表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
138/231

138話 瞬間移動のやり方

リッカちゃんが窓をアイテムボックスに入れたせいで、また一悶着起きてしまいましたが、それもどうにか終息を迎え。私達は部屋の中に入りました。

そのまま階段を降りてホールに出ると、なにやら偉そうな人達に言い寄られ?メイドさんが困っているようでした。


「ですから、お嬢様は一昨日から帰っておりません。あんなに酷い雨だったのに昨日もお帰りにならないので、私も心配しているんです。」

「あの雨の中帰っていないだと!?」

「確か昨日は朝から西門の前にいたが…まさか、逃げ遅れて流されたか?でも、雨が強くなったあたりで帰っはずだが…。」



なにやらキャルさんがいない事で騒いでるみたいですね、キャルさんならここにいますよ?



「私ならここにいますわ。」

「「「えっ!」」」

「お嬢様!心配したんですよ!!」

メイドさんがキャルさんに抱きついています、よほど心配していたんでしょうね。

「心配かけてごめんなさいね、雨が酷かったから途中で雨宿りしてたの。」

「あまり心配をさせないでください!ところで、お嬢様はなんで後ろから来たんですか?玄関はこっちなのに?」

「えっ、あ、あぁ、正面は人がたくさんいたから、騒ぎにならないように裏から入ったのよ。」

実際は2階のバルコニーから入ったんですけどね。

「そうでしたか、あれ?でも裏口は、確か鍵がかかっていたと思うのですが? 」

「えっ、いや、鍵は開いていたわよ。じゃないと入ってこれないでしょ?今回は助かったけど、無用心だから今度は気を付けてね。」

実際、鍵はちゃんと掛かっていて、私達は大怪盗も真っ青の解錠テクニックで侵入したんですけどね…。

「とにかく、今はそんな事より、外に集まっている人の対応と、逃げ遅れた人の救助が最優先よ。」

キャルさん、うまく話題をすり替えましたね。私もときどきやりますけど、なかなかうまくいかないんですよね…。

「そうでしたね。ところで、なぜあなた達もここに?」

やっぱりそこは疑問に思いますよね、でも安心してください、私は返す 言葉を決めています。


「今はそんな事より、外に集まっている人の対応と、逃げ遅れた人の救助が最優先ですよ。」


「…あ、はい。」

おかしいですね?

完璧な回答だと思ったのですが、なんか微妙な反応をされました。






その後は、難航していた皆の役割分担が次々と決まり、私達は逃げ遅れた人の救助に向かう事になりました。

やはり、こういう時に頼りになるトップがいるのは違いますね。


ちなみに救助の方法は逃げ遅れた人の所に行き、その人をアイテムボックスに入れてここまで連れてくればいいとの事。

キャルさんが、いい方法があるとか言っていたので、それを信じましょう。




そして、私達は3方向に別れて逃げ遅れた人の救助に向かいました。






1時間後…。


「ふう、これで全員ですね」

私は探知魔法を使い、逃げ遅れた人を探し、その中ので救助を求めた人をアイテムボックスに入れていきます、しかし、中には救助を断った人もいて結局20人くらいしか救助する事はできませんでした。

まぁ、断られた人は逃げ遅れたのではなく、安全と判断してとどまった人が大半だったので、よしとしましょう。

私が領主邸に戻ると、既にお兄ちゃんとリッカちゃんは戻っていて、私の帰りを待っている状態でした。

「すいません、お待たせしました。」

「いや、俺達も、今来た所だから」

お兄ちゃん…それはデートの待ち合わせに遅れた時の女の子にかける言葉ですよ?そして、意味は『待つのもデートの楽しみだから』です。

つまり、かなりの時間待たせていた、という事です。


「全員揃ったわね、それじゃあ、この辺で皆を出してちょうだい。」

この辺というのは、領主邸の自慢の裏庭です。ここなら出す瞬間を他の人に見られないからいいとの事。

ちなみに、どういう仕組みなのか、日によってここに顔を見せる野性動物が違うとか違わないとか…。


私達は救助した皆さんをだします。

全員で100人くらいでしょうか、一番時間をかけたのに、私が一番助けた人数が少ないですね…。

「あれ?ここは…」

「ここは…領主邸?」

「なんでこんな所に?」

皆さんは、訳も分からず混乱しているようです。

と、そこでキャルさんが話し始めました。

「静かにしてください、皆さんは、我が家に代々伝わる貴重な魔道具によって瞬間移動させられました。この魔道具は、一度きりですが複数の人間を同時に瞬間移動させる事ができます。」


キャルさんは、一度きりの魔道具で助けた事にして、アイテムボックスの事を隠すつもりみたいです。この説明なら、とんでもなく貴重な魔道具を使ったとして、領主としての評価もあがりそうです。


「しかし、先程も言った通り、1度きりで壊れてしまう消耗品で、更に同じ物を作ろうにも作り方が分からず…」

そのままキャルさんの話は続きます。






ところで………その話、長くなりそうですかね?



ネタが思い付かないので大幅カットw


そして、次回は何をさせればいいのやら…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ