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魔王城からその次へ

リリによって転送されたここは魔王城だったわけだが、それから3日の間その魔王城にいさせてもらった。というのも俺たちは魔国について全く知らなかったため、その辺りについてもリリから聞かないといけなかったからだ・・・。

というのも一理はあるのだが、一番の理由としては、なんと魔王城には"お風呂"があるのだ!リリは元々日本人だったわけなので有って当然なのだが、ペック村以来のお風呂を楽しみたかったため、少し長居してしまった。お風呂に入るとき、リリが


「これは妾のお風呂じゃ、入るのなら妾と一緒に入るのじゃ!」


ということらしく、お風呂には入りたいし一応結婚しているのだから(保留だったが、俺の心境変化(リリによる強引な)によって、すぐに取り止めになった。)いいだろうということで何故かあかりとミナもつれて全員で入ることになった。


リリから聞いた魔国については特に他の国とは変わらないみたいだ。あと、俺が個人的に気になって聞いてみたのが、


「魔族って角とか生えたりしてないんだな。」


普通角があるものだと思ったのだが、それに対してリリは


「獣人が《獣化》のスキルを使うように魔族は《魔化》というスキルを持っておるのじゃ。これを使った時にだけ角が現れて、魔法の強化や無詠唱化ができるのじゃ。」


ということらしい。正直ずっと角があったら不便とのこと。まぁそうだよな。ひっかかりそうだしな。


ちなみにリリのステータスは


========================

リリ ?歳 Lv64

魔王 魔族の守護者 本質解放者

HP 7500/7500

MP 12000/12000

シールド 3000

レジスト 7500

スピード 3200

耐性 6800

スキル 《転送》 〔本質〕

異空間や、別座標に自分の近くの

空間を繋げることができる。

=======================


という風になかなか高い。あかりやミナもレベルが42と38で、数千になっているものも多いのだが、それでもリリのほうが高い。これはなかなかな戦力になるな。まぁ余り戦いはしたくないのだが。


俺たちは昼御飯を食べながら今後について話していた。


「これから旦那様はどうするのじゃ?」

「俺はとりあえず魔王に会うためにここにきたんだが。これから先をどうするか決まってないんだよな。」

「帰る方法を見つけたいんだけど、あてもないからね。」

「私もついていく。だから孝介様のためにも見つけたい。」


以前にミナにもこの話をしたときに、ミナはついていきたいと言ったのでつれていく予定だ。


「旦那様たちは帰るつもりなのじゃな。今のところは帰る方法は見つかっておらんからの。じゃが、ひとつだけ可能性があるのじゃ。」

「「「可能性?」」」

「それは、人国にある《世界端の石(せかいたんのいし)》じゃ。」

(世界端の石。世界にどうしても発生してしまう綻びを一ヵ所に集めるための石ですね。)

「あぁ、そうじゃ。何故人国だけが勇者の召喚ができるのか。それは世界端の石によるものなのじゃ。」

「それでどうすれば帰れるんだ?」

「古い預言の書に、「想像の力を持つものが世界間の移動を可能にする。」とされておる。旦那様の《天与》である《想像》というのはたぶんこのことじゃろう。まぁどう見てもチートじゃしのぉ。」

「ならその世界端の石を手に入れて解析すればいいんだよね。」

「そうなんじゃが、バードッグ王がそう簡単に渡すとは思えんのう。それに、少し不穏な動きがあっての。」

「不穏な動き・・・まさか、勇者についてじゃないか?」

「あぁ、そうじゃ。やつらは勇者を奴隷化しようとしておるんじゃ。詳しい方法はわからんのじゃが、勇者を奴隷化、異常強化させる方法があるらしいのじゃ。そうなればバードッグ王国の戦力は一気に上昇し、他の国を一気に攻め落とすじゃろうな。」

「なら早くバードッグ王国に向かって助ける。それで逆にバードッグ王国を攻め落とす。」

「そう簡単にできればいいのじゃが、下手にやれば奴隷化をしないまま異常強化をされる可能性があってのぉ。異常強化は強くはなるが、理性はなくなるのじゃ。」

「うぅ。難しい。」

「ん~、まずは向こう側の行動を監視するのが一番だな。隙を見て勇者にこのことを伝える。うまくいかなければ・・・。仕方ない。」

「そうだね。下手に動けば危ないから。」

「できればみんなを助けたい。私はどんな人か知らないけど。」


いじめられてはいたが、だからといってほっておくのとは違うからな。


「じゃあ見つからないようにしつつもバードッグ王国に行くべきか。」

(それもいいですが、どちらかと言えばテリック女王国に行くべきではないでしょうか。)

「「「テリック女王国?」」」

「そうじゃな。バードッグ王国とテリック女王国は敵対関係にあるからの。このことを伝えればなにかしら助力が得られるじゃろう。」

「テリック女王国の方は国のトップもしっかりしてる。」

「そうなんだ。なら次の目的地はテリック女王国だね。」

「そうなるな。だがリリはどうするんだ?一応魔王なんだろ?」

「それは大丈夫じゃ。以前からもし旦那様となるひとが現れれば妾はその人についていくとフリックに言っておるからのぉ。ちゃんと後継者がおるんじゃ。」


魔王補佐も大変だな。まぁもしリリがこれなかったら他の方法でリリと一緒にいるつもりだったがな。


「じゃあ次はテリック女王国に行こうか!」

「「「うん!(なのじゃ。)」」」

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