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中心都市

ブゥゥゥン。キィィィ。


「着いたな。中心都市!」

「う~ん!疲れたぁ。」

「孝介様。私、眠たい。」

(もう夜遅いですからね。)


俺たちは車で4時間。中心都市にやってきた。中心都市はレンガを使った建物が目立っていた。

獣人の頭がいるのだろうか、中央には大きめの建物があったが、城のようなものとは違って周りの建物と合わせたものになっていた。街の回りはこれまたレンガで作られた10mぐらいの塀に囲まれている。


塀に近づくと門兵がいた。


「君たちこんな夜中に外にいちゃ危ないよ。」

「それはすまない。今中に入れるか?」

「ああ、この町はそうゆうのは大丈夫だ。そもそもこの街は強者が多いからな。悪人は入ってきたところでなにもできやしない。」


治安は良い・・・。いや、悪いやつにはとても過ごしづらい街なんだな。


「そんな可愛い子ばっかり連れて危ないところにいたら良くないからな。」

「あぁ、ありがとな。」


いい人だな。

おかげで特になにもなく中に入ることができた。


「さて、早く寝たいし宿探さないとな。近いやつだと・・・。《獣道》って宿が近いな。」

「じゃあ、そこに行きましょ!」

「そうだね。」


少しして、宿《獣道》についたのだが・・・。


「申し訳ありません。ただいま一人部屋が一つしか空いていないのですが。」


受付係の男の人から申し訳なさそうにそう言われた。さすがに3人で一人部屋に泊まるとは思っていないのだろう。事実泊まる気はないが。


「そうか、なら仕方ない・・・。」

  「「そこで大丈夫です!」」

「え、あ、そうですか。わかりました。」


あぁ・・・。受付係の人が怪しむような目で見てるじゃんか。


「二人とも・・・。」

「いいじゃん。今まで一人用ベット以外で寝たことなんてないんだし。」

(ほんとそうですよね。ご主人様は運が良いのか悪いのか。)

「一部屋なら安くすむ。それに、孝介様と一緒に寝たい、から。」

「うっ・・・。わ、わかったよ。」

「やったぁ!孝介様、大好き!」

「私も!孝介大好き!」

「お、おい。俺も二人が大好きだし、嬉しいけどとりあえず部屋に行こう。ほら、他の人が見てるから!」

(ご主人様もご主人様で大好きとか言ってますけど・・・。)

「・・・行くぞ。」


部屋に入ると、3人にはやはり手狭だった。まぁ一人用だもんな。当たり前か。

お風呂もないのでタオルで体を拭いてすませた。


「ふわぁぁ。今夜は車の武装化する予定だったんだがさすがに今からはな。ベットも一つしかないし、俺は床で・・・。」


じー。

じー。


「寝させてはくれませんよね・・・。はい。」

「じゃあ一緒に寝よ!孝介。」

「私も孝介様と一緒に寝る。」

「わ、わかったからちょっと待てっ、うわぁぁ。」


ぼふっ。

ヤバイヤバイ首しまってるし、息できないから。


とっさにあかりには頬っぺたをムニムニして、ミナにはイヌミミをモミモミした。


「「ふわぁぁぁ。」」


少し緩んだところで抜け出した。が、それは予想済みだったようで。


「「逃がすかぁ!」」

「うわ、ちょ。ふわぁぁぁ。」


や、ヤバイ。二人からの頭ナデナデは、気持ちいいな・・・。


「あ、ダメだわ。これ。」

「ダメもなにも、さっきベットから逃げようとしたよね!そんなことさせないんだから。」

「孝介様逃がさないの。ギュッてする。」

「は、はぅぅ・・・。」


やっぱりダメだわ。可愛すぎる。

我慢できずこっちからもギュッとしてナデナデしてやると、


「「はぅぅぅ、気持ちいい」」

「あー、可愛い。」


それからはギュッとしてスリスリして・・・そのまま眠りについた。


(ご主人様。なんだか雰囲気が甘いです・・・。)

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