表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/60

緊急事態‼

魔王城についた。


「魔王様!」


ん?この声は


「フリック!妾はもう魔王じゃないのじゃ。」

「いえ、まだ魔王です。実は、魔王後継者であるサーナ様がバードッグ王国に囚われてしまいました!」

「な、なんじゃと!」


バードッグ王国か。


「何か要求してきているのか?」

「はい。サーナ様を返すかわりに、魔国最北端にある世界央と世界端の祠を明け渡せと要求しています。」

「そ、そこまで突き止めておるというのか!」


でも、祠を得たところで向こうに何のメリットがあるというんだ?


(祠には2つの石碑があり、そこに世界央、世界端の石をはめ込むことで安全が成り立っています。バードッグ王国は世界端の石の祠をバードッグ王国まで運び、世界央と世界端の石が離れている状態で世界端の石をはめ込んで完全化させるつもりです。そうなれば今の状態とは比べ物にならないほど世界を構成するエネルギーが漏れだします。)

「も、もしそんなことになったら。」

「孝介様、世界が・・・。」

「あぁ、崩壊する。」


とてもまずい。そもそも世界が崩壊するというのになぜそんなことをするんだ・・・。


「崩壊・・・。よ、横井くん!どうにかならないんですか。」


そ、そういわれても・・・。


「最優先事項は祠の守護になるじゃろう。サーナを助けるために世界を崩壊に進ませてしまうことはそれこそサーナは望んでおらんじゃろう。じゃが、祠の守護といっても向こうは奴隷化、異常強化した勇者を使ってくる。これらをどうにかできんとむずかしいじゃろう。」

「たぶん相手にもよるが、大体の勇者なら俺が相手できる。ただ、向こうは人数が多い。効率的に止める方法がほしいな。」

「でも、クラスメートなんだよ。殺すのは・・・。」

「奴隷化を解いただけじゃ暴走する。殺さずに、動きも止めないとダメ。」


う~ん。方法は・・・。


「よ、横井くん。私のスキルでどうにかなりませんか?」


先生のスキル?そ、そうか!


「異空間に固定しておけばいいんだ。今は解除薬は作れないけど、固定しておけば後で作ってもどうにかなる。」

「うん。先生いいアイデア。」

「これなら先生と孝介で固定していける。魔力枯渇も孝介のポーションで解決するし。」


これなら勇者を気にせずに戦える。


「じゃが、奴隷の腕輪ははずさないといけないと思うのじゃ。ものによっては自爆機能があったりもするでのぉ。」


そうかぁ。たぶんそう簡単に切ったりもできないだろうなぁ。切れないなら・・・消す?そうか!消せばいいんだ!


「みんな、ちょっと試したいことがあるから待っててくれ。」


もとの世界で読んだ小説にこんなものがあった。

《消滅魔法》触れたものを物質の種類に関わらず消すことができる。

今までは仕組みがわからずに出来なかっただろうが、今の魔力量なら!

・・・よし!これを剣に付与して。


「で、できた!はぁ、はぁ、消滅解放!」


魔力をだいぶ消費したので、MP回復ポーションを飲む。

試しに地面に剣をあてると、触れたところが感覚もなく消えた。


「しょ、消滅じゃと!それなら安全に腕輪を切り落とせるのじゃ。」


これなら、いける!


「これで不安要素は解消したね!あとは、今後どうするかだけど・・・。」

(祠を明け渡す訳にはいきませんし、かといってサーナ様を見殺しにするわけにもいきません。バードッグ王国側が攻めてくることは確実なので、今のうちに攻めこむべきかと思います。)

「そうか。ヘル、ありがとう。では、今から俺たちでサーナ様救出、勇者の異空間固定に向かう。それらを終わらせて勇者を元に戻したあと、バードッグ王国から世界端の石を取り返す。これでいいか?」

「私はそれでいいよ!」

「孝介様についていく。」

「妾もじゃ。」

「せ、先生もみんなのために頑張ります!」


よし、これでやることは決まったな!

あとは・・・。


「絶対に世界の崩壊を阻止して見せる!」

「「「「おー!」」」」


バードッグ王国を倒すだけだ!

そろそろクライマックス?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ