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冒険者ギルドへ

翌日。朝目覚めるといつも通り動けなかった。


「はぁ、これ何回目だか、」


何回目とかではなく起きたときにこうでなかったことはないのだが。

最近は対処法を取得したため二人が起きてさえいなければどうにかなる。


ゆっくり起こさないようにベットから出ようとすると、


ギィィィ。


「ん~ん。孝介、おはよ。」

「おはよう、孝介様。」

「あ、」


ベットがきしんだ音が思ったより大きくて起きてしまった。

こうなるともう・・・。


「はぁ、10分だけな。」

「「うん」」


二人が満足するまで撫でてやった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺たちは宿をチェックアウトして、外に出てきていた。


「朝食も済ませたし、冒険者ギルドに向かうか。」

「わかった」

(冒険者ギルドは中央の(かしら)のいる建物の中にありますよ。)

「主要な建物はあの建物の中に建ててあるんだって。」


頭の近くの方が安全なんだろうな。


「じゃあ早く買い取ってもらいにいくか。」

「「はい!」」


といいつつも急ぐ必要はないので歩きながら向かう。朝早くでも町は活気に溢れていて、いるだけで自分まで楽しくなるな。


すると、道の真ん中に人だかりができていてそのなかからは カキンッ と金属のぶつかる音が聞こえてきた。


なかに入って見てみるとそこでは二人の狐獣人が短剣を使って切りあっていた。


「なんだ?喧嘩か?」


俺がつぶやくと


「お前知らないのか?あれはコロラルド兄弟でAランク冒険者なんだが、不定期でこんな風に戦闘ショーを行うことで有名なんだ。」


へぇ。平和だからできるんだろうな。

そんなことを考えながら見ていると


「では最後に、私たちと戦いたいという者はいるか?」


すると周りの人たちが一斉に手を上げた。


「お前初めてなんだろ、やらせてもらえよ。

おーい!こいつ初めて見に来たそうなんだ。せっかくだしやらせてやってくれないか?」

「「「「「「「「おぉ!」」」」」」」

「わかった!こっちに来てくれ!」


なんか始まっちまったな。


「孝介!頑張って。」

「頑張ってね、孝介様。」

「あぁ、やってくるよ!」


さて、やってみるか。


「今回は兄のスレイ・コロラルドがやらせてもらうよ。ルールは簡単だ、まずこのポーションでHPシールドを300にする。これが0になったら敗けだ。」

「ほんとに簡単だな。」


渡されたポーションを飲んで武器の準備をする。


「いい剣だな。さて、始めるか。3・2・1、」

「はじめ!」


「炎解放!」


今回は炎付与を使ってみる。2秒だけ溜めておいて、

相手は一気に間合いを詰めてきた。


「さすがAランクだな。だが、」


俺は走ってきたスレイの後ろに高速で回り込んだ。


「炎溜め、解放!」


ゴォォゥゥ!


パリンッ


「「「「「「「うぉぉ‼」」」」」」」

「なんだあれ、見たことないぞ。」

「それにスピードも異常だろ。」


難なくいけたな。


「ふっ。君強いね。まさかSランク冒険者かい?」

「いや、ただの旅人だ。今からビックベアとドラゴンの素材を売りに行こうと思ってな。」

「Sランクの魔物に魔獣だと!」

「あいつなにもんなんだ?」


そのまんま旅人なんだが?


「ハハ、そりゃあ勝ち目がないな。今まで負けたことなかったんだが、初敗北だな!」

「俺も面白かったよ。ありがとな。」


周りの観客たちがお金を箱にいれていたので、俺も10000ゴールドいれて、その場を後にした。


「孝介様、かっこよかった。」

「うんうん!孝介すごかった!」

(ご主人様もほんと強くなりましたよね。)


ほんとそうだよな。この世界に来た時とは大違いだ。


「ありがとな。じゃあ冒険者ギルドにいくか。」

(「「うん。」」)

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