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116話 頭の洗い方(リッカ視点)

あれから…


人拐いの男2人を縛り、引き摺るようにギルドまで連れていき。

痛い痛いと泣きわめく男2人に治療魔法をかけてやり。

後の事はギルドに任せて立ち去ろうとしたら、褒賞金手続きと状況の説明で職員の方に止められ…。

どうにか説明して、そのまま街を出ようとしたら今度は門番さんに止められ…。

まぁ、こんな時間から街の外に出ようしたら、私じゃなくても止めるでしょうが…。


それもなんとか説明して、ようやく街からある程度離れた所にアリスさんの家を出す事ができましたわ…。



「疲れましたわ…」


もう寝てしまいたいですわ…。


でもお風呂にも入らないと…

それにカレーも…。

そして、お腹も空きましたわ…。




「こんな時にお兄様がいれば、ご飯にする?お風呂にする?それとも…って言われて迎えてくれるのに…。」


「って私は何を考えて!?」


「いえ…と言うか、そのセリフを言うのは私の方でしたわね。」


「じゃなくて!」




「はぁ…やっぱり一人は寂しいですわね…。」

「にゃー」

「あぁ、大丈夫ですわ、あなたの事を忘れてはいませんわ。」


まぁ、画面の前の皆さんは、忘れていたかも知れませんが…。


「にゃぁ?」

「分かってますわ、ご飯ですわね。では、先にご飯にしましょう!」

「にゃー!」

「分かりましたわ、食べ終わったら一緒にお風呂に入りましょうね。」

「にゃぁ…」


あら?お風呂は嫌ですか?

やっぱりリボンちゃんも、水は得意ではないのでしょうか?

入ってしまえば気持ち良さそうにしているので、嫌いという訳ではないと思うのですが?



「まぁ。とりあえず、ご飯にしましょうか」

「にゃあ!」


まぁ、今から準備するのはめんどくさいので、作り置きの物ですが…。

夜は明日のカレーを作る練習をする予定だっだのに…。

いったい何がいけなかったのでしょうか?

せめて明日の為に、スパイスの調合くらいは終わらせておかないとですわね。


そう言えば、リボンちゃんは毎日似たような物を食べていますが、飽きないのでしょうか?

いえ、決して同じ物ではないですわよ?

赤身だったり、白身だったり、ミンチにしてみたり、魚卵が乗ってたり、焼いてみたり、煮てみたり、干してみたり…と、頑張ってバリエーションは付けてますが全部お魚ですわ!

私なら絶対に飽きてしまいますわ!

今度、オークでも食べさせてみようかしら?





ご飯が終わったら、次はお風呂ですわ。

いつもなら、お兄様が洗ってくれるのですが、今日は居ないのでできません。

そう言えば、最初に一緒に入った時はあんなに恥ずかしかったのに、今では当たり前のように一緒に入るようになってしまいましたわ。


この前、1人でお風呂に入ったのはいつだったかしら?


…まぁ、いいですわ。


仕方ないので、今日は私がリボンちゃんを洗ってあげようと思いますわ。

私がリボンちゃんを洗うのは初めて会った時以来ですわね。

いつもは傷だらけになりながら、アリスさんが洗っていますからね。その後に、お兄様に傷を治して貰うまでがセットになっていますわ。


私は黒猫が白猫になるくらい綺麗に洗っても、引っかかれる事はなかったですわ。



さて、リボンちゃんを洗い終わったので今度は自分の番ですわね。


えーと、頭はどうやって洗うんでしたっけ?


………あれ?


いえいえ、大丈夫ですわ!リボンちゃんと同じ様に洗えばいいだけですわ!


えーと、まずは石鹸を泡立てて…これで頭を…ごしごしと…。


「あぁ!」

目に石鹸が!

ごしごし

「ぎゃぁー!」

泡まみれの手で擦ってしまいましたわ!

えっと、あれ?流す用の水はどこに??

「うぅ…目が痛くて開けられないですわ。」

「そうだ!魔法で水を…」

ザバー!

「ぎゃー!冷たいですわ!」

「間違って水を出してしまいましたわ…」


…とりあえず、一応は洗えたので湯船に避難ですわね…。





そして、お風呂から出てリボンちゃんを乾かしながら…。

「私は、一人で頭も洗えなくなってしまいましたわ…。」

「にゃぁ~」

「そう…では、おやすみなさいですわ。」


体を乾かし終わったリボンちゃんは、大きな欠伸をして寝室の方に行ってしまいました。

リボンちゃん…慰めてもくれないなんて…。


私も眠たいですわ…でも明日の為にスパイスの調合をしないと…。





そして、30分後…。

「できましたわ!」

では、おやすみなさいですわ


私はウサギに着替え、既にベッドで寝ていたリボンちゃん抱きしめ、夢の中へ旅立ちました。



リッカ視点も1話でまとめるつもりが、まだ終わらない…

カレーのスパイスは全く分からないのでリッカに丸投げw

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