チート発覚?
おれのスキルは使う技の威力じゃなくて想像がハッキリしてるかどうかで使用魔力が変わる。実は物質だけでなくエネルギーにも変わるため、それで魔法を使うこともできるのだ。
「想像に関してはもとの世界でアニメも漫画も小説もよく読んだし、色々知識本も読んだからな。想像に関しては得意なんだよ」
知ってるなかでもそれなりに高威力な炎魔法を想像してみる。たしか、《炎獄》だったか。一面を火の海にして逃げ場のない地獄の火を生み出す魔法だ。威力分類は低魔法、中魔法、高魔法、超魔法、神魔法があり、その中でも高魔法に分類される。
「《炎獄》」
想像だけでいけるから別に唱えなくていいんだけどね。そこはまぁ、雰囲気だよな。
そのあとは想像通りの魔法がでてゴブリンは焼きつくされた。
「孝介そんなことできるんだ・・・。MPは大丈夫なの?」
「あぁ、ちゃんと想像したから1しか減ってない。」
「《想像》スキルってチートだったんだ・・・。」
とりあえずうまくいったし大丈夫そうだな。いっそアニメ終盤に出てくるような剣とか装備も作ってみるか。
「あ、そうそう。さっきの戦闘でレベルが2になったみたい。」
「ほんとだな。」
確認するとそれなりには上がっていた。
「攻撃に関しては問題解決だが、ステータスを早くあげたいな。」
《想像》スキルで大幅に数値の高くなった自分のステータス画面を想像してみる。
・・・・・・。
さすがに無理か。
(さすがに想像でステータスをあげるのは難しいですね。ステータスの理屈がわからないといけないので。)
あ、ヘル。そうなのか。
(ただ、他人のステータス画面を見せてもらって想像するとそのステータス画面をコピーして自分のものにできますよ。)
へ?ま、マジか。
(それに人によってステータスのよいところが変わるので一部だけをコピーするなんてこともできます。あと、その要領で他人のスキルもコピーできるので、わざわざ想像しなくても使えるようになりますし、想像と組み合わせて使用魔力を大きく減らすこともできます。さすがに《天与》になるとコピーにもそれ相応の魔力が必要になってきますが。)
いや、それでも十分すぎるでしょ。やっぱりあかり言うとおりチートなのかな。
(そうですね。)
やっぱりそうなんだ・・・。
と、とりあえず早速
「あかり」
「何?」
「ステータス画面見せてくれないか。」
「わかったけど、どうして?」
「コピーするんだ」
「こ、コピー?」
ステータス画面をみながら想像して・・・。
できた!
「よし!できた!」
「コピー?ま、まさか!」
「そう、そのまさかだ。」
俺のステータス画面を開くと、
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横井孝介 17歳 Lv2
異世界人 本質解放者
HP 250/250
MP 200/200
シールド 300
レジスト 850
スピード 350
耐性 200
スキル 《想像》〔本質〕
想像したものをそのまま発生させられる。
使用するMPは想像がはっきりしているほど
すくなくなる。
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「ほんとだ。コピーされてる。」
「あかりレベルが1上がっただけなのにステータスめっちゃ上がってるな。」
「元々がたかかったからじゃないかな。」
「そうなのか?」
(そうです。)
あ、ヘルありがとう。
(どういたしまして)
「そのとおりらしい」
「とりあえずこれでステータスもどうにかなったね!」
「あぁ」
その後は危うく忘れるところだったゴブリンの魔石を回収して中間の村《ペック村》に向かった。
ほぼチートの感じでやっていきます。