

いや、勿論知ってますけど…。




「それはともかく、早く始めませんこと?」

どうやらリッカちゃんは新しいゲームが待ちきれないみたいです。

勿論、私もですけど!

「それもそうですね。お兄ちゃん!はやく遊び方を教えて下さい!」


「それじゃあまずは、この紙を見て役を覚えてね。」


「役?ですか?」


そして、私は受け取った紙を見て絶望を覚えました。

…あの、ちょっと役が多すぎませんか?





そして、1時間後…。


お兄ちゃんのルール説明により、紙を見ながらではありますが、どうにか全員が遊べるようになったので、通してやってみる事になりました。




その結果…


「ロン!」

「ロン!」

「ロンですわ!」


「びえーん、また飛ばされましたー。

なんで私だけ1回も上がれないんですか!

ずるいです!チョンボです!イカサマですぅ!」


私は3人にコテンパンにされています。

何回か上がれそうにはなるのですが、誰かに先に上がられたり、流局になったりして結局上がる事ができません。

そして今、また飛ばされてしまいました。


「このゲームはとても面白いですわね」

そう言うリッカちゃんは4連続1位です。

そりゃ面白いでしょうね、自分が勝てるんですから…。

ちなみにお兄ちゃんと兵士さんは2回づつ2位と3位を分けあっていて、私は…。

うん、そう言う事です。



「これは、もっと量産して商品化し、商業ギルドに売り込むべきですわね!」

「おぉ、それはいいですね、是非とも私も協力させて下さい!」


そして、なぜか意気投合しているリッカちゃんと兵士さん。

確かに、まーじゃんは面白いとは思いますが、私の勝てないゲームを広められるのは…ねぇ…。




「それでは早速まーじゃん作成に取りかかりましょう!お兄様、作り方を教えて下さい。」

「マジで作るの!?まぁ、いいけどさ。売れなくても知らないよ?」

「それは大丈夫です、絶対に売れますから。」


どこにそんな根拠があるのでしょう…。

でも、仲間外れは嫌なので、作るのであれば私も協力する事は吝かではありませんけどね!




こうして、まーじゃんの量産が始まりました。


「あっ、アリスさんはビリの罰ゲームのお風呂掃除が先ですわよ?」

「えぇー!!せっかく忘れていると思ったのに…。」

「そんな大事な事を忘れるはずがありませんわよ?」




こうして、私はトボトボと1人お風呂場へ向かいました。

当然、お風呂掃除をするために…。


「これじゃ結局私だけ仲間外れじゃないですか!!」



麻雀のルールは各自で調べて下さいね?

因みに私は独学で覚えました。

友達がいないので打つ機会は全くありませんが…。

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