表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/64

第3話 説明とお願い

よろしくお願いします。

 どれくらい寝ていたのだろうか?


 横を見ると那月が寝ている。どうやらはぐれずに済んだようだ。体を起こさず周りを見てみると鎧を着た人たちが周りを囲んでいた。


 起きるのはもう少し待った方がいいかも。

 ほかの人たちはまだ目が覚めていないようだ。


僕は誰か起きるまで待つ事にした。


それから5分くらいて皆起き出した。


僕も今起きた風を装って起きる事にした。


「おぉ!!勇者様達がお目覚めになられたぞ。姫さま成功です」

「それは良かったです」


話が聞こえた方を見てみると、ピンク髪の少女と鎧を着た男性が会話していた。


 姫さまと呼ばれてたことから多分、ピンク髪の少女はお姫様なのだろう。

 ピンク髪に煌びやかなドレスを着た姿はまさにリアルお姫様である。おまけにアイドル顔負けの美少女だ。

 うーん、となると今回の召喚者は彼女なのだろう。


「私はこの国の第2王女のフローラと申します。皆さま、お目覚めなられてすぐで申し訳無いのですか、今から陛下のもとへご案内しますのでついてきてください」


どうやら王様に会えるようだ。


僕たちはフローラ王女達に連れられて謁見の間へ案内された。


♦︎


 謁見の間ヘはすぐについた。

 少し待つと中から王様らしき人の声が聞こえ、大きな扉が開かれた。


「では、勇者様方。中央より少し進んだらその場で止まり私の真似をしてください」


 僕たちは王女と一緒にいた鎧を着た男の人について謁見の間へすすみ頭を下げた。


「頭を上げよ」


 王様の言葉で僕たちは頭を上げた。

 真ん中の王座に座っているのがこの国の国王様なのだろう。僕たちから見てその左に座っている女性が多分王妃様なのだろう。そして、王様の右にいるのが王子かな。

 

 王子の隣を見るといつの間にか移動したフローラ王女がいた。彼女は第2王女と言っていたから第一王女もいると思ったんだけど、どうやらここへは来ていないらしい。


「此度は、我々の召喚に応じてくれて感謝する。勇者様方には魔王を倒し我が国を救ってもらいたいのだ」


 魔王を倒してほしいって異世界物のテンプレじゃないか。


「ふ、ふざけるな!!なんだよここは」

「私たちをもとの場所に返してよ!!」


 周りが騒がしくなった。どうやら、王様のさっきの一言でみんな我慢の限界が来たらしい。


「こちらの都合で呼び出してしまったことは謝ることしかできない。すまない」


 うーん、全然気持ちがこもってないようなきがする。

 

 ほかの人たちも同じことを思ったのかさっきよりも騒がしくなった。


「みんな落ち着くんだ!!僕たちが騒いでも意味はない。まずは王様の話を聞くんだ」


 そういってみんなを落ち着かせたのは雨宮光輝。文武両道でカリスマ性AMXのイケメンだ。学園でも先輩後輩関係なく女子から絶大な人気を誇っている僕のクラスのリーダー的な存在だね。まぁ、僕は彼が苦手なんだけど。

正義感が強くて思い込みが激しいというかなんというか・・・


「そ、そうよ。光輝くんの言うとおりだわ」


 彼の言葉でみんな落ち着いたらしい。

 さすがはイケメンだね。


「続きを話させてもらう。この世界は現在、魔王の侵略を受けている。我々は魔王を倒そうと兵を送っているのだがすべて返り討ちにあってしまい、倒せずにいる。このままでは魔王に世界を支配されてしまうと思った我々は何か方法はないかと古い文献を調べていたら、異世界から勇者を召喚する勇者召喚の儀式を発見したのだ」


 と王様が長々と話しているが要約するとこんな感じだ。


 魔王が復活した。魔王は倒しても数百年に1度復活するらしい。


 この世界は現在魔王によって支配されそうになっている。


 魔王を討伐しようと何度か兵を送ったがすべて返り討ちにされ、帰還したものは数人だったという。


 このままでは勝てないと思った王国が過去に異世界から勇者を召喚して魔王を討伐したことを知り、古い文献を調べて勇者召喚の儀式のことを発見した。


召喚された勇者達は必ず固有技能(ギフト)と呼ばれるものをもっているらしい。


この世界にもギフト所有者はいるけどそこまで多くはない。


この世界よりも上位の世界から召喚するため、この世界の人たちよりもステータスが高くなっているらしい。


これなら勝てると確信した王国は勇者召喚の儀式を行い僕たちを見事に召喚した。


勇者である僕たちに魔王を倒して欲しい。


魔王が帰還方法を知っているから魔王を討伐すれば元の世界に帰れる。


ということらしい


最後のやつ、召喚だけしておいて帰る方法は知らないか頑張れってことだよね。


・・・ふざけるな!!!

と叫びたくなるよね。僕はそんなことしないけど。


「わかりました。困っている人達を助けるのは当然のことです。僕たちか必ず魔王を討伐して世界をすくってみせます!!」


あ〜やっぱりこうなるのか。

正義感だけじゃなくてもう少し情報収集、調べるなりしてから返事しようよ。


で、彼が決めちゃうと・・・


「光輝がやるなら俺もやるぜ!!」

「私も光輝の手伝いをするよ!!」


そういえば昔大叔母様が教えてくれたなぁ〜


・・・・・現実逃避中・・・・


「どうしてこうなった」


で、現在に至るわけなんだけど。


正直この世界の人を助けるのは良いんだよね。僕も困ってる人は助けたいからね。ただ、この王様は信用できない。

先祖様も召喚主、王様は信用するなっていってたしね。


僕は周りに合わせながら色々調べてみるかな。


「今から勇者様方にはステータスのチェックをしてもらいます」


おっと、どうやら話が終わり能力の確認に移るようだ。ご先祖様が異世界に召喚され、地球に帰還したことを考えると、最低でも異世界で生き抜けるだけの能力を持っていたのだろう。なら子孫である僕も最低限生き残ることができる能力は手に入るばすだ。


「那月、鈴華のところに行くよ」

「そうね」


僕は那月と二人で鈴華のいる1年生のところに向かった。


「おーい、鈴華」

「兄さんに那月ちゃん、今向かおうと思ってたんだけど来てくれたんだ」

「そりゃ、当然だよ。妹を心配しない兄はいないよ。それじゃ、能力の確認にいこうか」


能力の確認は水晶玉のような魔道具で行うみたいだ。


周りを見回し列の短いところに並んだ。


さてさて、どんな能力なのか楽しみだなぁ。

次回の更新は明日になります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ