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魔国へ

朝の二人の相手を終え、宿をチェックアウトした。若干回りから恐怖の目で見られたが、あれはあの男らが悪いからな。


「孝介、これからどうするの?」

「ん~、魔国には行く予定だが、車の武装が終わってないしな。今日中に終わらせる予定だ。その間は二人で観光とかしてきたらいいんじゃないか?」

「わかった。あかりと観光してくる。」

「そうだね!そういやまだミナと観光とかしたことなかったよね。」

「観光とかしてる暇もなかったしな。楽しんできてくれ。」


さて、その間に諸々やるか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そろそろ夕方だな。あかりとミナもそろそろ帰ってくるだろう。


「「ただいま!」」

「おう、お帰り!」


ちょうどだな。


「観光楽しかったか?」

「うん!楽しかったよ!」

「途中で昨日のチンピラが仲間と一緒に襲ってきた。返り討ちにした。ふふっ。」

「そ、そうなのか?大丈夫か?」

「大丈夫、孝介様のため、邪魔物は消す。」


黒魔法消えてるはずなんだが。まぁいいか。


「それで、改良終わったの?」

「あぁ、今回は武器と防具は改良する必要はないからな。色々つけてみたぞ。」


では、説明していこう。

まずは車の武装化諸々の原動力は魔力でどうにかなるので、収納できる武器をつけてみた。まず、車の上に全方位に向けられる大型の銃をとりつけた。かといって飛ばすのは弾丸ではなく魔力の塊である。火や氷などバリエーションも豊かだ。次に物理兼魔法用結界。つまりバリアだ。物理はもちろん、魔法も高魔法ぐらいなら普通に耐えられる。これで攻守はどうにかなる。そして車の後部には「魔力ジェット」というものをつけた。これは魔力を風に変えられるように魔力を空気に変換し圧縮状態で異空間に保存、使うときにその圧縮空気を放出することで推進力を得ると言うものだ。これで高速移動ができるのと、空がとべるのだ。

俺のスキル《飛行》を参考に車を浮かせられるようにした。あとは魔力ジェットによる推進力と飛行モードで出てくる方向転換用魔力ジェットで空を飛べる。


「孝介様、すごい。」

「空飛ぶ車って・・・。まぁすごいけどね。」

(物理兼魔法用結界ですか。大魔法に分類される高度な魔法なんですけどね。)

「それよりも強度は何十倍も強い。」

「す、すごいね。」


これでAランクの魔物ぐらいなら普通に相手できるだろう。


「さて、暗くなってきたがこの車なら大丈夫だろう。魔国に向かうか。」

「「わかった!」」


町を出て、空が暗くなるなか俺たちは車で魔国へ向かった。


あかりとミナはすー、すー、と可愛い寝息をたてながら寝ている。俺の膝と肩の上で・・・。


「可愛いな。」

(ご主人様。また事故をおこしますよ?)

「うっ、まだ事故は起こしてない!起きかけただけだ。」

(同じようなもんです。せめて撫でるぐらいにしといてください。よそ見はダメです。)

「あー、そうだ。《想像》自動運転!あとはマップで目的地を設定して。あとはお願いね。」

(・・・まぁ安全ならいいですけど。)


自動運転のプログラムは分からなかったが魔力で補えるし、楽ならいいよな。


「一応俺も寝ておくから、ヘルも休憩しておいてくれ。」

(ありがとうございます。)


さて、あかりとミナを撫でながら、俺も寝ておくか。


「んん~」

「んにゃぅ」

「おやすみ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふわぁ~。よく寝た。今は・・・。もう半分ぐらいか。昼にはつきそうだな。」


今までも移動に何日もかかったことはない。実はいままでは他の国との境界線に比較的近いところを通っていたのだ。王都や中心都市といった栄えている場所は敵対している国でなければ境界付近に栄えることが多い。移動手段が少なく、かつ危ないこの世界では輸出入の距離が近いほうがいいからだ。なので実際はそれぞれの国はなかなか大きいのだ。

いつかは色々と行ってみたいな。


「ん~。おはよ~。」

「おはよう、孝介様。」

「ん、おはよう。今日の昼にはつきそうだぞ。」

「運転は?」


あ、そういやいってなかったな。


「自動運転にしたんだ。」

「へぇ、便利だね。これで車のなかでもくっつけるね。」

「私もくっつくの。」

「はいはい。よしよし。」


そんな様子で進んでいく。しばらくして昼になった。


「そろそろ飯にするか。」


車は運転したままご飯を取り出す。

今日はサンドイッチだ。


「「「いただきます」」」


うん、うまいな。そんな風に食事を楽しんでいたそのときだった。


(ご主人様、マップで前方に緑色の反応です。)


ん?敵ではないのか。しばらくすると正面に人らしきものが現れた。


「すいませ~ん、とまってくだ・・・。う、うわぁぁ、なんですかそれはぁ!」


キィィィ!


「どうしたんですか?」

「こんにちは。わたしはフリックと申します。魔王補佐をやってます。」

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