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ペック村

しばらくしてペック村についた。


「パッと見は普通の村だが、なんか特長とかあるのか?」


(以前の勇者の生き残りがここにきたとされていますね。死を悟ったその勇者は元々勇者がいた世界の人しか読めない文字で、その時のことを書き記したらしいですよ。その勇者の次が皆様になりますので、まだ解読されてないみたいです。)


以前にも勇者がいたんだな。もしかしたらその文字も読めるかもな。


「あかり」

「どうしたの?」

「この村には前の勇者の書き記したものがあるらしいんだ。」

「へぇ、なら私が話したら読ましてもらえるかもね」

「あぁ、大丈夫だろ。やっぱりあかりを連れてきておいてよかったな。」

「でしょー。なら私と・・・」

         「却下だ!」

「むぅぅ!まだなにも言ってないのに!」

「なに言うかなんてすぐわかるよ。当てようか?」

「い、いいもん!」


はぁ、最近は言わなかったのにな。


(せっかくなら気持ちに答えてあげたらどうですか?)


お、おい!ヘル!お前ヘルプだろ?


(ふふっ)


・・・。


「ま、まぁちょっとぐらいは答えてやるか。寝るときとか・・・。」

「え?どうしたの?」

「あ、いや、なんでもない。」

「さっきの感じからしてヘルさんと話してたのだろうけど。何の話してたの?」

「な、なんでわかるんだ?」

「ほらやっぱり!」


や、ヤバい!声にでてた。


「ねぇねぇ、何の話してたの?」

「・・・と、とにかく村にいこうか!」

「うわ~はぐらかした~。」


今日の夜はちょっとぐらい相手してやるか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ペック村についた。さて、魔石だがどこで売ればいいんだ?


(一番いいのは冒険者ギルドですね。冒険者登録はしてなくても買い取りはしてくれます。)


冒険者ギルド!これもまたいい響きだね。


「魔石は冒険者ギルドで売ればいいらしいな。せっかくなら冒険者登録もしたいな。」

「え?大丈夫なの?」

「なんでだ?」

「だってどうせもうすぐ獣人国に行きますし、それに私たち素性がばれるとヤバいよ?」

「あ、そっか・・・。」


残念だ・・・。まぁ仕方ないな。


「じゃあとりあえず冒険者ギルドに行くか。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


冒険者ギルドについた。

カランカラン


おっ、なかなか清潔感のある建物だな。


「こんにちは。あら、みない顔ですね。ご用件はなんでしょうか。」


受付係のひとだ。やっぱり冒険者ギルドの受付は可愛い人じゃないとな。


「魔石の買い取りをお願いしたいのですが。」

「そうですか。ではあちらの買い取り窓口でお願いします。」


言われたとおり窓口にむかうと、


「おぅ、買い取りか。ここに出してみろ。」


気の良さそうなおじさんだな。


「これは、ゴブリンの魔石だな。一つで2000ゴールドだから合計10000ゴールドだな。ほい、受けとれ。」


よし!初収入だな。


ここでお金について説明しておこう。単位はゴールドで、だいたい日本の1円が1ゴールドにあたる。硬貨は銅貨、銀貨、金貨、魔貨があり、銅貨は1ゴールド、銀貨は100ゴールド、金貨は10000ゴールド、魔貨は100万ゴールドになる。つまり今回は金貨1枚になる。


というわけでこれで野宿しなくて大丈夫だな。


「勇者のやつについてもきいとかないとな。」

「そうだね。」


もう一度受付に行く。


「あの~すいません」

「はい!どうされましたか?」

「勇者の書き記したものって見れますか?」

「すいません、言い伝えで勇者にしか見せてはいけなくて。」

「それなんですが、これを見てください」


そして俺とあかりのステータスを見せる。


「へ?え、えぇぇーー!」

「ちょっ、しっ!しー!静かにしてください。」

「あ、す、すいません。それにしてもどうゆうことですか?」

「そ、それが色々ありまして。僕は職業としては勇者ではないのですが、同じく異世界人です。」

「そ、そうでしたか。あの、確認だけしないといけないので、明日でもよろしいでしょうか?」

「そうか。わかった。」


よし、とりあえず見れそうだな。


「じゃあまた明日の朝きますね。」


そして、俺たちは冒険者ギルドを後にした。

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