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ダンジョン攻略?

次の日、予定通り俺たちはダンジョンに向かった。場所は中心都市から南南西に600m。草原にある小高い丘のところらしい。

マップで見れるので迷うことはないのだが・・・。


移動中は魔物に遭うことはなかった。というのも魔獣《暗雷土竜》のせいで他の魔物が逃げてしまってこの近くにはいないのだとか。それもギルドマスターの困っている原因の一つらしい。


魔物もいないためすぐにダンジョンについた。

見た目は斜め下に下っていく洞窟のようだが、なかには一定間隔で《光石》という光る石が壁に埋まっていて人工の物であることがわかる。


昨日ヘルに確認したところダンジョンというのは

・過去に栄えた人類が自分の宝を隠した場所である。

・それを守るために、複雑な迷路・トラップ・魔物を使った。

ということらしい。過去の技術を得られることなどもあり、一攫千金を狙った冒険者や国が総力をあげて攻略することもあるらしい。また、経験値を効率的に集めるためにくる人もいるのだとか。


「マップでダンジョンの中って見れるの?」

「いや、無理だな。」

(地下になると見れなくなりますね。)

「地道にマッピング。大変だけど仕方ない。」

「・・・いや、これならいけるかもな。」

「何か方法があるの?」

「できるかもしれない、ちょっとまってくれ。」


まず、超音波を発生させる部分、超音波を受けとる部分、その他もろもろつけて、


「《想像》!よし、できたな。」

「これは?」

「《超音波透視装置(サウンドスコープ)》だ。名前は適当だがな。超音波を発生、物質の違いで跳ね返った超音波を帰ってくるまでの時間で距離を計算して地下の立体マップを作れるんだ。」


もとの世界で読んだ雑誌にそんなものが乗ってたからな。


「ちょっと想像が足りずに魔力消費が多かったが、これでいけるかな。」

「へぇ!なんかよくわからないけどすごいね!」

「早速使ってみて!」


そうだな。まずはダンジョンの上にセットして、あとはボタンを・・・。


「あ、ミナ。耳塞いどけ。」

「え?私だけ?」

「あぁ、ミナは犬獣人だからな。もしかすると超音波でもミナには聞こえるかもしれない。」

「わかった。」


ミナが耳を手で押さえたのを確認して、ボタンを押した。機械の動き出す音が聞こえると・・・。


「うぅぅ。耳押さえてるのにうるさいの。」


そんなに音が大きいのか。とりあえずミナの手の上から俺も押さえてやると、一瞬ビクッとして、


「ま、ましになった。ありがと。」


それならよかった。30秒ほどで機械の音が消えたため確認すると、予想通り立体地図ができていた。通った物質の情報もわかるため、ダンジョンの材質等も把握できる。


「マップも覚えたし、これでマッピングもしなくて大丈夫だな。」

「ほんと便利だね。」

「孝介様すごい。」

(ご主人様って案外色々知ってますよね。)


色んな本読んでたからな。細かいところは魔力で補えるし。


「マップによると、10階層だな。大きなトラップらしきものは見当たらないが・・・。深いところにはほとんど魔物がいないみたいだ。で、一番深い10階層に《暗雷土竜》がいるようだ。」

「一番下まで行かないといけないんだね。幸い魔物は少ないみたいだし、《超速》でいけば大丈夫かな。」

(魔物やトラップに止められなければ3時間で行けますね。)

「あかりの《超速》ってほんとすごい。」

「今回も頼むな。あかり。」

「任せて!」

「さて、いくか!」

「おー!」


それから9階層まで、ほとんど何もなかった。

というのも、


シュババババ‼


ミナが《獣化》で脚力と爪を使い現れる魔物を次々となぎ倒していた。因みに犬なら爪じゃなく歯では?ときいてみたのだが


「危ないときには使ったりもしてた。けど孝介様の前では・・・血だらけになるから・・・。」

「そ、そうだな。」


俺は大丈夫なんだがな、まぁ顔が血だらけの女の子ってのも怖いか・・・。


トラップもあったのはあったんだが、《超速》が早すぎて発動した時にはその場に俺たちがいないという作った人に泣かれるようなことになってしまった。


そんなわけでヘルの言うようにだいたい3時間で10階層についた。


「とうとう10階層だな。」

「とうとうっていうほど時間かかってないけどね。」

「でもここからが本番。」

「あぁ、そうだな。気を引き締めて行くぞ!」

「「うん!」」

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