第2話 初の護衛依頼 準備
今日、僕は久しぶりに冒険者ギルドに来ている。とは言っても王都のギルドへ来るのは初めてだけどね。
「さてと、今日は護衛依頼を受けたいかな。長期で王都を離れることはできないから出来れな近場がいいんだけど・・・」
そう呟きながらCランクの依頼表を見ていると、アディールの街までの護衛依頼を見つけた。
アディールの街はここ王都の近くにある町で片道2日ほどでつく。往復で4日というところだね。たた、依頼は片道だけみたいだから、帰りは一人で帰ってくることになるだろう。
「うん、これならよさそうだ。どうやら普段雇っている冒険者パーティのメンバーの一人がけがで休んでいるため、補充要員として一人募集しているみたいだね」
僕は、依頼表を取ると受付にもっていった。
「すみません。この依頼受けたいんですが」
「分かりました。手続しますのでギルドカードを提示してください」
僕はポケットから出すふりをしてインベントリからギルドカードを取り出した。
「ランクCですね、確認しました」
そう言うと受付のお姉さんは機械のようなものにギルドカードを通した」
「はい、依頼の受注が完了しました。依頼主はガルア商会で荷馬車の護衛。集合場所は北門の入り口で明日の9に集合になります。他にBランクパーティの暁の風がいると思いますので彼らとの合同になります。集合時間には遅れないようにお願いしますね。また、護衛は王都からアディールまでの片道のみとなります」
「わかりました。ありがとうございます」
僕は、受付のお姉さんに挨拶をしてギルドを出た。依頼は明日からになるため、今日は明日の護衛依頼に必要になるものを買いに行くことにした。
「さて、初めての護衛依頼だけど何が必要になるのかな?」
『野営することになりますから、野営用のテントや保存食が必要になるのではないでしょうか?』
「テントと保存食かぁ。テントは買うとして、保存食は買う必要はないかな。時空間収納があるし、あの中は時間が止まっているからね」
『そうでしたね。しかし、カモフラージュとして保存食も方乳しておいたほうがいいかもしれません』
「なるほどね。確かに、一人だけ保存食じゃないものを食べてたらおかしいよね」
ソフィーの指摘に保存食も購入しておくことにした。
「テントなどの野営セットや保存食は雑貨屋であってるのかな?」
まずは雑貨屋に行ってみることにした。
「すいませーん。テントなどの野営セットや保存食は売っていますか」
「おや、初めて見る顔だね。王都へ来たばかりなのかい?」
「はい」
「そうかい。おっと、おっと、野営セットや保存食だったね。ここで売ってるよ」
「野営するの初めてなので、何が必要なのかわからないのですが、必要なものを全てセットで売ってもらえますか?」
「それは構わないけど、お金は大丈夫かい?」
「はい、お金の心配はいりませんよ」
「そうなのかい、なら必要なものをすべてそろえてきてあげるから少し待ってるんだよ」
雑貨屋のおばちゃんは、店の奥へ入っていった。どうやら奥からまとめて持ってきてくれるようだ。
「少し量が多くなるけど、必要なものはこれくらいかだよ」
おばちゃんは2往復して、テントや保存食を持ってきてくれた。
「聞くの忘れていたけど、野営は何泊するつもりだい?」
「一泊だけですよ」
「なら、保存食は一泊分だけでいいかい?」
「はい、問題ありません」
「それなら、テント付き野営セット1つ、保存食一日分で4千ルダなんだけど新人冒険者みたいだから、3千500ルダに負けといてあげるよ」
「いいんですか?ありがとうございます!!」
僕は雑貨屋のおばちゃんに3千500ルダ丁度を渡して野営セットと保存食を受け取った。
「さて、野営セットを買ったのはいいけどやっぱり大きかったね。まぁ、テントや寝袋などがあるから仕方ないんだけど・・・」
こんなところでインベントリを使うわけにもいかないしなぁ。
僕がそうするか考えながら歩いていると、建物の間に細い路地裏を見つけたのでそこでインベントリに収納することにした。
「ここならだれも見てないね」
僕は周りを見て誰もいないことを確認してからインベントリを発動し黒い渦のようなものの中に保存食と野営セットを収納した。
「次はポーション類を買いに行こうか」
『マスター、ポーションの購入量は少なくして、素材の方を買うのはどうでしょうか?マスターは錬金術が使えますので訓練にもなると思いますよ』
「なるほど、確かにそうだね」
『マスターの錬金術はレベル3なので、ヒールポーション、マナポーション、解毒薬なら作れると思います。マスターのステータスウィンドウは私が改ぞ・・・ではなく仕様の変更をしておいたので、鑑定眼を使用して表示してスキルの錬金術をタッチしていただてれば、錬金術専用のウィンドウが表示されます』
いま、改造って言おうとしたよね。ていうか、僕のステータスウィンドウがすごい変わっているんだけど。まぁ、便利だからいいけど
「鑑定眼を発動、スキル欄から錬金術を選択すると、おお、確かにこれは使いやすいね。このレシピってところを選択すればいいのかな」
レシピを選択すると、今の僕のレベルで作ることが出来る物の一覧が現れた。ご丁寧に、検索や絞り込み昨日まであるよ。
「これを見ながら素材を購入すればいいかな。じゃあ、さっそく買いに行こうと思うんだけど、錬金術の素材ってどこに売ってるの?」
今思えば、錬金術の素材がどこに売っているか僕は知らなかった。
『薬師ギルドか錬金術ギルドではないでしょか?』
「冒険者ギルド以外にもギルドがあるんだね」
『はい、商業ギルドなんかもありますよ』
「僕は錬金術を使うから錬金術ギルドのほうがいいかもね」
僕は街の人に聞きながら錬金術ギルドへ向かった。
♦
「ここが錬金術ギルドか。冒険者ギルドよりは小さいけどそれでも立派な建物だね」
僕はそんなことを考えながら、錬金術ギルドの中へ入った。
「いらっしゃいせ、本日はどのようなご用件でしょうか?」
「錬金術用の素材を購入したいんですけど」
「失礼ですが、錬金術ギルドへの登録はされていますか?」
「え?登録がいるんですか?」
まじですか。僕もう冒険者ギルドに登録しているんだけど。
「はい、登録していない方に売ることはできないんです。昔は登録しなくても購入することが出来たみたいですが、いろいろ問題がおきまして現在は登録している人にしか売ることが出来ないんです」
「そうだったのですか。わかりました。ところで僕は冒険者ギルドに登録しているのですが、錬金術ギルドにも登録することはできるんですか?」
これはとても重要なことだから聞いておかないといけない。
「問題ありませんよ。当ギルドに登録している人でも、自分で採取しに行く方もいますからね。あとは冒険者としてお金を稼ぎながら、錬金術ギルドで素材を買う人もいますし。それに、錬金ギルドと冒険者ギルドは連携を取っていますからね」
「それを聞いて安心しました。なら、登録をお願いします」
「分かりました。冒険者カードを提示して下さ」
「分かりました」
僕はギルドカードを提出した。
「職業は眷属使いですか。失礼ですが錬金術のスキルはお持ちでしょうか?」
「はい、ありますよ」
「分かりました。それでは確認しますのでこちらの棒を錬金術を使用して変形させてください。これは虚偽の報告をさせないためのものですのでご協力お願いします」
僕は、渡された棒に魔力を流し錬金術を発動させた。
「はい、ありがとうございます。錬金術のスキルを所持していることを確認しました。登録には登録料として銀貨1枚が必要となります。また、年会費として年に小金貨1枚を治めていただくことになりますが宜しいでしょうか?その代わり、他と比べて安く素材を購入することが出来ます」
「問題ありませんよ」
僕は銀貨1枚を取り出して受付に置いた。
「銀貨1枚丁度受け取りました」
受付のお姉さんはそう言うとギルドカードを冒険者ギルドにも置いてあった似たような道具に通した。
「こちらに錬金術ギルドのカードを登録しました。今後は冒険者カードと錬金術カードを切り替えることが出来ます」
すごい技術だね。魔法があるからできることなのかな。
「ありがとうございます」
受け取ったギルドカードをポケットに入れるふりをしてインベントリに収納するとお姉さんが、錬金術ギルドについて説明してくれた。
「これから頑張ってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
僕は必要な素材を購入して受付を担当してくれたお姉さんに挨拶をしてからギルドを出て王城で借りている自分の部屋へ戻った。ちなみに、受付を担当してくれたお姉さんの名前はシーナさんというらしい。
それからすぐに風呂に入り、今日買ってきた素材を使って錬金術でポーションを作くり、魔力を空にしてから眠った。
もう一は投稿します




