移動を楽に?
俺たちは今中心都市に向かっている。
「これ楽、速いし。」
「あかりの《超速》ほどじゃないがな。」
(ご主人様の世界にはこんなものがあったのですね。)
「車にも色々種類はあるけど、これは孝介の家のやつだよね?」
「まぁ想像しやすかったからな。」
移動には車を使っている。想像で作ったのだが、ガソリンはないので魔力タンクをつけてMP回復ポーションで動くようにしておいた。
「ほんと孝介様のスキルってチートだよね。ステータスどうなってるの?」
「こないだ見せただろ。そういやまだミナのステータスって見たことなかったな。見せてくれないか?」
「いいけど、普通。」
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ミナ 16歳 Lv26
獣人 町の強者
HP 400/400
MP 250/250
シールド 600
レジスト 750
スピード 900
耐性 450
スキル 《獣化》
獣人の持つスキル。部分的に
獣化し、その力を使える
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「この《獣化》ってやつすごいな。コピーできるかな?」
「コピーってなに?」
「人のステータスを見ながら自分のにコピーできるんだ。」
「へぇ!孝介様、すごい!」
(コピーはできますよ。ただ、)
「「「ただ?」」」
(獣人は元々の獣の力がつかえますが、人は元々が人なので全く意味がありません。)
「そりゃそうか・・・。」
「残念だね。」
「し、仕方ないよ、孝介様。スリスリしてあげるから元気だして!」
「あ、あぁ。ありがとな、ミナ。ふぅぅ~癒されるぅ。」
「うぅぅ。ミナばっかりずるいよぉ!最近私より孝介に甘えてるもん。私もスリスリするぅ!」
「あかりぃ。可愛いなぁ。」
(あの~運転中ですよ?前見えてます?)
「「「え?」」」
目の前に岩が迫っていた。
「う、うわぁぁ!」
キィィィ!
「ふ、ふぅ。危なかった。」
ほどほどにしとかないとな・・・。
「ご、ごめんなさい孝介様。」
「孝介、ごめん」
「いや、俺がちゃんと運転してなかったのが悪いからな。二人ともすまんな。」
「「孝介(様)」」
「あかり、ミナ」
(ご主人様・・・。)
「あ、あぁ。ヘルもありがとな。」
ゴゴゴゴォォォ。
ん?なんの音だ?
(ご主人様!後ろです!)
ヘルの言うように後ろを見ると・・・。さっきの岩が転がってきた。
(あれはゴロックという魔物です・・・。)
「「「う、うわぁぁぁ」」」
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「あー、死ぬかと思った。」
「運転中は戦えないからね。」
それが問題だな。地球基準のもののままだとバースではダメだな。
「孝介様なら車の武装化できるのでは?」
「ん~、トラ〇スフォ〇ムさせるかなぁ。」
「孝介、それはどうかと思うよ・・・。」
そうか?いいと思ったんだがな。
「まぁ武装はさせておくべきだな。」
中心都市に着いたら色々改良するか。
「とりあえず、安全運転で向かおうか。」
「「はい!」」
(お願いしますね・・・。)
それから二回ほどイチャイチャして事故りかけた・・・。