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黒魔法が解けるまで

中心都市に帰ってきた。そろそろ夕方で暗くはなってきたが、さすがに飛んだままは目立つので少し離れたところで降りてから入ったのだが、


「な、なんだか楽しそうだな。」


と門兵に言われてしまった・・・。

まぁそれもそのはず、右腕にあかり、左腕にミナがくっついている。術者である魔獣を倒しても時間経過でも消えない黒魔法の為仕方ないのだが。


「すまない。だが可愛いのでな。」


俺はもう自重はしない。たとえ門兵に睨まれようとも・・・。

とは言いつつもできるだけ早く冒険者ギルドに向かった。順番待ちは仕方ないと思ったが、まぁ目立つため受付係が気づいてすぐに通してくれた。


「横井くん。すごく早かったな。あと、なんだか大変そうだな。」


ギルドマスターにまで言われてしまった。まぁわかっていたことだ。


「まぁ、《暗雷土竜》の黒魔法のせいです。可愛いからいいのですがね。」

「そ、それが彼女たちの本心なのだろうな。」

「ん、孝介様は私の王子様。」

「孝介、大好き。」

「よしよし、俺も二人が大好きだよ」

「お前もお前なんだな・・・。まぁいい。ダンジョンはどうだった?」

「あぁ、ダンジョン自体の調査はまぁ、この感じなのでできませんでしたが、暗雷土竜(ダークエレキモォール)は倒して持ってきましたよ。」

「それはどうするんだ?」

「売りますが」

「本当か?」

「出しますね。」


すぐそこの床に暗雷土竜を出した。


「ほぉ。ありがとう。ではちょっと待っててくれ。」


少ししてドラグが戻ってくると


「これが報酬の鉱石と素材だ。ほんとにありがとう。」

「いえいえ。では、早く帰らないと、妻たちがね。」

「ハハ、まぁお幸せにな。」


報酬をマジックバックにしまって、冒険者ギルドを後にした。


近くの宿に入ると、まだ夜になってすぐなので人も多い。


じーーーっ


少し視線が痛い気もするが、気にしない。すぐにチェックイン(やはり一人部屋しかなかった。)をすませ、部屋に行こうとすると、二人の男が近づいてきた。


「そこの兄ちゃん。可愛い子つれてんじゃん。その子達俺らにくれたら痛いことはされないですむよ?」

「早く渡してくれよ。」


はぁ、治安のいいはずの中心都市でもこんなことはあるんだな。俺が《威圧》を使ってビビらせようとしたが、その前に


「あぁ?お前らみたいなチンピラについていくと思った?」

「私、孝介様が好き。邪魔物は嫌い。消す。」

「二人とも、それぐらいにしとけ。あいつらとっくに許容限界越えて倒れそうだから。」


チンピラ二人はまさか女の子のほうからそんなことを言われると思ってなかったのか驚きと恐怖でフラフラしていた。一応俺からも、


「うちの妻に手を出そうとはいい根性してんじゃねぇか。少しぐらい痛い目にあっても仕方ないよなぁ?」

「ひ、ひぃぃ~」

「逃げろ、殺される!」


よし、終わったな。


(ご主人様の脅しが一番怖かったと思いますけど・・・。)

「そうか?二人も二人でなかなかの迫力だったが」

「邪魔物、消えた。孝介様と早く寝るの。」

「孝介、早く部屋に行こ!」

「あぁ、わかったよ」


とりあえず早く黒魔法を解かないと


(たぶん解いたところで変わらないとは思いますけど。)

「黒魔法のせいでより、あかりとミナが自分からしてくれる方がいいだろ?」

(そうゆうものですか。なら私は少し寝ておきます。)

「ヘルも睡眠はするのか。」

(必要はないんですが、まぁ見るようなものでもないので。)

「それは、すまない。」


ヘルにまで気を遣われてしまったが、ありがたく受け取っておこう。部屋は二階の一番端。

部屋につくと、いきなり


「う、うわぁぁ。」


二人にベットに押し込まれた。


「いくらなんでも急すぎるだろ」

「武器も置いた、防具も外した。他にすることはないもん。ギュッてしていいよね?」

「私もすることは終わってる。だから孝介様とキスする。」

「わ、わかったから。とりあえず落ち着け。」


頭を撫でて落ち着かせる。


「私はギュッとしたまま寝たい。ときどきキスしたりするからちゃんと受け止めてね。」

「私はまずはキス。今までしてくれなかった。あとイヌミミとシッポもちゃんと触ってほしい。」

「あ、あぁ。好きなようにしろ。」


そのあとはあかりは俺に抱きついて幸せそうにしていた。ときどきキスしてきたりはあったが。

ミナは俺の顔に手を当てて、キスをしてきた。


「孝介様とっても甘い。うれしい。」


といっていたが、その嬉しそうな顔がとても可愛かった。そのあとは抱きついてきたので、イヌミミとシッポを触ってやった。


そうこうしているうちに俺たちは眠りについた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌朝、起きると二人も抱きついたままだった。あかりは俺の体に顔を埋めていて、ミナは俺の耳をしゃぶっていた。


「動けない、けどすごく可愛い。」


ちょっと思ったことがあったので試してみる。

まずはあかりから、寝ているあかりにキスをすると、


「ん、はふぅ。」


起きないな。それどころかよけい強く抱きついてきた。

次にミナはキスではなく、ミナのイヌミミを俺がしゃぶってみる。その瞬間


ビクンッ

「ふ、ふわぁぁ。こ、孝介様?あ、耳はしゃぶっちゃだめなの、ふにゃぁぁ。」


あ、起きたな。怒ってはいないみたいなので続けてみる。


「う、だめなのにぃ。」


何がだめなのかはわからんが、まだ続ける。


「もうだめ、我慢できない。」

「我慢?」


急に我慢といわれて聞き返したが、その直後ミナが俺の上に乗ってきた。


「うぅぅ。だめっていったのにやった。ちゃんと相手してよぉ?」

「え?ちょ、ちょっとまて。なにするつもり・・・。」

「ふぇ?孝介とミナで何してるの?楽しそう。私もする。」

「ふふふっ、イヌミミをしゃぶると相手のいちゃいちゃしたい欲求を高める。なのに孝介様はやめなかった。つまりやってもいい。」

「へぇ、なら私もする。」

「ちょ、二人とも?黒魔法には・・・かかってないな。ってちょっとまて、うわぁぁ。」


とりあえず黒魔法ではないいちゃいちゃ欲求の相手をした。せざるをえなかった・・・。

まぁ黒魔法が解けたならいいか。


(なんだか起きて見てみたら大変そうですね。まぁ楽しいんでしょうけど。)

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