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VSベヒモス

「今はまだベヒモスも動いてない。今のうちに攻撃を叩き込むぞ!」

「「「「はい(なのじゃ)!」」」」


全員に《超速》をかけ、ベヒモスのいる場所へと向かう。近づくにつれ、ベヒモスから出た黒い煙のせいで回りが徐々に光を失うように暗くなっていく。


「煙にデバフ効果はないみたいだな。」


一瞬、煙のなかではダメージやステータスダウンがあるのかと思ったが、そういうことはないみたいだ。


(いえ、デバフ効果はあります。幸い皆さんの耐性の値が高いので状態異常にはなっていませんが、)


そうなのか、不幸中の幸いだな。ただ視界が悪いのは少し辛い。

よく見ると回りの建物が黒く変色して、溶けるように腐っていた。無機物にも影響するみたいだ。


(あと40秒ほどでベヒモスの場所に着きます。戦闘準備をしてください。)

「わかった。俺とあかりは消滅付与を溜める。ミナはまずは獣化で近接攻撃、その後は弓で遠距離を、リリは魔化で魔法攻撃、先生はできるかわからないがベヒモスの異空間固定をしてみてくれ!」

「わかった!」

「ん!」

「わ、わかりました!」

「了解じゃ、妾の魔化のお披露目会じゃ!」


そういやリリの魔化は一度もみたことがなかったな。ミナの獣化は髪が伸びて手が犬のようになる。リリは・・・一瞬の光のあとに成長したリリらしき姿があった。リリも髪が延び、まぁ出るところがちゃんと出ている・・・。そして、頭には赤っぽい二つの角が生えていた。


「ふふふっ。旦那様、妾の美貌に興奮してしまったかのぅ?」

「ま、まぁ否定はしないな・・・。」

「うー。リリ、ずるい。」


ミナが威嚇してる。まぁミナは獣化してもあれが大きくなるわけじゃないからな。


「まぁミナにはミナのいいところもあるからな。とにかく、今はベヒモスに集中だ!」


俺とあかりは武器を抜いて消滅を付与、そして溜めに入った。溜めている途中でも走ることぐらいはできる。


(残り10秒、9・8・7・・・・・・3・2・1・・・0!)


ヘルのカウントダウンにあわせて、突然回りから黒い煙が消えた。魔力の渦ができているせいでここだけが台風の目のようになっているみたいだ。その中心には・・・。


「みんな!予定通り、いくぞ!」

「「「「はい(なのじゃ)!」」」」


溜め時間は20秒。消滅付与なので切れないなんてことはないはずだ。実際、


「「消滅、溜め解放‼」」


シャャャゥ゛ゥ゛ン


「やった!切れたよ!」

「あぁ、ミナ、このまま次を頼む!」

「ん!」


シュバババババッ


ミナは獣化による身体能力上昇で、俺とあかりが切った場所の近くを連続で切り裂いていく。

そして、去り際に火を付与した矢を飛ばしてベヒモスの傷口を焼いた。


「次は妾の番じゃの。久しぶりの妾の全力魔法、くらうがよいのじゃ!《神越業火(しんえつごうか)》‼」


神を越える炎。その名に恥じぬ熱量と範囲を誇る火属性神魔法だ。その炎はみるみるうちにベヒモスを炭化・・・いやそれを通り越して気化させている。


それでもすべて焼ききられなかったところはさすがワールドイーターというべきか。


「やったのじゃ!」


まだベヒモスは死んではいない、がどうみても大きなダメージを負っているだろう。このままたたみかけるか。


「先生、今のうちに固定するぞ!」

「は、はい!わかりました!」


弱っているであろう今のうちに先生がベヒモスを固定する。範囲は広いが・・・なんとか固定することに成功した。


「よし!みんな、もう一度攻撃する。さっきと同じようにすればつぎは倒せるはずだ!」

「うん!」

「次こそやる!」

「妾ももう一度やるのじゃ!」

「は、はい!」


消滅付与はみんなが攻撃してくれている間に溜められたのですぐにでも攻撃できる。すぐに固定して動けないベヒモスに攻撃をする。


「あかり、いくぞ!」

「わかった!いくよぉ~・・・。」

「「消滅、溜めかいほ・・・。」」


俺たちが攻撃をしようとしたそのときだった。突然黒い煙が爆発的に溢れだし、固定したはずのベヒモスを包んだ。


「くっ!な、なんだ!」


攻撃どころか、たっているのもままならないほどの爆風にさらされ、それがやむと同時に晴れた黒い煙の先には・・・完全状態に戻ったベヒモスがいた。


「う、嘘・・・。」

「ダメージが回復、いや最初の時以上に強くなっているのじゃ。」

「こ、孝介様!どうする!?」

「横井くん!」

「・・・と、とにかくもう一度攻撃を・・・!」


グオォォォゥゥ‼


突然心のそこから揺るがすようなベヒモスの声が聞こえた。そして、こちらに顔を向けて口を開けたと思ったその瞬間!


「っ!に、逃げるぞ!急げ!」


急いで後ろに魔王城への転送穴を作る。世界端の石は持っていけないが、仕方ない。

急いでみんなに穴に入ってもらう。が、先生だけは動けず、上を見上げていた。その目線の先には、ベヒモスの口にたまっていく紫のエネルギーらしきものがあった。


「せ、先生!」


急いで先生を担いで穴に放り込む。それに続けて俺も穴に入るが・・・。


デュゴォォォォゥゥ‼


ベヒモスの口に溜められたエネルギーが極太の光線となり俺に直撃した。

最後に感じたのは、強烈な背中の痛みと、魔王城の微かな湿り気のある匂いと、みんなの声だった。

孝介の死・・・。これからどうなるのか。


(申し訳ありませんが、明日から数日ほど更新できません。)

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