第2話 休み明けの勇者召喚
すみません、今回も短いです。最初の方は短いですが、これから長くなっていく予定です。
黄金の週でゴールデンウィーク
それは学生も社会人も長期の休みが手に入る週である。
そして、黄金の週の次の日
今日からまた学校に行かなければならないわけだが
「嗚呼、神よ。どうして長期連休の後の学校はこんなにも面倒くさいのだ・・・」
僕は別に学校が嫌いなわけでわない。色々学べるからね。
しかし、連休の後はどうしても面倒くさくなるんだ。
「何を言ってるのですか、兄さん」
「そうよ、急にどうしたの?」
「いやね、昨日までゴールデンウィークだったじゃん。それで、休み気分がまだ残ってるんだよね。だから面倒くさいなぁ〜と思っちゃうんだよね」
まぁ、僕はゴールデンウィークといっても殆ど部屋に篭ってたんだけどね。
ちなみに、今話しかけてきた二人は妹の鈴華と幼馴染の那月だ。
兄や姉はいない。
「でも兄さんは、学校好きでしょ?」
「べつに学校が好きなわけじゃないよ。勉強が好きなだけさ。それに、学校にいると良く視線を感じるんだよね。僕、なにかしたかなぁ?」
廊下を歩いてたり、教室で席に座っている時とか良く視線を感じるんだ。そちらを向くと目をそらされるんだよね。あれは辛いよ、特に女子にやられると心にクザッとくる。それに、僕は普通に生活してると思うんだけどな。
「それは貴方がイケメムグッ!!」
「那月ちゃん、それはいっちゃダメです。というか何回言っても信じてもらえないのですから、もう諦めましょう」
ん?なんか聞こえたような気もしたけど気のせいだよね。
それにしても本当にこの二人本当仲良いよね。僕としては嬉しいんだけど。
そんな感じでいつものように、3人で並んで登校した。
♦
ガラガラ
教室に入るとの人が揃っていた。どうやら、今日は結構遅かったらしい。
僕はそんな教室の中を一通り見回すと自分の席へ向かった。
「ふぅ~やっと着いた。休み明けはつらいなぁ」
「おはようございます、悠璃くん。まだ授業も始まって言いませんよ」
「あぁおはよう、楓さん。休み明けだから辛いんだよね」
この人は五十嵐楓さん。黒髪の美少女で、よく声をかけてくれるんだ。彼女は僕に話しかけてくれる数少ない友人だ。
「確かに、連休明けって辛いですよね。私も学校へ来るまではそうでしたから」
「へぇ~、楓さんもそういうことがあるんですね。びっくりですよ」
「私をなんだと思っているんですか?」
「スポーツ万能成績優秀のスーパー美少女ですかね?」
「なんで疑問形なんですか。はぁ~まあいいです。授業はしっかりと受けてくださいね」
「そこは大丈夫だよ。僕も授業は好きだからね」
キーンコーンカーンコーン
ガラガラ
「朝のホームルームを始めますよ。席についてください」
「それじゃあ、席へ戻りますね」
「了解です」
先生が来たことで皆席に着いた。
ちなみに担任の名前は綾波姫乃、25歳独身で背が低く小動物のような先生だ。
皆んなからは姫ちゃんやお姫ちゃんと呼ばれている。
那月は隣の席で僕たちの話をニコニコしながら聞いていた。
「それでは出席をとりますよ」
姫ちゃん先生が出席を取り始めようとしたときそれは起こった。
ピカッ
「な、なんだ!?」
「おい、これどうなってるんだ!?」
「いやぁぁぁ、なにこれ」
クラス内が騒がしくなってきた。
「お、おい!ドアが開かないぞ!?」
「窓も全部駄目だわ!!」
どうやら完全に閉じ込められているようだ。
床を見ると魔法陣?らしきものが描かれて初めていた。魔法陣はゆっくりと完成へ向かって描かれている。
「え~、そんなまさかね・・・」
今起きてることで、昔教えられたことを思い出していた。
「まさか、大叔母様が言っていたことは本当なのか?だとすると、これは召喚になるのか・・・・ハッ!! 那月、僕の手を離さないでね!」
鈴華のことは気になるが、あいつも一応異世界のことについて教えられているから大丈夫だろう。
「皆さん落ち着いて教室の外へ避難してください!!」
僕が、現状のことを考えていると姫ちゃん先生が生徒を非難させようと声を上げた。
その時・・・
ピカーン
あたりが真っ白に染まった。
どうやら遅かったようだ。
僕は床に描かれた魔法陣を急いで写した紙をポケットにしまった時に意識はそこで途切れた。
ちなみに、魔法陣は完成までに時間がかかっていたから写すことが出来たんだよね。
次回の更新は明日になります。