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第17話

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も頑張って書きます!!

 ハイオークの討伐依頼が終了して、城に戻ってきた僕は訓練に参加することにした。


「さて、訓練といっても何をしようか」


 城で行っている訓練では、アルフレッドさんの指導のもとに主に基礎訓練と1対1の模擬戦をメインに行っている。また、自習として自身の持つスキルについていろいろ研究している人もいる。まぁ、基礎を磨きたいならアルフレッドさんの指導を受けて、スキルの使い方や応用を考えたいなら自習をするって感じかな。


 僕自身はというと、いまどちらにしようか悩んでいるところだった。


「うーん、まずは基礎トレーニングから始めようかな」


『うむ、そうじゃな。基礎訓練は何よりも大切なことじゃ』

『ニーアの言う通りですね。何をするにしてもまずは基礎が出来ていないと話になりませんから。特に体力は必要ですね。特にマスターは、ニーアの強化があるとはいえ、元々のステータスが低いのですから、基礎能力の限界も低いです』

『そうやね。どないなスキルを持っていようとも体力がなければ戦闘を継続することが出来へんよ』


「やっぱり筋力等のステータスを向上させたいなら、レベル上げが一番効率がいいんだよね。だけど、ステータスの体力って、生命力のことで、基礎体力はステータスの項目に表示されないんだよね?」


『そうですね。ステータスの体力値が上がれば、生命力の増加に伴って基礎体力も向上しますが、あくまで生命力を表したものです。ですから、基礎体力の向上をするなら基礎訓練が一番だと思いますよ。とはいえ、基礎体力の向上にも限界はありますから、限界値を伸ばすためにも生命力の向上も必要です』


「うん、やっぱり3人がいると、いろいろ聞けて本当に助かるよ。さて、それじゃあ、ランニングから始めることにしようかな」


 基礎体力の向上のために、まずはランニングから始めることにした。


 ♦


「よーし、今日の訓練はここまでだ。各自、しっかりと体を休めるようにするんだぞ。それでは、解散」


 午後の訓練は4時間ほどで終わった。


『主様、お疲れ様じゃ』

『最初のころと比べて、結構体力がついてきたんとちゃうか』

『そうですね、最初のころよりもレベルが上がっていますし、冒険者になってからはクエストなどで体を動かしていますからね。訓練なども行っていますし』


「そうだね。召喚される前はほとんど運動しなかったし、こちらの世界に来た当初はステータスがすごく低かったからね。今じゃ、5倍くらいになっているよ」


 最初のころと比べたら、ニーアの強化倍率を下げて訓練できるようになっている。ステータスの原理はいまだによくわからないけど、地球と比べたら格段に成長しやすい世界だと思う。なんせ、レベルを上げるだけで身体能力が上がるんだからね。


「でもまぁ、ステータスの上昇率は相変わらずだけど」


『職業の特性なのですから仕方ありませんよ、マスター』


 とはいえ、眷属使いの職業に不満があるわけじゃない。ステータスは低いし、レベルは上がりずらいけど、その分他者のスキルをコピーできるっていう素晴らしい能力があるからね。これのおかげで、本来持っていない属性の適性を得ることができるし、稀少なユニークスキルも簡単ではないけど獲得できる。さらに、本来は獲得することができない職業専用スキルまでも習得できるんだから。ステータスが低い、レベルが上がりずらいなんてデメリットがあっても十分お釣りがくるくらいだね。それに、ステータスが低いなら技術を高めればいいだけの話だ。


 元々のステータスが高い者は、力だけでどうにかできることが多いため、基礎鍛錬や技術、技量を磨くことを疎かにしやすい。それに対して、ステータスが低い者は、それを補うために基礎鍛錬や技術、技量を重視することが多い。


 ジャイアントキリング――つまりは、自分よりも格上の相手や、ステータスに絶対の差がある相手に、予想を覆して勝利するなんてことはざらにある。特に冒険者は、格上の魔物と戦う機会が結構あるらしいからね。

 それとこの前、王女を助けるときに倒したオークの集団なんかもそうだね。


「さてと、鈴華達が訓練に参加しているかどうかはわからないけど、一応確認してから夕食に行こうかな」


 ニーアとレヴィを腰に差し、ソフィーをチェーンで掛けてから、女子が訓練している場所へ向かった。


 それから訓練所で4人と合流し、みんなで夕食を食べそのまま解散となった。

新年ということで、気分転換を兼ねて新しい小説を書き始めました。もしよろしければ新作の方もよろしくお願いします。

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