表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/60

オープニング

「やった、成功だ」


誰かの声が聞こえて目を開けると、そこには見たことのない世界がひろがっていた。


「・・・どうしてこうなった?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は横井孝介よこいこうすけ 高校2年の17歳で、いわゆる冴えない男って感じのやつだ。


今はちょうど高校に向かっているところなのだが、正直めんどくさい。勉強が、ではない。そう、俺はいじめられている。まぁそれが辛いわけではないのだが、そんなやつらに関わられるのがめんどくさいのだ。そんなことに使う労力はない。とりあえず勉強はしないと将来のためにならないということで休んではいないのだが・・・。


高校についた。

いつもどうりのどこぞのアニメのようなありがちないじめを受けつつ教室の机に着く。まぁその机も落書きされているわけで


「あー、めんどくせー」


と、愚痴りつつ消そうとしていると


「あいつおもんねぇなぁ~」

「せっかく俺たちが面白くしてやってるってのによぉ」

「ほんとほんと」


あいつらだ。まぁいつものことだが。

桐山信吾きりやましんご

大山柊おおやましゅう

佐賀仁司さがひとし


学校のいわゆるワルなやつらだ。いじめの中心のやつらだが、悪知恵が働くため先生も注意しようにも証拠がつかめずどうにもならないみたいだ。


まぁこれだけなら別に堪えるわけでもないからいいのだが、これだけなら・・・。


「孝介君!また落書きされてるじゃん。一緒に消してあげるよ」


ほら始まった。肩まで伸ばした綺麗な黒髪に整った顔とスタイルのこの子は井上あかり。この高校のマドンナってわけだが、こんなふうに毎日話しかけてくる。優しくしてくれることは嬉しいのだが、あまりそうゆうことをすると・・・。


(なんであいつがあかりちゃんとしゃべってるんだよ)

(冴えないくせに)


とまぁこうなるわけで、いじめっ子だけでなくほぼすべての人から親の敵を見るような目で見られる。ただ、これはまだましだ。なぜなら・・・。


「でさ、いつになったらこないだの返事くれるの?」

「なんだ?それ?」

「もぅ!とぼけないでよ。付き合ってって話したじゃ~ん」

「・・・保留だ」


というわけだ。とぼけてみたが無駄だった。正直これに安全な答えはない。はい、といえば(調子にのりやがって)となり、いいえ、といえば(あかりちゃんを悲しませやがって)となる。よって、とりあえず保留なのだが。


いつもどうり机の落書きを消したところで、ちょうどチャイムがなり先生が入ってきた。


「はーい、みんな座ってねー」


この先生は田畑恵たばためぐみ24歳 小柄で童顔なため威厳はないが、その見た目からこっそりファンクラブができるほど生徒に好かれている。


「じゃあホームルームはじめるね」


といった直後だった。教室の床に見たことのない文字の書かれた円形の模様がうかびあがり、光だした。


「みんな、教室の外へ!」


と田畑先生が叫ぶも、とっさに反応できた者はおらず全員がその光に飲み込まれてしまった。そのあとには人は一人として残っていなかった。

不定期更新でやっていきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ