ドラゴン討伐
俺は風と水の付与を解放した。水だけでは表面の鱗に拒まれてしまうため風で鱗を切らないといけない。
走る勢いを殺さずにそのままドラゴンを切りつけようとするが、
「っ!この速さでも反応出来るのか。」
切りつけたところを尻尾でガードされた。とっさにその反動を使って上に飛び上がり、ドラゴンの背中を切りつけるが、
カァン!
「ちっ!いくらなんでも固すぎだろ。」
このままではらちが明かないと、一旦後ろにさがる。
「ガァァァゥゥ‼ゴォォゥゥ」
「あっつ!」
ブレスか。すぐに水の壁を張るがさっきの一発だけでHPが、1/3も削られたな。
さて、どうするか。
色々考えるもなかなかいい案が思い浮かばず、だがドラゴンは待ってくれないので防戦一方になってしまった。
何かいい方法は・・・。そういや魔獣は動物で臓器があるって言ってたよな。ならブレス用の臓器もあるのか?どうなんだヘル?
(はい。ブレス袋というエネルギーを溜める臓器があります。)
(どの辺りにある?)
(首の下の胸のところです。)
ならいけるか?
「ドレイン解放!」
ドレイン付与。剣から半径1メートル範囲のエネルギーを奪って自分の魔力回復、剣のタンクへの保存、次の一撃にのせるといったふうに使える。
後は胸の位置を切りつけるだけだ。そのためにも
「《想像》スキル!ウォーターブラスター!」
最大1000発の高威力、高速度の水の弾丸を放つ中魔法だ。これぐらいでドラゴンには傷ひとつつかないが、牽制ぐらいにはなる。
尻尾で攻撃しようとすれば、尻尾と後ろ足に。
ブレスをはこうとすれば、顎。
的確に狙ってバランスを崩させて攻撃を防いだ。
そして、
「隙、ありぃぃ‼」
ガァン‼ギュイィィン
「ガァァァァァ!ガゥゥ・・・。」
お、動きが遅くなったな。少しふらふらしてるし、ブレス袋のエネルギーは人間で言う魔力みたいなものなのかな。
(みたいなではなく魔力です。)
そうなのか。
さて、ふらふらしている間に奪ったエネルギーを使って、
「爆破解放!」
そのままドラゴンの頭まで飛び上がり、
「ぶっ飛べ!全解放!」
ズドガァァァン!!!
「グルァァ、グァゥ・・・。」
ズドォォン。
地面に直径10メートル、深さ2メートルほどのくぼみができるほどの爆発だった。
「ドラゴンの魔力量ってすごいな。これはコピーもきたいできそうだ。」
(じゃあさっそくやりましょうか。)
「あぁ、頼む。」
(はい。では、どうぞ。)
「うわ、どれも10000越えの異常値じゃねぇか。よくこれに勝てたな。一応後で剣の強化しとくか。スキルもすごいな。」
ざっとこんな感じになった
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横井孝介 17歳 Lv37
異世界人 本質解放者
HP 33250/35000
MP 42340/45000
シールド 60000
レジスト 60000
スピード 25000
耐性 15000
スキル 《想像》〔本質〕
《威圧》《鑑定》《強化》
《飛行》《圧縮》
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《飛行》魔力を使って飛行できる。
《圧縮》事前に魔力を圧縮保存しておける。最大10倍
この《圧縮》のせいでブレスの威力が凄かったのか。なかなか使えそうなスキルだな。剣の強化にもいれてみよう。
そんなことを考えていると、向こうから
「孝介~!大丈夫~?」