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第20話 初心者ダンジョン攻略7

今回は短くなっています

 ダンジョン攻略3日目の朝、僕は鈴華によって起こされた。


「うーん、あれ?体がすごく軽いし、疲れも殆ど残ってないね」


 体を起こしたときに気が付いたけど、昨日結構歩いたし魔物とも戦ったのに体に疲れはほとんど残っていないし、どちらかというと少し軽いくらいだ。


「そういえば、昨日十六夜さんたちのパーティメンバーの女の子たちがマッサージとかをしてくれてたね。なぜか縛られてたけど」


 多分昨日のマッサージのおかげなんだろうと一人納得して僕は皆のところに向かった。

 

 歩きながら周りを見ると昨日まで十六夜さんたちのパーティがいたところには何も残っていなかった。僕が起きるより前に探索を再開したんだろう。


「今度会ったときお礼を言わないとね」


 それからすぐにみんなを発見した。どうやら昨日の朝と同じで僕がまた最後だったようだ。


「おはようみんな、今日も僕が一番最後みたいだったね。ごめんね」

「おはよう悠璃、私たちは気にしてないから大丈夫よ」


 那月がそう言うとみんなも同意するように頷いた。


「ありがとうみんな、ところで十六夜さんたちはもう探索に行ってしまったのかい?」

「はい、十六夜さんたちは少し前に出発されました。なぜか皆さんお肌がつやつやしていてすごく笑顔でしたけど」

「ハハハ、そうなんだね。まぁ、十六夜さんたちとはダンジョン攻略が終わればまた会えるし、彼女たちのパーティ構成もすごくバランスが良かったから、このダンジョンなら異常事態が起きない限り問題ないよ。僕たちも、朝食を食べたらすぐに出発しようか」


 朝食の準備は既にみんなが終わらせてくれて置いたため直ぐに食べることが出来た。


 僕たちは朝食を食べ終わり次第、寝袋などの片づけを行って忘れ物がないか確認してから探索を再開した。


「それじゃ、昨日の探索で見つけた階段から6階層へ行こうか」

「こ、この階層はもういいのですか?」

「うん、もしかしたらまだ隠し部屋があるかもしれないけど、僕たちは十分にお宝を手に入れたからね。ここからは出来ればノンストップで10階層を目指そうと思う。でも、無理はしちゃだめだから、もし疲れたり何かあったらすぐに言ってね。休憩を取るから」

「「はい!!」」

「さて、出発だ」


 僕たちは颯を先頭にしたいつもの順番で昨日見つけたルートを迷うことなく進んだ。

 それから、階段は予定どうり直ぐに発見できた。


「ここから6階層だ。魔物の種類は変わらないけど数が増えるから、気お付けて進んでいこう」


 それから、6階層は苦戦することなく順調に進んだ。途中宝箱のおいてある部屋を見つけたけど、罠のような気がしたためスルーするした。僕たちは十分すぎるほどお宝を獲得しているからね。

 そして、2時間ほどで7階層への階段を見つけることが出来た。


「うん、まだ午前10時だね。ここの階段を見つけるまで大体2時間程度だから、このペースなら今日中に10階層まで行けそうだね。まぁ、何も問題が起きなかったらの話だけど」

「すぐに7階層に行きますか?」


 フローラがこのまますぐに階段を下りるか聞いてきた。


「うーん、どうしようか。みんなは疲れてる?よかったらここで少し休憩してからでも僕は構わないけど」

「私は、疲れてないから問題ないわ」

「私も問題ない」

「私も大丈夫です」

「私も問題ないよ」

「わ、私も大丈夫です」

「わかった、ならこのまま7階層へ行こうか」


 みんなあまり疲れてないようなので僕たちはそのまま7階層へ進むことにした。


「この階層から魔物の種類が増えるよ。確かオーク、だったよね」

「はい、豚顔で大きな体に棍棒を持っています。力が強く女性を見つけると興奮して襲ってきます。ちなみにオークに捕まると男性は食料となり女性はオークの巣に連れていかれて一生子を産むための苗木にされてしまいます。オークはゴブリンと同じで繁殖というスキルを所持しており100%妊娠してしまいます」

「絶対に捕まりたくないわ」

「見つけたら即殺す」

「オークのイチモツを切り落としてしまえばいいよね」

「そ、そんな汚いものは見たくないです」


 颯の言葉につい内股になってしまった。


「お、恐ろしい・・・」


 僕は背中に冷や汗をかきながら歩きだした。

 それから6階層と同様、順調に進み直ぐに階段を見つけることが出来た。


「思ってたより、オークは弱かった」

「そうね、顔をすごく気持ち悪かったけど」

「私は、腰巻きの布からはみ出していたものを見てしまいすごく嫌な気分になりました。怖かったですし」

「そうだね、あのサイズはさすがに私も恐怖したよ」

「だ、男性ってみんなあんなに大きいのですか?」


 やはり女性陣には気持ち悪かったようだ。まぁ、男である僕が見てもアレは気持ち悪かったからね。本当にマジで!!


「さて、10階層まであと2階層だけどこのまま一気に進むでいいかな?」

「「はい、あんなものは見たくない(です)(ありません)!!」」

「り、了解したよ」


 どうやら相当嫌だったらしい。僕たちは早く10階層へ行くために最低限だけの魔物を倒しながら走って進んだ。

 それから、8階層、9階層ともに2時間ほどずつで突破することが出来て現在は10階層のボス部屋の扉の前にいる。


「うん、予想よりも相当早く着いたね。そんなに嫌だったのかい?」

「「絶対いや!!」」


 声をそろえていきぴったりに叫んだ。


「ま、まぁ10階層だしあとはボスだけだからもう見ることは無いと思うよ、多分・・・」


 今回のダンジョン攻略は10階層までのため、ここのボスを倒したら終了だ。


「さて、今日は残りの時間は休んで、ボス戦は明日にしようか」

「「はい」」


 みんなも賛成のようで今日はゆっくりすることにした。

 それから僕たちは那月の魔法で水浴びをしてからゆっくりと休んだ。

 ちなみに、ここに来るまでに誰とも会わなかった。それにこのボス部屋にも誰もいなかった。


「なんでなんだろうね?まぁいいか。それよりも明日のために確認しておかないとね」


 僕は明日のボス戦のために体をしっかりと休めながら準備を行った。

 ちなみに、ボス部屋のある10階層には魔物が出ることは無いため安心して休むことが出来る。

次回の更新は明日になります

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