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旅の仲間

「・・・・・・ん!」

「・う・・・くん!」

「孝介くん!」


誰かが呼ぶ声が聞こえる。うっすら目を開けるとそこは洞窟のようになっていた。俺今何してるんだ?確か、王都から追い出されて道沿いに歩いてたら魔物に襲われて、それから、それから・・・。


「うわっ!」

「きゃっ!ちょっと、なんで急に跳ね起きるのよ!」

「だ、誰だ!って、井上さんじゃないか・・・。なんでついてきた。」

「なんでって、助けてもらっといて最初がそれってひどくない?」


へ?あ、そうゆうことか。最後のつかまれた感覚は井上さんだったのか。


「そ、そうだな。すまない。あと、ありがとう。」

「どういたしまして!それよりほんと間に合って良かった。」

「じゃあ改めて、なんでついてきた?」

「うっ・・・。結局聞くのね。」

「そりゃそうだろ。で?」

「そ、その~、もし孝介君が魔物に襲われてたらとか色々考えるといてもたってもいられなくなって・・・。こっそり逃げ出してきちゃった。」

「・・・。ヤバくないか。」

「うん。ばれるとヤバイ」

「いや、ばれるととか関係ないし、絶対ばれるから」

「・・・だよね。」

「で、どうするつもりなんだ?一応言っとくが俺は戻れないし、戻る気もないぞ?」

「わ、私もついていく」

「ダメだ」

「だ、だって・・・。」

「だって?」

「まだ返事聞いてないもん」

「なんの・・・」

   「付き合ってって話の!」

「・・・じゃあこの際言わしてもらおう。答えはごめんなさいだ!」

「じゃあついていく」

「はぁ?」

「付き合ってくれるまでついていく。」

「じゃあもし付き合おうっていったら?」

「それはそれで一緒にいたいってことだからついていく」


結局一緒じゃねぇか。


「なんでそこまで俺にこだわる?他にもいっぱいクラスにいるじゃねぇか。」

「だって孝介君は私と普通に接してくれるし。」

「俺は基本他人に興味がないからな」

「そ、それに・・・。私を助けてくれたから・・・」


な、なんだ?身に覚えがないぞ?


「なんの話だ?そんなことした覚えないが」

「覚えてなくてもしかたないよね。私が中学3年のときの話なんだけど。私が変な人たちにからまれてたときに助けてくれたのが孝介君だった。それからときどき見かけて、高校に行ったら同じクラスにいてとってもびっくりした。でも孝介君がいじめられてて、それを見てたら助けてあげたくて・・・。」


ん?・・・・・・あっ!あれか、なんかこの時代になってまで古くさいからみかたしてるやつがいたから返り討ちにしてやったんだよな。一応武術とかは得意だし。


「あのときの子が井上さんだったのか。ただ単に面白そうだったからやったんだけどな。」

「思い出してくれたの!じゃあ付き合ってくれ・・・」

「却下!」

「うぅ・・・。なんでよぉぉ」

「話聞いてたか?面白そうだったからやっただけで助けたつもりはない。」

「くっ!そ、それだったら奥の手を」


奥の手?


「こ、孝介君は自分一人でこのまま生きていけると思ってるの?」

「まぁどうにかなるんじゃないか?」

「・・・わ、私はそうは思わない。だって今の孝介君は正直弱すぎるし。」

「それもそうだな」

「それに国王に目をつけられているからこの国では活動しにくい。でも移動するにも力が必要でしょ」


痛いところをついてくるな。


「そ・こ・で、私がいれば戦力的にはどうにかなる。それに勇者としての権力もつかえる!」

「そ、そうだな」

「ほら、いいことばっかり!私さえ一緒にいれば!それに私みたいな美人と一緒にいれるのに悪いことなんてないでしょ?ね?」

「それ自分でいうのな・・・。」

「で?返事は?」

「・・・・・・わ、わかったよ!連れてけばいいんだろ。連れてけば!」

「やった!なら付き合っ・・・」

          「却下だ!」

「むぅぅ!」


懲りないやつだな。

というわけで、旅の仲間が増えたのだった。

ヒロイン1です。ところどころで増やすつもりです。

会話文が多くなってしまいすいません

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