第29話 自由時間と王都への帰還
遅くなってすみません。
最後のパーティがダンジョンから帰ってきたのはミリアを購入した次の日から7日後だった。
誰一人かけることなく全員無事に戻ってこれたようだ。
ミリアを購入した翌日は、ミリアの冒険者登録をするためにギルドを訪れた。ミリアの登録が終わったあとは、冒険者になって初めての依頼受けた。最初に薬草採取の依頼を1つ受けたんだけど、鑑定眼を使用したらすぐに規定数集まり、1時間もしないで依頼を達せしたため受付をしてくれたリザさんにすごく驚かれた。そのあと複数の依頼を同時に受けられることを教えてもらったので、移動できる範囲内に生えている薬草の採取依頼を5つ受けた。それから、屋台でお昼を食べた僕たちは再び依頼の薬草が生えている森まで走って移動した。大体町から走って20分程度でつく。薬草は最初と同じように鑑定眼を使用して探したため、思ったよりも早く集めることができギルドには夕方前に戻ってくることができた。そして、僕とミリアはFランクの依頼を規定数達成したためEランクにランクアップした。
2日目も冒険者ギルドへ行き、討伐依頼を受けた。Dランク依頼のフォレストウルフの討伐依頼だ。依頼は自分のランクより一つ上のランクのものまで受けることができる。それと、Eランクの常設依頼に一角ラビットとDランクの常設依頼でゴブリン討伐があったから、この2体もついでに討伐してくるつもりだ。常設依頼は依頼を受ける必要はなく討伐した魔物の証明部位を受付で提出すればポイントが加算される。
「それでは行ってきますね」
「はい、頑張ってきてくださいね」
僕とミリアはリザさんに挨拶をして、昨日と同じ森へ向かった。
それから、気配察知のスキルを使用したことで討伐対象の魔物を簡単に見つけることができた。現在の僕の気配察知の範囲は半径200メートルだ。多分Lv1上がることに100メートルずつ範囲がかくだいされていくんじゃないかな?
気配察知のおかげで直ぐに魔物を見つけることが出来た僕たちは、昼前には依頼の魔物をすべて倒し終わっため、それ以降は常設依頼が出ていたゴブリンと一角ラビットを倒し続けた。それから夕方には切を付けて街に戻りギルドへ依頼達成の報告をした。最終的には依頼分のフォレストウルフ3体、一角ラビット63体、ゴブリン55体を討伐した。おかげでEランク依頼21回とDランク依頼11回を達成したことになりDランクを飛ばしてCランクまで上げることが出来た。リザさんは登録して数日でCランクまで上がったことにすごく驚いていた。なんでも、過去最速のランクアップらしい。それから、報酬を受け取った僕たちは宿に戻って直ぐに夕食を食べた。部屋に戻ってからは、早速ミリアに教えてもらいながら錬金術を寝るまで行った。
3日目はもう一つの方のダンジョンに行ってみることにした。ギルドで依頼でも受けようかと思ったが、Bランクに上がるには護衛依頼と盗賊退治の依頼の達成とランクアップ試験で合格しないといけらいらしく、現在の僕では護衛依頼を受けることが出来ないため先日潜ったダンジョンとは別のダンジョンに潜ることにした。ダンジョンのほうが依頼を受けるよりも多くお金を稼げるからっていうのもあるんだけどね。
今回はミリアも連れていくため、装備一式をそろえてからダンジョンに潜った。
「ミリアはダンジョンに潜ったことある?」
「いえ、ありません。ダンジョンに潜るのは冒険者くらいですからね」
危険が多いため、冒険者くらいしかダンジョンには潜らないらしくミリアは潜ったことは無いらしい。そのため最初は怖がっていたが、進むごとに少しずつ恐怖感が薄れて今では普通に魔物と戦っている。ミリアが使っている武器は戦斧でしかもバルディッシュである。身長140くらいの少女がの身長よりも長い斧で敵を叩き切っている姿は正直言ってかなり怖い。ミリアの話だとなんで先祖の中にドワーフの人がいたらしく、少しだがドワーフの血が流れているらしい。
それから、僕たちは10階層にいるボス部屋まで攻略してダンジョンを出た。前回同様今回も8階層でモンスターハウスのトラップが仕掛けられた隠し部屋を発見したから、レベル上げのためにわざと起動させた。その時のミリアの顔はあり得ないものを見たときのようになっていた。
今回は前回と違い時空間収納を持っているため倒した魔物の素材は全て回収してきた。そのため素材の換金額は魔石も合わせて小金貨1枚、銀貨7枚、大銅貨4枚の10万7千400ルダとなった。それから前回と同じ宝石専門店で宝石の買取をしてもらった。今回は3つのここしてすべて打ったので3400万ルダになった。豪運を手に入れたためなのか前よりも宝箱の内容が上がっていた。それに2本目の万能薬も手に入ったしね。今回は僕とミリアの2人だけだから報酬を半分ずつにしようとしたら、「奴隷にこんな大金を渡すのはおかしいです!!それに、奴隷は主人の所有物であるため報酬などもすべて奴隷の主が受け取るものなのですよ」と言われて頑なに受け取ってくれなかったのでせめて金貨1枚だけでもといってしぶしぶ受け取ってもらった。これだけあれば、王都で家を買うこともできるだろう。
この日の夜にみんなを呼んで、ミリアを購入したことを伝えた。ミリアが自己紹介の時に性奴隷ですといってしまったため、全員とOHANASIをすることになってしまった。最後はミリアの説明で何とか誤解は解けたけどね。
4、5日目はソフィーたちに人化してもらい、スライム3匹も連れてミリアを入れたパーティメンバー全員で街を観光した。まだ見に行ってない場所とかいっぱいあったからね。
そして6、7日目は朝から夜までひたすら錬金術の修行をした。そして、7日目の夕方に最後のパーティがダンジョンから帰ってきたため、明日1日休みを取って王都へ帰ることになった。
イーダン最終日、ミリアは鈴華たちに誘われて一緒に出掛けたため僕は午前中に姿と気配を隠す魔道具を買いに出かけ、午後からはひたすら錬金術の所業をしていた。ちなみにだがギルドの受付嬢であるリザさんには事前に挨拶を済ませておいた。
そして、次の日は朝から馬車に乗って、イーダンへ来た時と同じに日数で王都に到着した。この日はまだ家を買ってないためミリアには高めの宿に泊まってもらうことになった。ミリアは遠慮してたけどね。
王都に戻ってきた次の日は、鈴華たちに言って訓練を全て休み家を購入するために不動産屋を回った。そして、最終的に購入したのは、ある公爵様の屋敷だったが何らかの理由で全員殺されてしまったために王国が売り出した屋敷を買った。現在の所持金で購入できる風呂付の家を聞いたらこの屋敷しかなかった。なぜ安いのか聞くとどうやら事故物件で、過去にこの屋敷を購入した者たちはみんな突然死をしてしまっているらしい。そこで詳しく調べたところゴースト系のアンデットが住み着いているらしく教会の聖職者を派遣してアンデットの討伐を行ったが結局失敗してこの物件は売れ残ったらしい。ただ、破棄しようにも建物自体は綺麗で土地もいいため破棄できずそのまま売り出しているらしい。
僕はこの話を聞いて、アンデットを討伐してくるから代わりにこの屋敷を安くしてほしいとお願いした。すると、ここの不動産屋の店長が出てきて討伐出来たら500万ルダで売ってくれると約束してくれた。
実際にこれほどの屋敷を買おうとすると億は超えるらしい。
店長としても、ずっと売れ残っていて邪魔だった物件が処分できて、売上金も入るため喜んで約束してくれたよ。それから、僕はミリアを不動産屋に残して一人でアンデット討伐に来たけど、出てきたのが5匹?人?のメイド服を着た女性のゴーストだった。鑑定してみると全員が生前のスキルを所持していたため、これならこの屋敷の管理を任せられるんじゃね?と思って5匹?人?をテイムした。眷属化はまだ行っていない。
このゴーストたちだけどテイムしたらなんと生前の記憶と意識を取り戻した。しかも全員が実体化というスキルを獲得したため、物に触れることが出来るようになり生きてる人間と殆ど大差が無くなった。それからゴーストを討伐したことを不動産屋に報告して、実際にアンデットがいなくなっている(実際は実体化した状態で屋敷から出てもらった)のが確認できたため約束通り500万ルダで購入の契約をした。
家具などはそのまま残っていたため今日からでも済むことが出来たため宿を引き払いミリアにはメイドゴーストたちと一緒にこの屋敷に移ってもらった。ミリアは最初メイドゴーストたちを見たときは怯えていたけど僕がテイムしたことを伝えると、怯えなくなり直ぐにメイドゴーストたちと仲良くなった。ちなみにドゴーストたちは生前の名前をそのまま名付けた。
王都に戻ってきたからはすぐに訓練や座学の勉強が再開した。
僕は今までと同じように訓練や勉強に参加して夕食を食べてからは錬金術の訓練を行うようになった。それと、定期的に変身を使用して屋敷に帰るようにしている。たまには会いに行かないとミリアやメイドゴーストたちがとても寂しがるんだよね。
それから数日後、僕たちは王城から出て街に行くことが許可されるのであった。
第1章はこれで終了です。1話だけ閑話を書いてから2章へ入ります。
2章からは周3回の投稿になります。
次回の更新は明日になります。




